2012年12月アーカイブ

ちょうど昨年末に、Apache に譲渡されることが発表された Flex ですが、今月になって正式に Apache のトップレベルプロジェクトとして承認されたようです。

これに伴い、Apache の Flex プロジェクトのサイトも、現在のインキュベータ用の URL から移行するはずです。ですが、新しい URL を探したりしなくてもよいように、便利な代用の URL が提供されています。 (http://www.adobe.com/go/apacheflex )

SDK の開発状況に関しては、Adobe Flex 4.6 の互換版として開発された、現在公開中の Apache Flex 4.8 に引き続き、Apache Flex 4.9.0 が開発中とのことで、数週間以内には、公開できる見通しのようです。

Apache Flex 4.9.0 での大きな変更点としては、Flash Player 10.2 から Flash Player 11.5 までのサポートがあります。Apache Flex 4.8 は、Flash Player 11.1 のみのサポートなので、実際のプロジェクトへの適用には大きな違いになりそうです。

今年の夏に公開された Flash Player 11.4 / AIR 3.4 では、Stage3D のプロファイルに BASELINE_CONSTRAINED が追加されました。これは、従来の BASELINE の機能を若干制限したプロファイルで、やや機能の低い GPU、特に Windows & Intel GMA のサポートを主な目的とした更新でした。

Flash Player 11.6 / AIR 3.6 のベータ版では、それとは逆に、BASELINE よりも機能を若干拡張したプロファイル BASELINE_EXTENDED が利用可能となっています。こちらは標準プロファイルよりも高機能な 3D 表現を実現するものです、

ただし、今回の公開は評価用と位置づけられており、ベータ版だけで利用できる機能とされています。まだ注意して扱ったほうが良い状態ということかと思われます。また、いまのところデスクトップ環境のみの提供です。

Edge Animate の最初のアップデートが公開されました。更新版のバージョンは 1.0.1 となっています。

主要な変更点は以下の通りです。

  • Edge Web Fonts のサポート
  • コンテンツパブリッシュ時のパフォーマンス改善
  • iOS 6 で複数のコンポジションを使用したときのバグ修正
  • 製品改善のための機能利用データの収集及び送信機能
  • Edge Animate 動作時の安定性の改善

更新は、アプリ内に表示されるバナーもしくは Application Manager 経由で行います。プレビュー版からの更新は出来ないので、ご注意ください。

それから、サポートされる環境は以下の通りです。

  • Windows 7, Windows 8
  • OS X 10.6, 10.7, 10.8

 

先週発表された、Create Cloud から提供される Photoshop 13.1 アップデートでは、CSS 関連の機能が 2 つ追加されました。

  1. HTML や CSS ファイルに定義されている色をスウォッチに読み込み
  2. レイヤーを CSS コードとして書き出し

まず、「スウォッチの読み込み」 から、HTML や CSS ファイルも指定できるようになりました。これまで、スポイトツールを使って既存の Web ページから色を 1 つ 1 つ拾っていた、という人には嬉しい機能かもしれません。

もう 1 つは、シェイプやテキストなどを、CSS コードに変換する機能です。この機能を使うには、対象のオブジェクトを含むレイヤーを選択して、レイヤーメニューから 「CSS をコピー」 を選択します。

生成された CSS コードは、クリップボードに書き出されるので、コードエディタにコピーしてから利用します。

例えば、ドロップシャドー付きの角丸長方形を CSS コピー機能で変換すると、以下のような感じのコードが生成されます。

デバイス上での表示を確認できるツール Edge Inspect が日本語化されました。あわせていくつか細かな改良やバグ修正が行われています。

今回、日本語化されたのは Edge Inspect の Chrome 拡張と、iOS および Android のクライアントアプリです。明記されていませんが、おそらく Kindle クライアントも日本語対応しているものと想像されます。 (実機が手元に無いので未確認です)

デスクトップ上で動作する Edge Inspect アプリケーション本体は、まだ日本語に対応していません。こちらは来年の早い時期に公開が予定されているそうです。

この機会に Edge Inspect を始めてみようという方には、ちょっと古いですが、「Adobe Edge Inspect:様々なデバイスで手軽にブラウザーテスト」 あたりが参考になると思います。その他の情報は、過去の関連記事もご参考まで。

 

Brakets のアドビ版として公開されている Edge Code のプレビュー 2 が公開されました。

インストーラーは Creative Cloud からダウンロードできます。プレビュー 1 をインストールしている場合、そのまま上書きして大丈夫です。

基本的には、Brackets の Sprint 17 に、コアのコードをアップデートしたもののようです。従って、新機能もBrackets の 3 か月分を一気に追加したという感じです。

ざっとおさらいにすると、

  • HTML と CSS のライブ開発
    CSS は即座に、それ以外はファイルを保存すると自動的にブラウザ内の表示を更新
  • UI の変更
    ステータスバーを下部に追加
  • パフォーマンス
    スクロールやキー入力への反応が 2 倍以上の高速化
  • コード編集機能
    タブのサイズ設定、インクリメンタルサーチ、行削除のショートカット、行選択のショートカット、ブロックコメント用のショートカットなどを追加
  • ビジュアル編集機能
    インラインのカラーピッカーを追加
  • HTML コード編集
    href/src のコードヒント機能、閉タグの自動挿入など
  • ファイル/フォルダパネル
    新しいコマンドやコンテキストメニューの追加
  • 拡張機能
    拡張機能のフォルダをアプリフォルダの外に移動

あたりが、主な新機能となっていますす。

 

Flash Player と AIR がアップデートされました。どうやら毎月更新がお約束になったようです。今回から、iPad mini のサポートが正式に追加されました。

また、Android 向けに <containsVideo> タグが追加されました。ビデオを利用するアプリは、アプリケーション記述ファイル内に、<containsVideo>true</containsVideo> の記述を追加することが推奨されています。

新しいバージョンは以下の通りです。Mac だけちょっと違います。

  • Flash Player Windows : 11.5.502.135
  • Flash Player Mac : 11.5.502.136
  • AIR Windows, Android, iOS : 3.5.0.880
  • AIR Mac : 3.5.0.890

 

AIR 3.5 では、iOS 上での共有オブジェクトのファイル名が変更されています。

本来、この変更による作業は不要で、AIR ランタイムが自動的に古いファイルから新しいファイルにデータを引き渡す予定だったようですが、先日公開された AIR 3.5 は、どうやら単純に新しいファイル名を使用するだけのようです。そのため、AIR 3.5 ベースにアップデートすることで、アプリから既存の共有オブジェクトが見えなくなるケースが発生するものと考えられます。

具体的に、共有オブジェクトのファイル名のルールには以下のような違いがあります。

  • AIR 3.4 : app-xml ファイル内の <Filename> タグの値
  • AIR 3.5 : app-xml ファイル内の <Content> タグの値

Content タグの値は、iOS アプリのルートの SWF のファイル名です。

Adobe Labs に Flash Player 11.6 と AIR 3.6 のベータ版が公開されました。バージョンは、Flash Player が 11.6.602.105、AIR が 3.6.0.535 です。

今回の主要な新機能は以下の 4 つです。

  • フルスクリーン表示許可を求めるダイアログの UI 改善
    ダイアログボックスの表示位置を画面の中央に変更。フルスクリーン表示への移行の際に、キャンセルボタンを追加
  • Graphics オブジェクト内 のグラフィックデータ取得
    実行時に Sprite や Shape からグラフィックデータの情報を IGraphicsData のベクターとして取得できる。子オブジェクトのデータを含めることも可能
  • 複数の SWF を使った iOS アプリ開発のサポート
    複数の SWF ファイルをパッケージしておいて実行時にロードできる。AIR 3.5 で一旦公開された機能の復活 (参考:Adobe AIR 3.5 の iOS 関連の新機能
  • 特定の iOS デバイスに対し使用を除外する解像度を指定
    アプリケーション記述子内で requestedDisplayResolution タグを使って、iOS デバイスの種類ごとに使用しない解像度を指定できる

Flash Builder 4.7 が公開されました。主な新機能については、とりあえず (Flash Builder 4.7 ベータ版の公開) をご覧ください。

Flash Builder 4.7 は、Flash Builder 4.5 と 4.6 から無償アップグレードが可能です。しかし、Flash Builder 4.7 から、ライセンス確認用のライブラリが新規のものに更新されたため、これまで使用していたシリアルナンバーは利用できない場合があるそうです。

Creative Cloud のメンバーシップを使っている場合には、特に問題無いはずですが、従来の店頭で販売されていたものに付いていたシリアルナンバーは、製品単体でもマスターコレクションの一部として購入した場合でも、新しいシリアル番号を入手する必要があります。

Brackets が 3 週間ぶりに更新されました。以下のリンクからダウンロードできます。

ライブ開発機能の拡張

今回の新機能の目玉の 1 つは、ライブ開発機能の拡張です。ライブ開発機能を利用すると CSS ルールを編集する際、そのルールに関連する全ての HTML 要素をハイライト表示できるようになりました。

ハイライト機能は、別 CSS ファイル内に定義された CSS ルールに対しても、インライン記述された CSS ルールに対しても有効です。

昨日は Adobe Scout と一緒に Gaming SDK も公開されました。名前に Gaming と付いていますが、ゲーム制作に限らず、Flash コンテンツ一般に利用できます。

Scout と同様に、提供は Creative Cloud 経由のみとなっています。Game Developer Tools の一部として、無償で入手して使えます。

Gaming SDK には以下のものが含まれています。完全に新規なのはアドビ製のネイティブ拡張くらいですが、アプリ制作に必要なフレームワークやサンプルがひとまとめになっているので、特に iOS 開発者には嬉しいセットかもしれません。

  • フレームワーク
  • ネイティブ拡張 (今回は iOS 用のみ)
    • Game Center
    • アプリ内購入
    • アプリ内広告
    • ソーシャル連携
    • TestFlight (ベータテスト用のサービス)
  • その他

アドビから Flash コンテンツ用のプロファイリングツール Scout が公開されました。ブラウザ内の Flash コンテンツも、デバイス上の AIR アプリも、簡単に且つ詳細にプロファイリングができます。

Scout は、ベータ版の時点では Monocle というコード名で一部の機能が紹介されていたツールで、正式な公開に伴い名称が変更されました。ドラゴンボールに出てくるスカウターをイメージして付けられたのかどうかは不明です。

提供は Creative Cloud を通じて行われます。Creative Cloud のアプリダウンロードページから Game Developer Tools を選択して展開すると、その中に Scout が含まれています。

最初のバージョンは無償で利用できます。Creative Cloud にユーザ登録だけあればダウンロードできるようになっています。

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