StageText は OS ネイティブのテキスト入力を呼び出すクラスです。AIR 3 から利用可能で、Android や iOS で提供されている、便利機能付きの入力フィールドがそのまま使えるようになります。
先日の記事 (Adobe AIR と ActionScript Native Extensions) でも触れたように、ネイティブアプリとの差を埋めることが AIR 3 の主要なゴールであることが伺えます。
一見良さげな StageText ですが、表示オブジェクトではないため、特殊な扱いが要求されたり、フィールド内の描画を OS が行うため、埋め込みフォントが使えない、などの制限があります。
それから、StageText は、AIR アプリが実行されるプラットフォームによって (当然ながら) その振る舞いが異なります。特定の機能を利用する場合は、各プラットフォームでの動作確認が必要になることもありそうです。
ベータ版の ASDoc によると、StageText はデスクトップ環境でも利用できるものの、OS のテキストフィールドではなく Flash のテキストフィールドを使った実装になるようです。おそらく、デスクトップ上ではネイティブのテキストフィールドを利用する利点があまり無いから、ということでしょう。