2010年9月アーカイブ

ちょっと遅くなりましたが、Adobe AIR コンテスト 2010 の結果が公開されています。受賞者の皆様おめでとうございました。 (Adobe AIR コンテスト受賞者リスト) 年々 AIR の使い方がこなれてきているような印象です。

来年にはデバイス環境でも AIR が使えるようになっているかもしれません。新しいアプリができたら Adobe AIR Gallery に登録をお忘れなく。

それから、もう 1 つ新しい事例紹介サイトができています。 (Adobe Flash Platform / Enterprise Gallery

こちらは、AIR に限らず、Flash Platform を導入した国内の業務事例を紹介するサイトです。公開可能な事例がある場合は、ぜひご登録ください。企業名は匿名でも登録できます。

 

Java 開発者向けの AS3 記事を 2 つ書きました。Adobe Developer Connection (ADC) の中にある Flex と Java について学ぶ の新しいコンテンツです。

とりあえず、厳密な解説は抜きに、これから AS3 を始める人の参考になりそうな内容をまとめてみました。記事へのリンクは、

の 2 つです。

Java をまともに書かなくなって久しいので、間違いなどあればお知らせ頂けると嬉しいです。

 

Flash Player のセキュリティアップデートが公開されました。先日お伝えした脆弱性に対応するものです。

10.1.82.76 以前のバージョンがインストールされている環境 (要は全てのデスクトップ環境) で、今回公開された Flash Player 10.1.85.3 のインストールが推奨されています。

最新版の Flash Player は、こちらの URL からダウンロードできます。(http://get.adobe.com/jp/flashplayer/

Android 向けには、10.1.92.10 のアップデートとして Flash Player 10.1.95.1 が公開されています。Android のマーケットプレイスから更新ができます。 (Android Marketplace: Flash Player

Windows 98 や OS X 10.3 以前など Flash Player 10 がサポートされない環境向けには、Flash Player 9 の更新版 9.0.283 が公開されています。 (Flash Player 9 for older operating systems

Google Chrome をお使いの方は Chrome 6.0.472.62 に更新すれば良いようです。

デバッグプレーヤやスタンドアローンプレーヤが必要な方には Flash Player サポートセンターにリンクがあります。10.1 と 9 両方とも揃っています。(Flash Player サポートセンター/ダウンロード

アンインストーラが必要な場合はこちらから。(ダウンロード/Web Player

 

OSMF つながりで、2 つのメディアプレーヤーの紹介です。

Flash Media Playback

Flash Media Playback は OSMF をベースに作られた SWF のメディアプレーヤーです。Adobe サイトにホストされていて、Web ページにタグを追加するだけで、メディア再生機能を実現できます。 (Flash Media Playback

Flash Media Playback は、Flash Player がサポートする全ての配信方法に対応します。ビデオ再生に必要なユーザーインターフェースや、CDN を利用するためのプラグイン機能も組み込まれています。さらに、スキンや再生方法などの、簡単なカスタマイズ機能も提供されます。

Flash Media Playback を Web ページに埋め込む際は、HTML を数行書く必要がありますが、必要な HTML コードを生成してくれるコンフィギュレーターが用意されているため、この作業も楽になっています。 ただし英語です。(Flash Media Playback Setup

コンフィギュレーターでは、Flash Media Playback の持つ全てのパラメーターを設定することができます。設定をもとに、HTML コードがテキストフィールドに生成されるので、これをコピペすると Flash Media Playback の埋め込みは完了です。

パラメーターを設定した状態で、プレビューする機能もあるため、ビデオの再生確認までをコンフィギュレーター内で行えます。

Strobe Media Playback

もう 1 つのプレーヤーである Strobe Media Playback は、Flash Media Playback と同じ機能を持っています。こちらは、オープンソースでの提供になります。

Flash Media Playback をもっと自由に使いたい、用意されている以上の拡張が必要だ、など、ホストされているプレーヤーではできない要件に対応するべく提供されています。

Strobe Media Playback は、sourceforge からダウンロードできます。 (Strobe Media Playback

Strobe Media Playback には、先週の記事で紹介した OSMF 1.5 ベースのバージョンも公開されています。 (Strobe Media Playback 1.5 Sprint-3

 

Adobe Labs に 新しい Flash Player (コード名 "Square" ) が公開されました。 (Square@Labs

Flash Player "Square" の主な新機能は以下の 2 点です。

  • 64 bit サポート (Windows, Mac OS, Linux)
  • MS IE9 Beta の新しい GPU 描画機能への対応

Linux 用には以前から 64 bit Flash Player 10 のアルファ版が公開されていましたが、これで Linux 環境でも、最新版 Flash Player の正式な公開がようやく実現しそうです。

Square のダウンロードはこちらから。 (Download/Square preview release

今回から、32 bit 版、64 bit 版が用意されています。インストール前に、現在インストールされている Flash Player を全て削除する必要がありますので、上記ダウンロードページからアンインストーラーをダウンロードしてお使いください。Linux の場合は、libflashplayer.so を削除すれば OK です。

一旦 Square をインストールした後に Flash Player 10.1 に戻す場合も、そのまま上書きするのではなく、Square を削除してからインストールを行う必要があります。

プレビュー版はおおよそ安定した動作を見せているそうですが、まだ十分な動作確認をした訳ではないとのことなので、テスト用の環境以外にインストールする場合は注意してご利用ください。

さて、本日 MS から IE9 ベータに関する発表がありましたが、その中でも触れられていた新しい GPU サポートに Square は対応します。Adobe 社内のテストでは、旧バージョンの IE に比べ 35% 以上高速化された例もあるということで、特に、ビットマップを多用するコンテンツが高速化される傾向があるそうです。

また、HTML と Flash コンテンツの合成が GPU で行われるようになるため、wmode="transparent" を指定した時の動作が以前よりも効率よくなる、という利点もあるようです。

詳細はリリースノート(英語)をご覧ください。 (Flash Player "Square" release notes: PDF 21.4 KB)

バグや何か気になる点を見つけた場合は、こちらのサイトに登録をして下さい。 (Adobe Bug and Issue Management System) 日本語でも (たぶん) 大丈夫です。

 

Flash Player の脆弱性に関する情報が公開されました。Advisory for Adobe Flash Player (APSA10-03)

今回の件で影響を受けるのは、

  • Windows, Macintosh, Linux, Solaris 版の Flash Player 10.1.82.76 以前のバージョン
  • Android 版の Flash Player 10.1.92.10

です。

悪用された場合、クラッシュやシステムを制御される可能性もあるとのことです。既に、Windows 環境向けにアタックが発見されています。

既に、関連するセキュリティベンダーとは協業して対応が始まっており、当面は、アンチウィルスソフトの定義ファイルを最新にすることが推奨されています。

修正版は 9 月 27 日の週に公開が予定されています。

 

Flash Media Server 4.0 の発表に合わせて、クライアント側でも OSMF (Open Source Media Framework) の新しいバージョンのベータ版が公開されました。OSMF は、Flash 上でのビデオ再生環境を実現する際に必要な、コンポーネントやベストプラクティスの共有を目的として始められたオープンソースプロジェクトです。

新しいバージョン OSMF 1.5 “Neon” は、FMS の新しい機能に対応するための機能拡張と、いくつものバグ修正が行われています。

最新ビルドのダウンロードページはこちらです。 (OSMF/Downloads@Adobe Open Source) リリースノートも (英語です) あります。

開発に必要な環境は、Flex 3.2 SDK 以降、または Flash CS4/CS5 Professional です。

クライアント環境は、Flash Player 10.0 以降がサポートされます。

以下の 2 点が、今回のビルドで追加された主な機能です。

  • マルチキャストのサポート:FMS 4.0 から追加された 3 種類のマルチキャストに対応。追加されたマルチキャストは以下の通り
    • IP マルチキャスト
    • アプリケーションレベル (P2P) マルチキャスト
    • フュージョン (IP マルチキャストから P2P マルチキャストへフォールバック)
  • ストリーム再接続のサポート
    FMS 3.5.3 から追加された、新しいストリーム再接続機能に対応。再生中のストリームが切断されると、バッファされたデータを再生しながら再接続を行うため、再生の中断を最小化できる

 

Flash Media Server 4 が発表されました。(Adobe Flash Media Serverファミリー

Flash Media Server 4 には Streaming Server, Interactive Server, Enterprise Server の 3 種類が用意されています。Enterprise Server は、アプリケーションレベルのマルチキャストなど RTMFP を使った大規模 P2P ネットワーク構築用の機能を持つサーバーです。

久しぶりのバージョンアップということもあり、たくさんの新機能や機能拡張があります。それぞれのサーバーの主な機能については、こちらのページをご覧下さい。(エディション別比較表

以下は、主な新機能のリストです。(製品により使える機能は違います)

昨日 Apple が iOS の開発者規約を変更したことにより、Flash CS5 Professional に同梱されている Packager for iPhone による開発が可能になったようです。Flash CS5 で開発したアプリの審査も、再び許可されるようにななりました。 (少なくとも今のところ)

4 月には、一旦サードパーティー製開発ツールの使用が禁止とされました。それにより、Packager for iPhone の開発も、Flash Pro 11.0.1 アップデートでの iPad 対応を最後に中断されていました。しかし、昨日の発表を受けて、アドビから Packager for iPhone の開発を再開するとのコメントが出されています (Great News for Developers)。もしかすると、10 月の MAX あたりで何かアナウンスがあるかも?ですね。

一方、ブラウザ内の Flash コンテンツ再生に関しては、従来通り禁止されたままです。

(9/11 追記) 分かりにくい書き方をしてしまったので補足です。現在発売中の Flash CS5 Professional を使って、iPad や iOS4 で動作するアプリを開発し、iTune Store の審査に出すことが可能です。CS5 の無い環境でも、Adobe Labs に公開されている Package for iPhone を使って ipa にパッケージすれば、ちょっと面倒ではありますが、iOS 向けアプリが開発できます。(ただし、AIR 2.0.2 SDK を使う構成にする必要があります)

 

Flash CS5 Pro のアップデーターが公開されています。

今回修正された主なバグは、

  • 旧バージョンで保存された fla ファイルを開き、それを XFL 形式で保存する際、正しく保存されない場合がある
  • 一部のコンポーネントがステージに追加できない
  • TLF のリンクされたコンテナ内のすべてのテキスト属性が保持されないことがある
  • TLF テキストフィールド内の一部の文字に対する処理の問題

です。

更新は、ヘルプメニューから 「アップデート」 を選択して Adobe Application Manager を起動、です。

 

Adobe Developer Center (ADC) に 2 編の記事を書かせて頂きました。

その 1 は、そろそろデバイスでも Web 標準とか考える必要があるのでは?ということで書いた記事です。執筆にあたり、ミツエーリンクスの矢倉さんにインタビューさせて頂きました。インタビューは内容の濃い考えさせられる話題が多く、矢倉さんには感謝です。今回は記事の長さも考慮して、その中から一部をご紹介しています。

スマートフォン/タブレット向け技術としての HTML5 の現在

その 2 は、フェーズを分けず、企画もデザインも開発も平行して行う、という新しいワークフローに挑戦したと事例があるという話を聞いて、取材したものです。こちらは、リクルート MTL の鈴木さんにお話を伺いました。とても興味深いお話なので、ぜひ読んでいただければと思います。

SUUMO(スーモ)Adobe AIR アプリケーション事例に見る新しい開発ワークフローの形と Adobe Creative Suite 5

 

Flash Professional CS5 と Flex SDK 4 から、初期値を指定して Vector を初期化できるようになりました。これはコンパイラーの仕様変更です。

いくつかの型では、既に、インスタンスを生成する際に 3 種類の手段、初期値の指定、コンストラクターの使用、グローバル関数の使用、を利用することができました。例えば、配列の場合は以下のようにしてインスタンスを生成することができます。

// 初期値を [] 内に指定
var arr1:Array = ["a", "b", "c"];
 
// コンストラクターを使用
var arr2:Array = new Array("a", "b", "c");
 
// グローバル関数を使用
var obj:Object = ["a", "b", "c"];
var arr3:Array = Array(obj);
 

(注:上の例の arr3 は、最初の要素に obj を持つ配列になります。つまり、arr3 は配列の配列です。ということで、この場合 Array() グローバル関数はキャストとしては使えません。Array 型で、キャストが目的のときには as 演算子を使用します。var arr3:Array = obj as Array; )

Vector のインスタンス生成手段は、いままではコンストラクターもしくはグローバル関数のどちらかでした。CS5 & Flex 4 からは、初期値を直接指定する構文が使えます。

Vector の初期化子指定

Vector は、配列と違って格納できる型が決まっています。そのため、Vector 型の属性宣言をする際、要素として持つオブジェクトの型も一緒に指定します。例えば、String を要素として持つ Vector 属性の宣言は下のように記述します。

Flash Builder 4 から Flash Project が追加されたことで、Flash Builder からも FLA ファイルや XFL ファイルのパブリッシュが開始できるようになりました。ActionScript エディタとして Flash Builder を使うにはとても便利な機能ですが、2 つの大きなバグがあり、特に XFL ファイルを利用するときは Flash Project が実質的に使えないような状態でした。

以下が、問題になっていたバグです。

  1. Flash Professional でドキュメントクラスを fla ファイルと同名の as ファイルとして作成した後に、Flash Builder で Flash Project を作成すると、Flash Professional で作った as ファイルが上書きされてしまう。
  2. Flash Professional から XFL ファイルとして保存した後 Flash Builder で Flash Project を作成すると、プロジェクトのフォルダーが一階層違っている。

これらのバグは 6 月に公開された 4.0.1 で修正されました。ということで、これから Flash Professional と Flash Builder を一緒に使う可能性がある場合は、Flash Builder をインストールしたら、すぐに 「ヘルプ」 → 「アップデート」 と選んで、4.0.1 に更新することをお勧めします。

 

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