CS5 が今日から発売開始になりました。今回は Flash Player 10.1 がまだベータの段階でのツール公開となったので、Flash 関連のツールに関しては、Flash Player が正式に公開されたタイミングで、アップデートがあるものと思います。
さて、今週土曜日を皮切りに Flex User Group の全国ツアーが始まります。(Flex User Group Japan Tour 2010) 2 ヶ月かけて全国 11 都市で開催されるそうですので、お近くの方はこの機会に是非ご参加ください。参加は無料で、もれなくアドビ特製のメモ帳が貰えるそうです。あと、今年ロサンゼルスで行われる Adobe MAX への招待券が、抽選で参加者全員の中から 1 名にあたるそうです。
"タッチ" はマウスの代わりにデバイスに直接触れることにより行う入力行為です。「クリックしていない」 という状態が無いことを除けばほぼマウスと同じように扱うことができます。Flash Player 10.1 ではタッチによる操作を処理できるよう、新しく TouchEvent が追加されています。
マルチタッチに対応するには、複数の指で操作が同時に行われた時、個々の指の動きを識別できる必要があります。そのため、TouchEvent にはタッチポイントを識別するための ID が属性として定義されています。指がデバイスに触れてから離れるまでの間、その指からの TouchEvent には同じ ID が割り当てられます。
容易に想像できるように、利用できるジェスチャーはプラットフォームにより異なります。また、ジェスチャーの実装の仕方も、ジェスチャーの判別を行ってくれるプラットフォームがあれば、タッチイベントだけ通知してそれらからジェスチャーに組み上げる作業は開発者任せのプラットフォームもあります。Flash Player 10.1 では標準的なジェスチャーの発生を知らせるジェスチャーイベントがサポートされていますが、TouchEvent を使ってジェスチャー処理用のライブラリを開発するという方法も選択できるようになっています。
マルチタッチと環境について
GUI であればポインティングデバイスが使える、というのはもはや "当然のこと" として受け入れられているかと思います。一方、マルチタッチやジェスチャーはその歴史が浅いこともあり、きちんと使える環境はまだまだ限られています。Flash Player 10.1 がサポートする、だけではマルチタッチ/ジェスチャーの利用には十分では無いのです。
今週の Google I/O で Flash 関連の発表がいくつか行われました。以下、簡単なまとめです。
Android 向け Flash Player 10.1 パブリックベータ
Android 2.2 公開後に、Android マーケットから Flash Player 10.1 のベータ版がダウンロード可能になります。ブラウザ内で Web サイトを閲覧する際、デスクトップと同様に Flash コンテンツを表示可能です。既に発表されていた通り、Flash Player が対応するのは Android 2.2 以降の OS です。
環境をお持ちの方は、動作確認はもちろんパフォーマンスやバッテリーの消費具合なども確認してみてください。過去のブログに書いたように、デバイス向け Flash Player にはパフォーマンス向上のため、デスクトップ版には無い機能がいくつも実装されています。
Android 向け AIR プレリリースプログラム
AIR for Android の開発者向けプレリリースプログラムが始まりました。(Adobe AIR for Android@Labs) このプログラムに参加すると誰でもベータ版の AIR SDK を入手することができます。
ただし、このプログラム内で入手できる情報を一般に公開することはできません。誰でも参加はできますが、プライベートなプログラムのため、情報共有は参加者間のみに限定されます。この点 Flash Player パブリックベータとは異なりますのでご注意ください。また、このプログラムは英語のみでの提供になります。
プリリリースプログラムでは、Flash Professional CS5 から直接 Android 用にパブリッシュする環境を追加する機能拡張も提供されます。
VP8 のサポート
Google I/O で WevM プロジェクトの開始と VP8 ビデオコーデックのオープンソース化についての発表がありました。これに対し、同じく Google I/O のキーノートで、将来の Flash Player での VP8 対応について Kevin Lynch からポジティブな発言がされています。
Vorbis や Matroska については特に言及されていませんが、サウンドもライセンスフリーに向かうのでしょうか?あと、個人的には、VP8 ベースのエンコーダーが Flash Player に載ったりすると嬉しいのですが。(比較的軽いという噂なので)
Google TV の Flash Player 10.1 対応
Google I/O では Android ベースの家電である Google TV が発表されましたが、Google TV でも Flash Player がサポートされます。Google TV には Chrome がブラウザとしてインストールされており、Chrome には Flash Player が含まれることになっているため、Google TV では Flash Player が利用できるということのようです。これにより Google TV では殆ど全ての Web コンテンツが再生できることになります。 (Chrome に Flash Player を統合したのはむしろこっちのためではないかとちょっと勘ぐってしまったり)
下は、実際のデモで Flash Player 10.1 が Google TV 上で実行されている場面です。
ともあれ、Flash Player 10.1 から H.264 ビデオの再生にハードウェアの機能を利用できるようになったことで、映像を扱う家電やデバイスで採用しやすくなったことは確かのようです。Flash ユーザーにとってはより活躍できる場が増えそうですね。
Flash Player 10.1 から Windows とデバイス上ではハードウェアを用いたビデオ再生機能が追加されますが、Gala はこの機能を Mac 上でも実現するものです。Apple から今年 3 月頃に公開された、H.264 ビデオデコード用 API (Technical Note TN2267 Video Decode Acceleration Framework Reference) に対応することでハードウェアを利用した HD の H.254 ビデオ再生を実現しています。H.264 のデコードは CPU リソースを消費しがちなため、Mac でもバッテリーの持ちが良くなることが期待されます。
Mac 上でのハードウェアデコード機能はまだあまりテストされていない状態ということもあり、一般的に利用できるようになるのはちょっと先になりそうです。おそらく Flash Player 10.1 公開後のアップデート版で追加されるものと思われます。
Apple の新しい API が利用できる環境は、Mac OS X 10.6.3 がインストールされ、NVIDIA GeForce 9400M, GeForce 320M または GeForce GT 330M の装備されたモデルに限定されます。ということで、Gala がサポートされるモデルは以下に限定されます。