2012年1月アーカイブ

アドビの言語設計リサーチグループに所属する Avik Chaudhuri のブログに、現在開発中の次世代 ActionScript コンパイラ Falcon の情報が公開されています。コメントも含め興味深い内容ですので、関心のある方はご一読をお勧めします。

The V8 Myth: Why JavaScript is not a Worthy Competitor

... 以下は、簡単な内容の紹介です。

ActionScript で記述されたコードは、バイトコードにコンパイルされて、AVM 上で実行されます。現在の実装では、AS コードをコンパイルする時の最適化は殆ど行われず、実行時の JIT による最適化がパフォーマンスの要となっています。

(AS コンパイラには、もうちょっと頑張って欲しい気がしますよね)

Flash Player 11.2 と AIR 3.2 のベータ版が更新されました。

大きな変更点は、Stage3D 及び StageVideo の利用環境の拡大です。現行の Flash Player 11.1 では、2009 年以降のドライバがインストールされた環境でのみ利用できましたが、これが 2008 年まで緩和されました。より多くの環境で GPU が利用できることになります。

今回公開されたバージョンは、以下の通りです。どちらもデスクトップ版のみです。

  • Flash Player : 11.2.202.183
  • AIR : 3.2.0.1720

Edge プレビュー 4 が Adobe Labs に公開されました。昨年の秋にプレビュー 3 が公開されてから久しぶりの更新になります。 (Edge@Labs

ダウンロードはこちらのリンクです。ダウンロードには Adobe ID が必要です。サポートされる OS は、以下の通りです。

  • Windows 7, Windows Vista
  • Mac OS X 10.6, 10.7

時間をかけただけあって、今回はいくつもの新機能の追加やユーザビリティの改善が行われています。以下がその主な項目です。

Starling では、指による操作も、マウスによる操作も、どちらも同じイベント (TouchEvent) として扱います。

Flash Player のマウスイベントとは異なり、イベントの種類は TouchEvent.TOUCH の 1 つだけです。そのため、触れた、移動した等の操作の状態は、イベントに含まれる Touch オブジェクトの属性から判断することになっています。

Starling の全ての表示オブジェクト (Sprite, Stage, Quad, ...) は、TouchEvent を扱えます。ただ、Button クラスは、内部的にタッチイベントを triggered イベントに変換しているため、独自のリスナを追加するのは、注意した方がよいかもです。

また、表示オブジェクト自身や親オブジェクトの touchable 属性が false の場合は、TouchEvent を受け取ることはできません。

Starling には、ボタンを簡単に実装できるよう Button クラスが用意されています。

Button クラスは DisplayObjectContainer クラスのサブクラスです。なので、任意の表示オブジェクトを子に持つことができますが、基本的には、スキン画像とタイトルを表示するだけのクラスです。あと、ボタンのクリックを通知する機能があります。

下が、Button のコンストラクタです。最初の引数は、ボタンのスキンとなるテクスチャです。オプションとして、第 2 引数にタイトルを、第 3 引数に押されたときのテクスチャを指定できます。

Button(upState:Texture, text:String = "", downState:Texture = null)

Flash Professional で作成するボタンと違って、"オーバー" のスキンは指定できません。おそらく、これは、タッチデバイスでの利用を前提としているためだと思われます。

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