Mediaの最近のブログ記事

先日公開された Adobe Media Encoder バージョン 8.0 では、選択可能な出力フォーマットから FLV と F4V が省かれています。After Effects 13.0 と Premiere 8.0 (どちらも 2014 年 6 月公開) でも同様です。

この変更は、H.264 (.mp4) の利用が推奨されるため、との説明です。Flash Player 9 以前のバージョンはほぼ使われていないのて、そろそろ統一したいというところでしょうか。

引き続き FLV もしくは F4V のメンテが発生する環境では、Adobe Media Encoder の旧バージョンが必要になります。CC のサブスクリプションを持っている場合は、複数のバージョン (7.2 と 8.0) を同時にインストールして利用可能です。

新バージョンの Media Encoder でも、FLV および F4V ビデオの読み込みは可能です。既存のファイルが読み込めなくなる、ということにはならないようです。

 

Flash Media Server 4.5 が正式に発表されました。(Flash Media Server 4.5

今回のバージョンから iOS 端末 (iPhone, iPad) への配信にも対応しました。複数プラットフォームへの配信作業を簡素化する機能も追加されています。

iOS デバイスへの配信には HTTP Live Streaming が使われます。これは暗号化された配信にも対応します。Flash Player 向けには、従来どおり Http Dynamic Streaming (と RTMP, RTMFP) が利用できます。

フォーマットの変換は配信先に応じて FMS 4.5 が自動的に行うため、Apple がサポートするスペックにエンコードされたコンテンツが 1 つだけあれば、デスクトップから iOS, Android まで全ての環境にメディアを配信できることになります。

最も一貫性のあるビデオ再生環境として Flash Player は広く使われてきましたが、iOS の Safari やネイティブアプリが新しい配信先として登場したことにより、複数のコンテンツを事前に準備する手間がかっていたという人には朗報ですね。

下が、主な新機能のリストです。

OSMF つながりで、2 つのメディアプレーヤーの紹介です。

Flash Media Playback

Flash Media Playback は OSMF をベースに作られた SWF のメディアプレーヤーです。Adobe サイトにホストされていて、Web ページにタグを追加するだけで、メディア再生機能を実現できます。 (Flash Media Playback

Flash Media Playback は、Flash Player がサポートする全ての配信方法に対応します。ビデオ再生に必要なユーザーインターフェースや、CDN を利用するためのプラグイン機能も組み込まれています。さらに、スキンや再生方法などの、簡単なカスタマイズ機能も提供されます。

Flash Media Playback を Web ページに埋め込む際は、HTML を数行書く必要がありますが、必要な HTML コードを生成してくれるコンフィギュレーターが用意されているため、この作業も楽になっています。 ただし英語です。(Flash Media Playback Setup

コンフィギュレーターでは、Flash Media Playback の持つ全てのパラメーターを設定することができます。設定をもとに、HTML コードがテキストフィールドに生成されるので、これをコピペすると Flash Media Playback の埋め込みは完了です。

パラメーターを設定した状態で、プレビューする機能もあるため、ビデオの再生確認までをコンフィギュレーター内で行えます。

Strobe Media Playback

もう 1 つのプレーヤーである Strobe Media Playback は、Flash Media Playback と同じ機能を持っています。こちらは、オープンソースでの提供になります。

Flash Media Playback をもっと自由に使いたい、用意されている以上の拡張が必要だ、など、ホストされているプレーヤーではできない要件に対応するべく提供されています。

Strobe Media Playback は、sourceforge からダウンロードできます。 (Strobe Media Playback

Strobe Media Playback には、先週の記事で紹介した OSMF 1.5 ベースのバージョンも公開されています。 (Strobe Media Playback 1.5 Sprint-3

 

Flash Media Server 4.0 の発表に合わせて、クライアント側でも OSMF (Open Source Media Framework) の新しいバージョンのベータ版が公開されました。OSMF は、Flash 上でのビデオ再生環境を実現する際に必要な、コンポーネントやベストプラクティスの共有を目的として始められたオープンソースプロジェクトです。

新しいバージョン OSMF 1.5 “Neon” は、FMS の新しい機能に対応するための機能拡張と、いくつものバグ修正が行われています。

最新ビルドのダウンロードページはこちらです。 (OSMF/Downloads@Adobe Open Source) リリースノートも (英語です) あります。

開発に必要な環境は、Flex 3.2 SDK 以降、または Flash CS4/CS5 Professional です。

クライアント環境は、Flash Player 10.0 以降がサポートされます。

以下の 2 点が、今回のビルドで追加された主な機能です。

  • マルチキャストのサポート:FMS 4.0 から追加された 3 種類のマルチキャストに対応。追加されたマルチキャストは以下の通り
    • IP マルチキャスト
    • アプリケーションレベル (P2P) マルチキャスト
    • フュージョン (IP マルチキャストから P2P マルチキャストへフォールバック)
  • ストリーム再接続のサポート
    FMS 3.5.3 から追加された、新しいストリーム再接続機能に対応。再生中のストリームが切断されると、バッファされたデータを再生しながら再接続を行うため、再生の中断を最小化できる

 

2015年1月

Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
レンタルサーバー

月別 アーカイブ

Powered by Movable Type 5.2.11