2011年4月アーカイブ

先日報告された Flash Player 10.2 の脆弱性に対応するセキュリティーアップデートが公開されました。

今回公開されたのは、デスクトップ環境用の Flash Player で、既存の Flash Player がインストールされた環境では速やかにアップデートすることが推称されています。

最新のバージョンは、Flash Player 10.2.159.1 です。Adobe Flash Plaeyr ダウンロードページからダウンロードできます。

Chrome ユーザー向けには、Flash Player 10.2.154.27 が公開されています。Chrome のバージョンを 10.0.648.205 以降にアップデートすることで更新されます。(Google Chrome Releases

同時に AIR の更新も行われました。既存のバージョン AIR 2.6.19120 のアップデートとして、AIR 2.6.19140 が公開されています。こちらは、AIR ランタイムのダウンロードページからダウンロードできます。

Android 用 Flash Player のアップデートは、来週中の公開が予定されています。

 

先日報告のあった Flash Player の脆弱性について、更新版の公開予定が発表されました。

それによると、Windows, Macintosh, Linux, Solaris 版の更新は US 時間の 4/15 (金) に行われる予定だそうです。

Windows 版 Adobe Reader X を除く Acrobat/Adobe Reader のバージョン 10.x と 9.x は今月中の対応が予定されています。

 

今週発表されたばかりの Flash Builder 4.5 ですが、早くもアップデート版の情報が公開されました。

Flash Builder 4.5 の公開は 5 月予定ですが、最初のアップデートが 6 月に公開される予定だそうです。主な変更点は、Flex プロジェクトの iOS 対応の追加です。

Flash Builder 4.5 のモバイル対応状況

Flash Builder 4.5 には 2 種類のモバイルプロジェクトが提供されています。

  • ActionScript モバイルプロジェクト
    Flex SDK を使用しない。AS ファイルのみでアプリケーションを構築
  • Flex モバイルプロジェクト
    Flex SDK の全てのモバイル対応機能を利用可能

これらは、Flash Builder 4.5 から追加されたプロジェクトです。どちらのプロジェクトでも、Flash Builder のコードビュー、デザインビュー、デバッグ機能等はサポートされます。

異なるのは、Flex SDK の機能を利用するかどうかです。Flex モバイルプロジェクトでは、専用の UI コンポーネント、マルチ DPI への対応、バックキーの処理等の機能が利用可能です。

ところが、Flex SDK はまだ iOS に対応していません。そのため、ActionScript モバイルプロジェクトは Android と iOS 両方に対応しますが、Flex モバイルプロジェクトは Android のみの対応になります。

AIR 2.6 になって、ランタイム側は正式に iOS 対応をしましたが、フレームワークは少し遅れているという状況です。

先週行われた Flash Camp Brazil で、Flash ランタイムの方向性についていくつか情報が公開されました。そのときの資料はこちらからダウンロードできます。

まず、大きなニュースはこれです。

Flash ランタイムの公開時期

今後は Flash ランタイムの公開が定期的に行われるようになります。更新間隔は、3 ヶ月で、大きな機能追加が行われるバージョンは 1 回おきになります。

実は、Flash Player 10.2 (冬バージョン) から既にこのサイクルは始まっていて、なので、早くも Flash Player 10.3 (春バージョン) のベータも公開されている、という訳です。この流れだと、夏バージョンは大きな機能追加があるバージョンということになります。

Flash ランタイムの新しい機能

機能強化の方向性については、以下のようなトピックが話されました。

Flash Player の脆弱性について Security Advisory (APSA11-02) に報告がありました。

影響を受けるのは以下のプラットフォームです。

  • Flash Player 10.2.153.1 以前のバージョン (Windows, Macintosh, Linux, Solaris)
  • Flash Player 10.2.154.25 以前のバージョン (Chrome)
  • Flash Player 10.2.156.12 以前のバージョン (Android)
  • Adobe Reader/Acrobat の 10.x または 9.x に含まれる Authplay.dll (Windows, Macintosh)

この脆弱性はシステムをクラッシュさせたり、システムをコントロールされる可能性があるもので critical と位置づけられています。SWF を埋め込んだ MS ワードファイルを添付したメールを送付して開かせる、という攻撃手段が報告されているそうです。Adobe Reader X の Windows 版では、プロテクトモードを使うとこの問題を避けることができるということです。

この脆弱性に対応したアップデート公開のスケジュールは現在調整中です。こちら情報が更新されたら、またお知らせします。

 

アドビから CS5.5 製品が発表されました。今回の目玉はデバイス対応の強化です。マイナーアップデートですが、多くの機能が追加されていて、有償のアップデートとなっています。

全ての製品が 5.5 にバージョンアップした訳ではなく、いくつかの製品は本当のマイナーアップデートにとどまっています。+0.5 になった製品は以下の通りです。

また、Soundbooth の代わりに Audition CS5.5 が登場 (復活?) しました。

参考までに価格情報をいくつか。アップグレード対象には CS2, Studio 8 も含まれます。

今回からサブスクリプションによる CS 製品の利用が可能になりました。Dreamweaver が月々 2,000 円から、 Flash Pro が月々 4,000 円から使用可能です。

各製品の詳しい機能紹介は Adobe Developer Connection に近日公開予定です。公開されたらまたお知らせします。

 

Flash Player 10.3 及び AIR 2.7 から、マイク入力のアコースティックエコーをキャンセルする機能 (AEC) が追加されました。

AEC は、デスクトップ環境専用の機能です。デバイスには、通常ハードウェアに同等の機能が装備されているため (電話として使えるよう)、AEC の必要性は低いという判断のようです。デバイスでは CPU 負荷の高い処理は避けたいという意図もあったかもしれません。

拡張された Microphone クラス

AEC を実現するため、Flash Player & AIR には Microphone クラスを拡張した AEC 機能付きの Microphone が新しく提供されます。これに伴い Microphone クラスにはメソッドと属性が 1 つずつ追加されます。

  • getEnhancedMicrophone(index:int = -1): Microphone [static]
    AEC機能付きのMicrophoneオブジェクトを返す。一度に使用できるオブジェクトは一つだけ
  • enhancedOptions:MicrophoneEnhancedOptions
    拡張されたマイクの機能を制御するためのオプションを指定

一度に使用できる Microphone のインスタンスは 1 つです。あるインスタンスを使用中に getEnhancedMicrophone() を呼ぶと、そのインスタンスは動作を停止し、Microphone.Unavailable イベントを発行します。

拡張された Microphone オブジェクトの構成を指定するために、新しく MicrophoneEnhancedOptions クラスが導入されました。基本的な使い方は、MicrophoneEnhancedOptions のインスタンスに必要な構成を定義して、Microphone.enhancedOptions 属性に設定する、です。

下は、その簡単なサンプルです。

AIR 2.7 ランタイムのベータ版が Adobe Labs に公開されました。(AIR 2.7 Beta@Labs

Windows 版と Mac 版が公開されています。Android 版ももうすぐ公開予定だそうです。とりあえず、ダウンロードはこちらから。(AIR 2.7 Beta@Labs Downloads

正式版の公開は、2011 年の前半が予定されています。AIR 2.6 が公開されたばかりですが、更新の間隔が短くなっているようです。Android 版はデスクトップ版より少し遅れるかも、とのことです。

さて、AIR 2.7 は Flash Player 10.3 に対応するバージョンです。Flash Player 10.3 で追加された以下の機能が利用できます。

  • メディア効果測定
    ビデオの再生状況を把握するため NetStream クラス等に新しい API を追加
  • アコースティックエコーキャンセル
    Microphone クラスを拡張し、音声を聞き取りやすくするための機能を追加

また、AIR 2.7 固有の機能としては、以下の機能拡張があります。電子書籍関連で要望の多かった機能のようです。

  • HTML ページ読み込み時のコントロール
    HTMLLoader クラスをに読み込まれたコンテンツが (ユーザーのクリック等により) 別の URL をリクエストした際に、読み込み前と読み込み後に発行されるイベントを追加。これにより、読み込みのキャンセルも可能に

Adobe Flash Professional CS5 や Flash Builder "Burrito" に AIR 2.7 (Flash Player 10.3) 用のアップデート提供は予定されていないとのことなので、実際に機能を試すには、Flash Player 10.3 ベータの playerglobal.swc など使って自分で構成することになりそうです。

 

Flash Player 10.3 のベータ版が更新されました。今度のバージョンは 10.3.180.65 です。(Flash Player 10.3 beta@Labs

いつものように、一旦既存の Flash Player をアンインストールしてからインストールします。インストーラーとアンインストーラーはこちらからダウンロードできます。(Flash Player 10.3 beta@Labs Downloads

ベータ 2 では、Firefox 4 に続いて、IE8 でもブラウザのプライバシー機能との統合が実現されました。その他、多くのバグ修正が行われているようです。

その他 Flash Player 10.3 の新機能については、以前書いたベータ 1 の記事をご参照下さい。

 

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