ASC2.0 を使ってみると、従来のコンパイラとは、生成される swf のパフォーマンスの傾向が異なることが分かります。
この理由の 1 つは、ASC 2.0 が関数のインライン化をサポートしたことです。関数がインライン化されると、関数の呼び出しの記述が、呼び出している関数本体のコードと置き換わります。
記述された通りに実行されていれば、
「関数を呼び出し」 → 「関数内に記述された処理を実行」
となるところが、コンパイル時にインライン化されると、「関数を呼び出し」 の記述がなくなって、代わりに 「関数内に記述された処理」 と置き換えられるため、実行されるのは、
「関数内に記述された処理を実行」
だけとなります。
結果的に実行されるロジックは同じでも、関数呼び出しのオーバーヘッドがなくなるため、多少処理が早くなるという訳です。