2008年11月アーカイブ

Adobe Labs に Text Layout Framework ベータ版が公開されました。(Text Layout Framework@Labs

Flash Player 10 から新しいテキストエンジン (Flash Text Engine - FTE) とそれを扱うための flash.text.engine という新しいパッケージが追加されていますが、Text Layout Framework はその API 上に構築されたフレームワークです。高度なテキストのレイアウト機能や、テキストの選択、編集機能などが実装されています。また、マークアップ形式のデータを扱うことができます。

上のリンクのページに Flash コンテンツとして 8 つのデモが提供されていますので、まずはそちらをご覧ください。"start tour" をクリックすると最初のデモが表示されます。

Text Layout Framework を使うには実行環境として Flash Player 10 または AIR 1.5 が必要です。開発環境は、Flash CS4, Flex Builder 3.0.2, Gumbo になります。

英語版の Flash CS4 を既にお使いの場合は、こちらのページ (Downloads/Text Layout Framework@Labs) から Text Layout Component for Flash CS4 をダウンロードして、中の MXP ファイルをインストールします。これで、コンポーネントパネル内の標準コンポーネントに textLayout コンポーネントが、その他のパネルに Text Layout パネルが追加されます。

Text Layout パネルでは、テキストのいろいろな属性をパネル内で選択することでプログラムを書かなくても設定できます。使い方は、英語で恐縮ですがとりあえずは Text Layout Component for Flash CS4 Professional Overview をご覧ください。

Text Layout パネルとほぼ同等のものがオンラインでも提供されています。(Text Layout Demo@Labs

Flex Builder 3.0.2 をお使いの場合は、ダウンロードページ (Downloads/Text Layout Framework@Labs) から Text Layout Framework をダウンロード後、textLayout_core.swc, textLayout_edit.swc, textLayout_conversion.swc の 3 つのファイルを sdks\3.2.0\frameworks\libs の下にコピーします。

Text Layout Framework の使い方サンプル

ダウンロードページ (Downloads/Text Layout Framework@Labs) にある Text Layout Component Examples for Flash CS4 には ActionScript のサンプルも含まれてますので、Flash CS4 がなくてもいろいろな使い方を見ることができます。

例えば、下は Text Layout Framework を使って "Hello World" を表示する例です。

Flex Builder 3.0.2 は Flex SDK 3.2 をベースにした、Flash Player 10 と AIR 1.5 を正式にサポートするバージョンです。20 件ほどのバグ修正も行われています。(Flexbuilder: Fixed Bugs in 3.0.2

Flex SDK 3.2 では、80 件ほどのバグフィックス (SDK: Fixed Bugs in 3.2) に加え、新機能としてバージョンの異なる Flex アプリケーションをひとつのアプリケーション内で利用できる Marshall Plan が追加されています。(Marsharll Plan についてはまた改めて説明をいたします)

Flex Builder のアップデートはヘルプメニューから更新を確認を選択してください。アップデータのダウンロードも、そのうちこのページ (Adobe Flex ダウンロード) からできるようになると思います。

Flex SDK 3.2 のダウンロードはオープンソースサイトから最新のマイルストーンビルドを選択してください。(Flex 3 SDK Downloads

Flex Builder 3.0.2 の Flex プロジェクトを新規に作成すると、デフォルトではターゲットの Flash Player のバージョンが 9 になります。Flash Player 10 用のプロジェクトを作成するには、プロジェクト作成後に、プロジェクトを選択後右クリックして プロパティ → Flex コンパイラ → HTML ラッパー → 必要な Flash Player バージョン と辿ってフィールドに 10.0.2 のような適当な値を設定します。これをしないと Flash Player 10 の新しい API は利用できません。

Flex Builder 3.0.2 のアップデート時に Flash Player 9 のインストールを確認されるのは、このように Flex Builder 3.0.2 のデフォルトが Flash Player 9 をターゲットとしているためです。Flash Player 10 のデバッグプレーヤが必要な場合は後から手動でインストールする必要があります。(Flex Builder のインストールディレクトリ下の Player フォルダ内にあります)

AIR のプロジェクトでは AIR 1.5 がデフォルトになります。Flex Builder 3.0.2 で AIR 1.1 のプロジェクトを新しく作成したい場合には、

  1. xxx-app.xml ファイルの application タグの名前空間を 1.5 から 1.1 に変更
  2. プロジェクトを選択後右クリックして プロパティ → Flex コンパイラ → 追加コンパイラ引数 に -target-player=9.0.151 のように Flash Player のバージョンを指定

を行います。

1.5 の名前空間は Flash Player 9, 10 ともに使えますが、1.1 の名前空間は Flash Player 9 の時だけ使えます。バージョンが合わない場合にはアプリケーションを実行してみても何も実行されません。(エラーも表示されません)

既報のとおり Adobe AIR 1.5 が公開されています。(http://get.adobe.com/jp/air/

インストールは既存の環境を上書きするため、検証環境へのインストールを行う際はご注意ください。AIR 1.5 のランタイム上でも AIR 1.0, 1.1 のアプリケーションはサポートされます。とはいえセキュリティフィックスによる仕様変更への対応は必要になるケースもあります。その他機知の制限事項についてはリリースノートをご覧ください。(air 1.5 release note - PDF:129KB)

開発環境は、Flash CS4, Flex Builder 3, Dreamweaver CS3/CS4 が利用できます。現時点で日本語環境で使える AIR 1.5 の開発ツールは Flex Builder 3 と Dreamweaver CS3 ですね。Flex Builder 3 のアップデートはヘルプメニューから「更新を検索...」を選べば処理が開始されます。Dreamweaver CS3 用の AIR 1.5 機能拡張は Tools for AIR and Ajax のページの下のほうにあるリンクからダウンロードしてください。(日本のサイトはまだ更新されていないようなので)

AIR 1.5 の SDK のダウンロードは Adobe AIR SDK から、Flex 3.2 SDK のダウンロードは Flex 3 SDK Downloads からどうぞ。

AIR 1.5 の新機能は

  • 新たに 5 ヶ国語のサポートを追加
  • Flash Player 10 のサポート
  • WebKit のバージョン更新
  • ローカルデータベースの暗号化機能追加

です。

SQLite データベースの暗号化

AIR 1.5 から SQLConnection クラスの open(), openAsync() メソッドが最後の引数に暗号化の鍵を渡せるよう変更されています。

MAX2008 US も最終日ですが、いくつか追加で発表がありました。

  • Adobe Configurator プレリリース版公開 (Photoshop CS4 用のカスタムパネルを作成する AIR アプリケーション、Configurator 内で用意されている Photoshop CS4 のツールやコマンドのアイコンをパネル定義エリアにドラッグ & ドロップしてオリジナルの Photoshop CS4 用パネルを作ることができる、Configurator からエキスポートするだけで利用可能)
  • Durango プレリリース版公開 (再利用可能なコンポーネントを組み合わせるだけでアプリケーションの構築を可能にするフレームワーク、Durango に対応したコンポーネントを組み合わせるだけであればプログラムの記述無しでマッシュアップを実現できる)
  • PatchPanel プレリリース版公開 (CS3, CS4 製品のプラグインを開発するための Flex ライブラリ、FlexBuilder を使って CS 製品の ExtendScript DOM を操作する拡張機能を構築可能)
  • ColdFusin 次期版 (Centaur) と Eclipse ベースの新しい ColdFusion 開発環境 (Bolt) の情報を一部公開

どれも結構楽しそうです。詳細は後ほど。

引き続き MAX2008 で発表された項目をお伝えします。今日もサマリーのみです。。。すみません。

  • Pixel Bender プレリリース 5 公開 (変更は Photoshop CS4 用プラグイン、ようやく全てのグラフィック言語が収められたドキュメントなど)
  • Alchemy のプレビューリリース公開 (C や C++ で記述されたコードを AVM2 上で実行するためのコンパイラ、C/C++ のコードを SWF や SWC にコンパイルできる、パフォーマンスは AS3 よりは早いが C/C++ ネイティブよりは遅いとのこと)
  • Genesis のアルファ版発表 (AIR 上に構築されたネットワーク経由での共有可能なワークスペース環境を提供、タスクごとにワークスペースを定義してそれぞれに必要なアプリケーションを配置できる、Genesis 用に拡張された Flex アプリケーションを利用、IM や 音声/ビデオチャット機能付き)
  • Stratus の情報公開 (Flash Player 10 と AIR 1.5 から実装された新しい P2P プロトコルの Real-Time Media Flow Protocol (RTMFP) を利用するためのサービス、RTMFP はクライアント同士が直接通信するため従来より遅延の少ない通信が可能、通信中はサーバ経由での認証を必要とするためこのサービスが提供される、FMS 3.5 にも RTMFP サーバ機能が実装されている)
  • 開発者向け Adobe Wave のプレリリースプログラム (デスクトップ通知機能を実現する SaaS と AIR アプリケーション、ユーザはオプトインでいろいろなサイトからの通知を一箇所で受け取ることができる、パートナー候補のリストには myspace や digg など)

US で開催されている MAX2008 初日にいくつかの情報が公開されています。主なものについてはおいおいお伝えする予定ですが、とりあえず一覧を。

  • Adobe Flash Catalyst (Thermo のコード名で公開されていたもの)、Gumbo (Flex の新しいバージョン)、Flex Builder の次バージョンのプレビュー (MAX 2008 参加者には評価版が配布されているとの事)
  • Adobe AIR 1.5 (Flash Player 10、SquirrelFish サポート等)と、64-bit Linux に対応した Flash Player のアルファ版の公開
  • Open Screen Project の最新成果として、スマートフォン用の Flash Player 10 のプレビュー、ARM プラットフォーム上で Flash Player 及び AIR の最適化を行う旨の発表、それから Flash を使って Qualcomm の Brew MP プラットフォーム上のアプリケーションを開発できる新しい SDK についてのアナウンス
  • SAP の UI 開発の標準である Web Dynpro と Flash テクノロジーの統合について
  • Flash Media Interactive Server 3.5 と Flash media Streaming Server 3.5 の発表 (ライブストリームのポーズやシーク機能の実現、HE-AAC サポート等)
  • 新しい PaaS (Platform-as-a-Service) として、リアルタイムのソーシャル機能を簡単に RIA にくみ込む事が可能になる Cocomo の発表

本日 CS4 日本語版が正式に発表されました。(プレスルーム

アドビストアでは本日より予約受付を開始、12月中旬に出荷予定とのことです。12 月 18 日までにアドビストアでスイート製品 (単体製品は除く) を予約購入すると先着 3,000 名様に CS4 をモチーフにしたオリジナルミントケースが貰えるそうです。

また、CS1, CS2 および Macromedia MX 2004, 8 のスイート製品をお持ちの方向けに、発売記念版として 6 月 30 日まで CS3 ユーザと同価格のアップグレード版が提供されます。

それから、本日以降に CS3 製品をご購入いただいた方々には、無償で CS4 製品へのアップグレードが可能になります。詳しい情報はこちらのページをご覧ください。(ご存知でしたか?

Flash Player 9 のアップデート版 (9.0.151.0) が公開されました。これは、クリックジャッキング等のセキュリティ関連の問題に対応したバージョンです。

基本的には Flash Player 10 にアップデートすることをお勧めしています。今回のリリースは、あくまで以下の Flash Player 10 のサポート対象外になるプラットフォームのために行われたものです。

  • Microsoft Windows 98
  • Microsoft Windows ME
  • Macintosh OSX 10.1-10.3
  • Red Hat Enterprise Linux 3 - 4

これらの OS をお使いの方は、既知の問題に対応するために、以下のリンクから Flash Player をダウンロードしてください。(Flash Player 9 for Unsupported Operating Systems

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