2012年8月アーカイブ

ASC2.0 を使ってみると、従来のコンパイラとは、生成される swf のパフォーマンスの傾向が異なることが分かります。

この理由の 1 つは、ASC 2.0 が関数のインライン化をサポートしたことです。関数がインライン化されると、関数の呼び出しの記述が、呼び出している関数本体のコードと置き換わります。

記述された通りに実行されていれば、

「関数を呼び出し」 → 「関数内に記述された処理を実行」

となるところが、コンパイル時にインライン化されると、「関数を呼び出し」 の記述がなくなって、代わりに 「関数内に記述された処理」 と置き換えられるため、実行されるのは、

「関数内に記述された処理を実行」

だけとなります。

結果的に実行されるロジックは同じでも、関数呼び出しのオーバーヘッドがなくなるため、多少処理が早くなるという訳です。

AIR テクノロジープレビューに含まれる新しい ActionScript のコンパイラ ASC 2.0 は、既存のコンパイラと動作が異なります。これは、より AS3 の言語仕様に対する準拠の度合いを高めるための変更であるとのことです。

これまで、言語仕様には合わないものの、たまたまコンパイラが見逃していた、あるいは謝った扱いをしていた、というケースが修正されます。

英語では変更点の一覧表が公開されていますので、ざっと翻訳した物を掲載しておきます。正規の文書ではないので、間違いがあったらご容赦ください。

 

先日公開された AIR 3.4 の一部改良版が 2 種類、テクノロジープレビューという位置づけで公開されました。 (Adobe AIR Technology Previews@Labs

具体的には、以下の 2 種類の SDK が公開されています。

  1. 新しい ActionScript コンパイラ (ASC 2.0) プレビュー版を同梱したバージョン
  2. iOS 6 に対応したバージョン

どちらも同じページからダウンロードできます。(Adobe AIR Technology Previews@Labs Downloads

まだ正式に公開されたものでは無い点にご注意ください。例えば、上のリンクからダウンロードした SDK で開発した iOS 6 の機能を使った AIR アプリを公開することは出来ません。

Flash Builder 4.7 のベータ版が Adobe Labs に公開されました。 (Flash Builder 4.7@Labs

Apache Flex SDK のサポートをはじめ、ActionScript Worker や AIR 3.4 の新しい iOS 開発ワークフローへの対応、そして新しい ActionScript コンパイラのサポートとより充実したクイックアシストなど、新機能が盛り沢山です。

特に、新しい ActionScript プロジェクトの使い心地は新次元 (やっと他の言語並みになっただけという話もありますが) です。スクリプト書きの方はぜひお試しを。

サポートされる環境は、

  • Windows : XP SP 3、Windows 7 (32-bit, 64-bit)、Windows 8 Release Preview (64-bit)
  • OS X : 10.6、10.7、10.8

です。

ダウンロードには Adobe ID が必要です。 (Flash Builer 4.7@ Labs Download

Starling の新しいバージョンが公開されています。 (Download Starling 1.2

主要な変更点は以下の通りです。

  • パフォーマンスの最適化
    • 最大で 50 % 高速化を実現。ベンチマークでは iPad 1 上で 690 → 1080 オブジェクト表示
    • 一時オブジェクトを生成する記述の削減
  • イベント機能の拡張
  • Stage3D Constrained モードに対応
    • Intel GMA でも GPU 描画を利用可能に
    • Constraind モードが標準、コンストラクタで Baselineに変更が可能
  • Away3DFlare3D と統合
    • 3D ゲームの 2D インターフェース作成に利用できる
  • 統計情報に描画呼び出しの回数を追加
    • 表示位置の指定も starling.showStatsAt() を使って簡単に
  • skewX と skewY を使った傾きの変更

Adobe Shadow の新しいリリースが Labs に公開されました。 (Shadow@Labs

今回から、Chrome 拡張は、自動的に更新が行われるそうです。そうすると、他の Shadow 関連アプリも更新しなければなりません。

ということで、ダウンロード用のリンクです。

Android 向けに Flash Player と Adobe AIR のセキュリティアップデートが公開されました。

発表内容によれば、Android 版のプライオリティは 3 段階で一番低い 3 とされていますが、問題が起きないうちに更新するのが良さそうです。

先日の記事 (Google Play の新しい Flash Player に対するアクセス制限について) でお伝えしたように、8 月 15 日までに Google Play から Flash Player を入手していれば、Google Play 経由で更新の存在が通知されるはずです。

Adobe AIR の更新方法に関しては、従来通りで特に変更はありません。

それぞれ新しいバージョンは以下の通りです。

Flash Player 11.4 と Adobe AIR 3.4 が公開されました。これで、Action Script の並列処理も正式に利用できます。

新しいバージョンは以下の通りです。自動更新が有効な環境では、最長 6 週間以内に更新が行われます。

同時に Linux 向けのセキュリティアップデートも公開されました。こちらのバージョンは 11.2 のままです。

新機能は以前の記事 (Flash Player 11.4 と Adobe AIR 3.4 ベータ版公開) で簡単に紹介しています。Stage3D の利用制限の緩和、iOS アプリ開発ワークフローの強化、等が主な新機能です。

今回から、Edge の名前が変更されました。新しい名前は Edge Animate だそうです。

ということで、Edge Animate プレビュー 7 が Adobe Labs に公開されました。 (Edge Animate@Labs

プレビュー 6 から 3 ヶ月近くの期間をかけただけあって、いくつも機能追加が行われています。また、サポートするシステムには OS X 10.8 が追加されました。ダウンロードはこちらです。

以前のバージョンの Edge がインストールされていたら、必ずそれをアンインストールしてから、プレビュー 7 のインストールを行うように注意してくださいとのことです。

新機能

今回の新機能で目を引くのは、オブジェクトの位置や大きさを % で指定できるようになったことです。まだバグが多いこともあり使い辛かったりはしますが、実用的なレベルになれば便利そうな機能です。

8 月中の公開が予告されていた Flash Player のプレミアム機能のライセンスの取得用のサイトが 8 月 16 日に公開されています。 (adobe.com/go/fpl

今回ライセンスの対象となる API はまとめて XC APIs と呼ばれることになったようです。Stage3D とドメインメモリの両方を、デスクトップ環境の Flash Player で使用するときはライセンスが必要です。

ドメインメモリを使うための API は ActionScript からは使えません (少なくとも今のところ)。そのため、ライセンスの対象となるコンテンツは flascc や Unity の様なツールを使って開発された物ということになります。

flascc は、以前 Alchemy というコード名で呼ばれていたツールです。 C や C++ のコードを Flash Player や AIR 上で利用できる用にコンパイルできます。

AIR には、デバイスの向きにあわせて画面内の表示を自動的に回転させる機能があります。これに関する仕様が、AIR 3.3 から変更されました。

この変更により、縦長表示のみ、横長表示のみ、という振る舞いの実現が容易になりました。画面の上下が逆になったときだけ表示が 180 度回転する、というアプリが簡単に実現できます。

具体的には、アプリケーション記述子の中で以下の設定を行います。 (もしくは、ActionScript で Stage オブジェクトの属性値を変更)

  • autoOrients の値を true
  • aspectRatio の値を landscape または portrate

AIR 3.3 からは、このように指定すると、表示の縦長/横長が固定されます。

新しい Web コーディングツール Brackets の開発は順調に進んでいるようです。新しい Shell ではようやく日本語も使えるようになりました。

ちょっとややこしいのですが、Brackets には 2 種類のダウンロードが (現時点) あります。

日本語を使うにはこの両方を入手して、且つ、以下の手順を実行します。そのうち両者は統合されると思うので、ちょいと面倒ですが、いまだけは我慢が必要です。

Adobe Labs に公開されていた Flash Player 11.4 と AIR 3.4 のベータ版が更新されました。

特に新しい機能追加はなく、バグの修正が主な変更点となっています。新しいバージョンは、Flash Player が 11.4.400.252、AIR は 11.4.400.231 と 3.4.0.2410 です。

それぞれ以下のページからダウンロードできます。

主要な新機能については、前回の記事に簡単な紹介がありますので、そちらをご覧ください。 (Flash Player 11.4 と Adobe AIR 3.4 ベータ版公開

Windows 環境では、Flash Player 11.3 の更新サービスが、実行中にクラッシュすることがあります。そのため、Windows 向けのみ、Flash Player のバグ修正版が公開されました。他の変更点はありません。

更新の対象となるのは、ActiveX と Plugin の両方です。なぜか、まだアドビサイトのダウンロードページは旧バージョンのままなので、既にクラッシュを経験したという方は、以下のリンクから直接インストーラをダウンロードしてください。

いまのところ問題が起きていないという方は、そのまま放っておいても、Flash Player の自動更新機能が一両日中に最新版に更新してくれると思います。なので、特に気にしなくてもよさそうです。

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