2010年5月アーカイブ

CS5 が今日から発売開始になりました。今回は Flash Player 10.1 がまだベータの段階でのツール公開となったので、Flash 関連のツールに関しては、Flash Player が正式に公開されたタイミングで、アップデートがあるものと思います。

さて、今週土曜日を皮切りに Flex User Group の全国ツアーが始まります。(Flex User Group Japan Tour 2010) 2 ヶ月かけて全国 11 都市で開催されるそうですので、お近くの方はこの機会に是非ご参加ください。参加は無料で、もれなくアドビ特製のメモ帳が貰えるそうです。あと、今年ロサンゼルスで行われる Adobe MAX への招待券が、抽選で参加者全員の中から 1 名にあたるそうです。

ツアーの第 1 回は名古屋で、

日時 2010年5月29日(土) 14:00~18:00

会場 愛知県産業労働センター ウインクあいち 1102会議室

となってます。(明日ですね)

登録サイトなど、詳細はイベントサイトをご覧ください。

Flash Player 10.1 から新しく追加された Multitouch クラス関連のトピックです。

(Flash Lite 4 もマルチタッチをサポートします。今後搭載されるデバイスによっては、Flash Lite 4 を使ったマルチタッチアプリケーションを作ることが可能です。)

入力の指定

Flash でユーザ入力を処理する際はイベントを使うのが定番ですが、タッチやジェスチャーに関しても同様で、タッチイベントやジェスチャーイベントを使って、ユーザからの入力を処理します。

ところで、タッチイベントとジェスチャーイベントを同時に利用することはできません。どちらを使えるか (使うか) は Multitouch.inputMode 属性を使って確認/設定します。

(Multitouch クラスの属性は全て static です)

Multitouch.inputMode:String   利用する入力(イベント)の種類を設定
 

この属性に指定できる値は MultitouchInputMode クラスに定義されており、以下の 3 種類があります。

  • MultitouchInputMode.GESTURE:
    マルチタッチ操作をジェスチャーイベントとして受け取りたいときに指定します。ジェスチャーとして定義されていないタッチ操作はマウスイベントとして解釈されます。例えば、タップ操作をすると MouseEvent.CLICK イベントが発生します。
    Multitouch.inputMode のデフォルト値は GESTURE です。
  • MultitouchInputMode.TOUCH_POINT:
    マルチタッチ操作をタッチイベントとして受け取りたいときに指定します。単純なタッチ操作のみで十分な場合、またはカスタムでマルチタッチのジェスチャーを実装したいときにお勧めです。このモードでもマウスイベントは発生します。
  • MultitouchInputMode.NONE:
    全てのタッチ操作がマウスイベントとして解釈されます。ジェスチャーイベントもタッチイベントも発生しません。タッチが利用できない環境とできる環境で同じコードを実行したい場合に向いています。マルチタッチが不要であれば (マウスイベントでは個々のタッチポイントを識別できないため) 1 本指で行えるジェスチャーを実装することは可能ですが、それが目的であれば GESTURE モードの方が便利かもです。

ということで、同じ操作の結果でも発生するイベントは複数の種類が想定されます。例えば、ユーザが、指を左から右に移動して MovieClip 上に動かしたとして、デバイスはその操作を mouseOver, touchOver, gesturePan のいずれにも解釈する可能性があります。その際 inputMode が GESTURE の時は mouseOver, gesturePan の両方が生成されるかもしれませんし、TOUCH_POINT の場合は mouseOver, touchOver の両方が生成されるかもしれません。

どのイベントを利用するかでユーザーに提供できる操作性がが影響を受ける可能性があります。マルチタッチを扱う際は、提供されるジェスチャーイベントだけで十分なのか、もし足りなければマルチタッチが必要なのかシングルタッチで十分なのか、ターゲットのプラットフォームは何で互換性はどうするか、などを最初によく考えておく必要がありそうです。

Flash Player 10.1 release candidate 6 と Flash Player "Gala" preview 2 for Mac OSX 10.6.3 が Adobe Labs に公開されました。(Flash Player 10.1@Labs

特に、Flash Player 10.1 RC6 は正式な公開が近いと思われるので、早めにテストをしておいたほうがよさそうです。ダウンロードはこちらから。必ずアンインストーラを使って既存の Flash Player を削除してから新しいバージョンをインストールして下さいとのことです。

Android 2.2 をお使いの方には Flash Player for Android のベータ版が公開中です。こちらのテストも是非是非。

Flash Player 10.1 (と AIR 2) の新機能であるマルチタッチとジェスチャーのサポートについて、まずは概要を少しばかり。

はじめに

既にご存知の方は飛ばしていただければと思いますが、Flash では新しい分野なので、最初に言葉の整理をしておくと、

  • タッチ: デバイスに触れた、移動した、離れた、などの個々の動作
  • マルチタッチ: 複数のタッチを同時に扱うこと
  • ジェスチャー: 複数の動作の組み合わせ (例: 指をデバイスに 「触れて」 から 「横に移動」 する)

という感じかと思います。

"タッチ" はマウスの代わりにデバイスに直接触れることにより行う入力行為です。「クリックしていない」 という状態が無いことを除けばほぼマウスと同じように扱うことができます。Flash Player 10.1 ではタッチによる操作を処理できるよう、新しく TouchEvent が追加されています。

マルチタッチに対応するには、複数の指で操作が同時に行われた時、個々の指の動きを識別できる必要があります。そのため、TouchEvent にはタッチポイントを識別するための ID が属性として定義されています。指がデバイスに触れてから離れるまでの間、その指からの TouchEvent には同じ ID が割り当てられます。

さて、ジェスチャーは、特定の動作に特定の意味を持たせるものです。例えば、2 本の指を反対の方向に広げる → 拡大表示、というのは良く知られたジェスチャーです。その他にも、円を描いたらメニューを表示するというジェスチャーの使い方もあるかも知れません。また、ショートカットキー代わりに画面に文字を書いたら対応するコマンドを実行するというジェスチャーもあるかもしれません。とりあえず識別可能な動作であればジェスチャーとして使用される可能性を持っています。

まとめると、タッチは、デバイスの機能として検出可能な操作、という理解でよいかと思いますが、ジェスチャーは、ユーザーがデバイスに対して行うことのできる動作の捕捉、と捉えることができそうです。デバイスにユーザーが合わせる (タッチ) とユーザーにデバイスが合わせる (ジェスチャー) というコペルニクス的な (ちょっと大げさ) 視点の転換が両者の間にはありそうです。

容易に想像できるように、利用できるジェスチャーはプラットフォームにより異なります。また、ジェスチャーの実装の仕方も、ジェスチャーの判別を行ってくれるプラットフォームがあれば、タッチイベントだけ通知してそれらからジェスチャーに組み上げる作業は開発者任せのプラットフォームもあります。Flash Player 10.1 では標準的なジェスチャーの発生を知らせるジェスチャーイベントがサポートされていますが、TouchEvent を使ってジェスチャー処理用のライブラリを開発するという方法も選択できるようになっています。

マルチタッチと環境について

GUI であればポインティングデバイスが使える、というのはもはや "当然のこと" として受け入れられているかと思います。一方、マルチタッチやジェスチャーはその歴史が浅いこともあり、きちんと使える環境はまだまだ限られています。Flash Player 10.1 がサポートする、だけではマルチタッチ/ジェスチャーの利用には十分では無いのです。

今週の Google I/O で Flash 関連の発表がいくつか行われました。以下、簡単なまとめです。

Android 向け Flash Player 10.1 パブリックベータ

Android 2.2 公開後に、Android マーケットから Flash Player 10.1 のベータ版がダウンロード可能になります。ブラウザ内で Web サイトを閲覧する際、デスクトップと同様に Flash コンテンツを表示可能です。既に発表されていた通り、Flash Player が対応するのは Android 2.2 以降の OS です。

環境をお持ちの方は、動作確認はもちろんパフォーマンスやバッテリーの消費具合なども確認してみてください。過去のブログに書いたように、デバイス向け Flash Player にはパフォーマンス向上のため、デスクトップ版には無い機能がいくつも実装されています。

Android 向け AIR プレリリースプログラム

AIR for Android の開発者向けプレリリースプログラムが始まりました。(Adobe AIR for Android@Labs) このプログラムに参加すると誰でもベータ版の AIR SDK を入手することができます。

ただし、このプログラム内で入手できる情報を一般に公開することはできません。誰でも参加はできますが、プライベートなプログラムのため、情報共有は参加者間のみに限定されます。この点 Flash Player パブリックベータとは異なりますのでご注意ください。また、このプログラムは英語のみでの提供になります。

プレリリースプログラムへの参加はこちらからどうぞ。(Adobe AIR - Android Developer Prerelease

プリリリースプログラムでは、Flash Professional CS5 から直接 Android 用にパブリッシュする環境を追加する機能拡張も提供されます。

VP8 のサポート

Google I/O で WevM プロジェクトの開始と VP8 ビデオコーデックのオープンソース化についての発表がありました。これに対し、同じく Google I/O のキーノートで、将来の Flash Player での VP8 対応について Kevin Lynch からポジティブな発言がされています。

Vorbis や Matroska については特に言及されていませんが、サウンドもライセンスフリーに向かうのでしょうか?あと、個人的には、VP8 ベースのエンコーダーが Flash Player に載ったりすると嬉しいのですが。(比較的軽いという噂なので)

Google TV の Flash Player 10.1 対応

Google I/O では Android ベースの家電である Google TV が発表されましたが、Google TV でも Flash Player がサポートされます。Google TV には Chrome がブラウザとしてインストールされており、Chrome には Flash Player が含まれることになっているため、Google TV では Flash Player が利用できるということのようです。これにより Google TV では殆ど全ての Web コンテンツが再生できることになります。 (Chrome に Flash Player を統合したのはむしろこっちのためではないかとちょっと勘ぐってしまったり)

下は、実際のデモで Flash Player 10.1 が Google TV 上で実行されている場面です。


ともあれ、Flash Player 10.1 から H.264 ビデオの再生にハードウェアの機能を利用できるようになったことで、映像を扱う家電やデバイスで採用しやすくなったことは確かのようです。Flash ユーザーにとってはより活躍できる場が増えそうですね。

 

ちょっと遅くなりましたが、新しいMac 用の Flash Player のプレビュー版が Adobe Labs に公開されています。(Flash Player "Gala" Preview Release@Labs

Flash Player 10.1 から Windows とデバイス上ではハードウェアを用いたビデオ再生機能が追加されますが、Gala はこの機能を Mac 上でも実現するものです。Apple から今年 3 月頃に公開された、H.264 ビデオデコード用 API (Technical Note TN2267 Video Decode Acceleration Framework Reference) に対応することでハードウェアを利用した HD の H.254 ビデオ再生を実現しています。H.264 のデコードは CPU リソースを消費しがちなため、Mac でもバッテリーの持ちが良くなることが期待されます。

Mac 上でのハードウェアデコード機能はまだあまりテストされていない状態ということもあり、一般的に利用できるようになるのはちょっと先になりそうです。おそらく Flash Player 10.1 公開後のアップデート版で追加されるものと思われます。

Apple の新しい API が利用できる環境は、Mac OS X 10.6.3 がインストールされ、NVIDIA GeForce 9400M, GeForce 320M または GeForce GT 330M の装備されたモデルに限定されます。ということで、Gala がサポートされるモデルは以下に限定されます。

  • 2009 年 1 月 21 日以降に出荷された MacBook
  • 2009 年 3 月 3 日以降に出荷された Mac Mini
  • 2008 年 10 月 14 日以降に出荷された MacBook Pro
  • 2009 年最初の 4 半期以降に出荷された iMac

Mac Pro は対象外です。

Gala のダウンロードはこちらから。(Adobe Labs Downloads/Flash Player) 必ず今インストールされているバージョンを Uninstaller を使って削除してからインストールするようにとのことです。

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