2006年5月アーカイブ

Number (livedocs@lab) は整数や浮動小数点数を表すことのできる型です。Number のオブジェクトは IEEE-754 に定義される 64-bit の倍精度のフォーマットで約 4.94e-324 から 1.80e+308 の値を正負それぞれの領域で表すことができます。このため int や uint ではカバーできない数値も扱うことができます。

正確な最大値/最小値は以下のとおり定義されています。

Number.MAX_VALUE // 正の数の最大値
Number.MIN_VALUE // 正の数の最小値

Number オブジェクトは toString() メソッドを使って文字列に変換できます。Number クラスでも引数に基数を指定することができます。が、指定した場合は小数部が無視されます。

int 型と uint 型

int (livedocs@lab) と uint (livedocs@lab) はそれぞれ 32 ビットの符号付/符号無し整数を表す型です。

表現できる範囲は int が -2,147,483,648 から 2,147,483,647、uint が 0 から 4,294,967,295 です。この範囲で足りない場合には Number を使うことになります。int/uint を使用したほうが Number よりも演算速度は速いため int/uint で用が足りる場合はこちらを選ぶのがよさそうです。

さて、int/uint それぞれの最大値と最小値は以下のように定義されています。

今週は Mike Downey が来日しています。次期バージョンの Flash について少し聞くことができたので載せておきます。ただし、あくまでも予定であることはご了承ください。

まず、発売時期については来年の春頃を予定しているようです。日本語版は例によってそのちょっと後くらいという感じでしょうか。Intel Mac 対応もそのタイミングになりそうな雰囲気でした。

やはりというか CS にはバンドルされるようです。ということもあって、目玉の一つは Illustrator, Photoshop, After Effects といった製品とのワークフローの改善だそうです。ちょっと楽しみですね。

ターゲットとなるプレーヤーは Flash Player 9 とのことですので、Flash 史上初めて、オーサリングの発売時に最新の Player が既にある程度のシェアを持っている状態になりそうです。

それに先立って、Flash Player 9 のリリースのタイミングで、Adobe Labs に Flash のパブリックアルファ版が公開される予定です。基本的に、現バージョンに AS3 のサポートを追加しただけのものとのことで、商用目的での使用はできません(そもそも製品でもありません)。また、英語版のみが公開される予定とのことです。

このパブリックアルファ版を使用するには Flash Professional 8 / Studio 8 の登録が必要です。Flash 8 と同時に起動して使用することもできると言っておりました。

ふと気がつくと、アメリカの3大ネットワークでは ABC を皮切りに自社サイトで Flash ビデオを使った番組の無料配信が始まっているようです。特に、先行する ABC のサイトは充実していて、主な番組についてはシーズン中のエピソード全てが(たぶん 500kbps くらいで)選び放題&見放題になっています。

この話のみそは、ビデオを視聴する際に必ず広告も見る必要があることで、例えば ABC のケースだと、通常の TV 放送と同様に番組中に3つの CM が入っていて、CM の後の箇所を見るためには必ずその CM を見なければなりません。最後の場面をクリックして番組の途中を飛ばすこともできますが、CM はスキップすることができません。そのため、エピソードを終わりまで見ると必ず3つの CM を見ることになるわけです。

この例に見られるのはコンテンツ課金から広告収入へのビジネスモデルの変更です。そして、それを可能にしているのが Flash Media Server と Flash player というわけです。

アメリカでは同様のサービスが急速に増えつつあるようですが、HD レコーダーの普及で CM のスキップが問題になったりする中で、インターネットで広告によるビジネスが成り立つというのが面白いですね。果たして日本ではどうでしょうか。

(残念ながら US の IP アドレスから出ないと視聴できないようですが)ABC のサイトはこちらです。(ABC.com: Full Episode Streaming

describeType() メソッド (livedocs@lab) は引数に渡されたオブジェクトの情報を XML 形式で返します。引数には ActionScript の任意のオブジェクトを(クラスや int なども)渡すことができます。

var mc:MovieClip = new MovieClip();
var typeInfo:XML = describeType(mc);

返される XML オブジェクトに含まれる情報は引数として渡されたオブジェクトの属性やメソッド等です。Java のリフレクションと同じような機能です。

ようやく new Dictionary() が実行できるようになったので続きです。

weak-value ディクショナリー

以前の記事に書いたように、Dictionary クラスは weak-key ディクショナリーの機能を持っています。キーオブジェクトへの参照が弱い参照のため、使われなくなったキーとそのエントリーを自動的に開放するという使い方ができます。

一方、値として管理されているオブジェクトがしばらく参照されなかったら自動的に開放するという使い方はできません。

Dreamweaver 8.0.2 アップデータが公開されました。IE のアクティブコンテンツ関連の変更に対応します。ダウンロードはこちらです。(Dreamweaver 8.0.2 アップデータ

さて、遅ればせながら、前の記事のフォローということで。

ダイナミック(dynamic)クラス

AS3 のクラスはコンパイル時に属性が決定されるのが基本ですが、ダイナミッククラスとして宣言すると実行時に属性や関数を定義することができます。

ダイナミッククラスにするにはクラス定義に dynamic 属性を付けます。

public dynamic class FooDynamic {
  private var privProp:String = "private property";
  public var pubProp:String = "public property";
}

AS3 のオブジェクトは基本的には Object 型(またはそのサブクラス)で表されますが、例外となる型が3つあります。今回はその3つの紹介です。

* (アスタリスク)

* は「型指定なし」という型情報を指定するときに使います。つまり型の指定を省略したときと同じになります。

public var foo:*; // 型指定なし
public var bar;  // こちらも * と同じ扱い

Adobe から Spry という名前の Ajax フレームワークが公開されました。(Adobe Labs/spry) Spry は BSD ライセンスの下でフリーで使用できます。

こちらのページでデモが見られます。(Spry Demos) ダウンロードはこちらから。(Spry Download

Spry の特徴は Web 制作者を主ターゲットにしていることで、CSS を使った HTML ページ作成の知識があれば、特に JavaScript に詳しくなくても使えるよう設計されています。このようにすることで、従来の Web デザインの延長として Ajax を使えるようにしたいというのが目標です。今までの Ajax はどちらかというとプログラマの視点から語られることが多かったですよね。

既に公開されている Flex-Ajax Bridge (FABridge) と組み合わせれば Spry と Flex 2.0 を組み合わせて使うこともできます。Google Finance (例:NASDAC 情報のページ)のようなサイトがぐっと作りやすくなるわけです。

今回のリリースはまだプレビュー版といった位置づけですが、今後だんだんと充実してくることと思いますのでご期待ください。

Flex 2.0 のベータ 3 が Adobe Labs にて公開されました。先日もお伝えしたように Flash Player のバージョンが 9 になっていますが、AS3 関連の変更点は API の名前の整合性を取るためのものがほとんどで、今までのように機能レベルでの変更は見当たりません。ようやく仕様も固まった感じです。

ダウンロードはこちらから。(Adobe Labs - Flex 2.0

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