2013年5月アーカイブ

Kuler は数年前から公開されている、5 色から構成される色のテーマを作成したり共有したりするサービスです。

MAX 2013 の基調講演では新バージョンが紹介されていましたが、実際に、新しい Kuler サイトのお披露目と iPhone アプリの公開が行われました。

iPhone アプリは、MAX の基調講演で紹介されていたもので、カメラでスナップしている撮影前の画像内からでも自由に色を拾えるデモが印象的でした。

アプリは無償での提供となっています。ダウンロードはこちらです。(Adobe Kuler@iTunes Store

Kuler アプリの動作環境としては iOS 5.1 以降が必要で、iPhone 5 向けに最適化されているものの、iPhone 3GS 以降の iPhone, iPod touch と iPad で使用可能となっています。

前回の ADC OnAir では、番組の最後のコーナーで、アドビの Web プラットフォームチームをご紹介しました。(第6回『MAX 2013 を振り返る - アドビ製品の最新情報』

Web プラットフォームチームは、Web の表現力の向上や、パフォーマンスの改善、その他 Web を安心して使える環境にするための様々な活動を行う、あまり目立たないけれど、世の役に立つ大事な仕事を担当しているチームです。来月 6 月 7 〜 8 日の 2 日間かけて、東京で開催されるイベント Test The Web Forward も、アドビの Web プラットフォームチームが関わっている活動の 1 つです。

"Test the Web Forward" は、日本語にすると、「テストで Web を前進させよう」 というような意味です。「ブラウザベンダー任せにするのではなく、自分たちで仕様をテストできるようになろう! そして、Web を前進させる力に加わろう! 」 という意図が感じられるタイトルです。

今回は、この一風変わったイベントを、アドビ Web プラットフォームチームのコメントを引用しながらご紹介します。

Flash Player チームから、Flash Player の拡張サポートに関する変更が発表されました。(Extended Support Release Updated to Flash Player 11.7

記事を読むと、Flash Player の拡張サポートの対象となるバージョンが、Mac と Windows 環境においては、現在の 10.3 から 11.7 に更新されるようです。これにより、今後、セキュリティ対応などが行われる対象は、Flash Playe 11.7 もしくは最新版ということになります。

この変更は 7 月 9 日から有効とのことなので、おそらく来月の定例の更新が、Flash Player 10.3 に対する最後のセキュリティアップデートになるものと思われます。

この変更に伴い、Flash Player 10.3 を利用している環境の管理者には、Flash Player 11.7 の動作テストを事前に十分に行うよう推奨されています。特に、デバイスドライバーが更新できない環境では、描画や音声の再生にハードウェアを使用するべきか、気をつける必要がありそうです。

 

現在サンフランシスコで開催されている Google I/O 2013 で、アドビから Toolkit for Dart の発表がありました。 (Google Dart チームの発表記事

Toolkit for Dart は Flash Professional CC の機能拡張として提供されます。Toolkit for CreateJS と同じように、ムービークリップやタイムラインアニメーションを HTML5 canvas に描画できるよう書き出すことができます。その際、言語として Dart が使われます。

Dart は Google が開発しているオープンソースの新しいプログラミング言語です。現在の JavaScript が持つ制限を解消することを目的に提供され、JavaScript にコンパイルが可能なため、既存のブラウザ上でそのまま実行することが可能とされています。

Toolkit for CreateJS と同様に、こちらの Toolkit も AS3 を Dart に変換する機能は持ちません。そのため、制作者は自分で Dart のコードをオーサリング時に必要に応じて書くことになります。 (Dart はオブジェクト指向言語なので、JavaScript よりはずっと AS3 に似た書き方ができます)

最近は定例となっている Flash Playe 及び Adobe AIR セキュリティアップデートの公開がありました。Windows アップデートと同時なのが分かりやすいです。

セキュリティーチームが公開している情報によれば、対応した問題の影響度は一番高い "critical"、緊急度は Windows 版が実際に攻撃に利用される可能性を示す "1"、Mac 版は緊急性は低いものの攻撃の可能性が認められる "2"、それ以外のプラットフォームは緊急度の低い "3" と、いつもと同様の状況です。

新しい Flash Player のバージョンは以下の通りです。

  • 11.7.700.202 Windows と Mac OSX
  • 11.2.202.285 Linux
  • 11.1.115.58 Android 4.x
  • 11.1.111.54 Android 3.x と 2.x

先週 Firewoks の製品チームブログに、Fireworks の今後に関する記事が公開されました。(The future of Adobe Fireworks

アドビの場合、製品チームのブログに書かれた内容はほぼ公式見解に近いものと考えられるため、一通り翻訳して掲載します。

ということで、以下、Fireworks チームのブログからの発表内容です。 (一部意訳を含みます。 例 : 我々は → アドビは、などなど)

ブログ記事の内容

本日 MAX カンファレンスにおいて、アドビは最新世代のクリエイティブツールである Photoshop CC, Dreamweaver CC, Flash Professional CC, Edge Animate CC を始めとする数多くの CC 製品を発表しました。しかし、お気づきのように、この発表には Firewokds CS6 のアップデートは含まれません。

Flash Pro CC は、他の CC 製品と同様にクリエイティブクラウドのみから提供される Flash Pro の新しいブランディングでの最初のバージョンです。

これからは、CS の時代とは異なり、バージョンアップにより製品名が変わることは無くなって、昔のように、バージョンで区別されることになります。

この変更の理由の 1 つが、クリエイティブクラウドからのみの提供とすることにより、

  • 短い間隔で頻繁に更新が行われる
  • 更新のタイミングは製品ごとに異なる

という更新ポリシーが可能になったためと考えれば、Flash Pro も今後はどんどんアップデートされることになりそうです。実際に MAX では、Flash Pro CC 公開後の、さらに次のアップデートの具体的なプランが既に進行中であることも確認できました。

Flash Pro CC の、最も大きな特徴は 64 bit 化と Cocoa 対応です。そのため、32 bit の OS 環境はサポートされません。サポートされる環境は、64 bit 版の Windows 7 と Windows 8、そして OS X 10.7 と 10.8 のみとなります。

Adobe Labs に Flash Player 11.8 と AIR 3.8 のベータ版が公開されました。(Flash Player 11.8 Beta@Labs, AIR 3.8 Beta@Labs

今回の新機能は以下の 5 つです。 (下の 3 つはモバイル AIR のみ)

  • サンドボックス機能の拡張
    保護モードでのアプリケーション起動を改善するための、サンドボックス機能の拡張
  • 階層下にある全ての MovieClip の再生を停止する API
    DisplayObjectContainer クラスに stopAllChildren() メソッドを追加。コンテナの子孫にあたる全ての MovieClip の再生をまとめて停止
  • データグラムソケット (iOS & Android)
    従来はデスクトップ環境のみで利用できた UDP による通信が、iOS と Android 上でも可能に
  • サーバーソケット (iOS & Android)
    従来はデスクトップ環境のみで利用できた、AIR アプリをサーバーとして使用するための API が iOS と Android でも利用できる
  • LZMA SWF サポート (iOS & Android)
    LZMA 圧縮された swf ファイルを、iOS や Android をターゲットにしてパッケージできる。

CreateJS ドキュメントの翻訳も、ご協力いただいた皆様のお陰で、既に 8 割以上が終了しています。

Grant Skinner もとても喜んでいるようで、MAX で会った際に、CreateJS の T シャツを持ってきてくれました。なかなかかわいい T シャツです。

これまで翻訳にご協力頂いた皆様の分は確保しましたので、日本に帰ったらお渡ししたいと思います。お楽しみにお待ちください。

一緒に、CreateJS のポスターも貰いました。(CreateJSポスター

こちらは、有川さんが一足早く日本に持って帰ってくれるはずですので、今週金曜の勉強会に参加される方は、実物が見れることと思います。

日本のユーザーの活動のシンボルとして、使ってもらえればとのことでした。

 

既にご存知の方も多いと思いますが、Adobe MAX 2013 の基調講演で、Edge Animate CC が、他の製品と同時に公開されることが発表されています。

基調講演では、Web 系の製品の話に割り振られた時間は 12 分だけでしたので、紹介された内容は、一部の製品の一部の新機能のみの限られたものでした。Edge Animate CC で追加される機能の情報が公開されていましたので、ご紹介しておきます。

基調講演でデモされていたモーションパスの機能を含め、以下の 4 つが主な追加機能となるようです。

  • アニメーションの軌跡を指定するモーションパス
  • 再利用可能なテンプレート
  • タッチデバイスでのスワイプのサポート
  • ランタイムの CDN 上のホスティングによるダウンロードの高速化

Stalirng の Web 標準版 ? となるべく、Starling.js についての発表がありました。(Starling JS

特に、デバイスのブラウザも含めてのクラスプラットフォームを意識したものだと思われます。その辺りの詳細は、来週の MAX でも聞けるかもしれません。

Starling.js の特徴は、Starling と同じ API が提供されるのはもちろん、それが TypeScript から利用できることです。名前は JS となっていますが、Starling.js のコードは基本的に TypeScript で書かれているようです。

そのため、クラスやインターフェースなどを使って AS3 で開発した既存のコードの再利用も、比較的容易にできそうです。

(もちろん、開発する側として JavaScript を使うという選択は可能ですが)

また、現在は Canvas に依存している描画を、将来は WebGL ベースに置き換えたいと考えているようです。

GW 中ですが、Brackets の Sprint 24 が公開されたのでお知らせです。ダウンロードは以下のリンクです。

MAX 直前のためか、あるいは、公開から 1 周年を記念してか、今回は新機能が盛り沢山です。以前の記事で紹介した、 JavaScript の高度なコードヒント機能も使えます。

ちなみに、今回のバージョンのコードネームは "Jack Bauer" だそうです。

新機能の一覧

JavaScript コーディング関連

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