Flash Player と AIR のバージョン 30 が公開されました。公開されたランタイムおよび SDK のバージョンは、それぞれの以下の通りです。
- Flash Player : 30.0.0.113
- AIR SDK & ランタイム : 30.0.0.107
新しい SWF のバージョンは 41 です。
バージョン 30 の新機能は以下の通りです。
- iOS の C++ Standard コンパイラーを C++14 にアップグレード
- Android NDK を Revision 16b にアップグレード
- Spectre / Meltdown への対応
Intel の CPU に対して Spectre / Meltdown と呼ばれる脆弱性が報告されています。これに対応するため、ActionScript の ByteArray クラスの shareable 属性のデフォルト値は false になりました。
これを変更するには、mms.cfg ファイルを変更します。つまり、システムの管理者権限が必要です。関連する項目は以下の 4 つです。
- EnableInsecureByteArrayShareable
デフォルトは false。 true に設定することで Worker 間の ByteArray 共有が可能になる - EnableInsecureByteArrayShareableDomain
ByteArray 共有を許可するドメインを指定できる。複数ドメインを指定する場合は、ドメインごとに指定する。先頭にワイルドカード(*)を指定できる - EventJitterMicroseconds
値を 0 にすると、重要な Spectre / Meltdown への主要な対策が無効になる - TimerJitterMicroseconds
値を 0 にすると、重要な Spectre / Meltdown への主要な対策が無効になる
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