AIRの最近のブログ記事

最近 Intel の Atom 系 x86 を採用したスマートフォンやタブレットが増えてきていますが、これに対応すべく、AIR が x86 版 Android をサポートする模様です。

近日中に Adobe Labs に公開される予定の新しいAIR SDK では、パッケージのターゲットに x86 Android が追加されることになりそうです。おそらく、x86 Android 専用の最適化機能なども盛り込まれることでしょう。

また、Android 向けのランタイムは、ARM と x86 向けの 2 種類が用意されるようです。アプリにランタイムを組み込むかどうかは、従来どおり選択可能ということです。

Win 8 タブレットを持つ身としては、この勢いでモダン UI サポートも期待したいところです。が、しばらくは Android が優先のようで。

 

Adobe Labs に Flash Player 11.8 ベータAIR 3.8 ベータが公開されています。

先月公開されたものから追加された機能は特に無く、バグ修正が行われたバージョンだと思われます。気になる動作があった人は試してみると良いかもです。

それから、これから半年程度の間の Flash ランタイムのロードマップに関する情報も公開されました。それによると、新しい OS への対応を含め、いくつかの追加機能が計画されているようです。

  • OS X 10.9 (Mavericks ) のサポート
  • iOS 7 のサポート
  • Windows 8.1、Internet Explorer 11 新機能への対応
  • Andoroid アプリの XXHDPI アイコンをサポート
  • iOS 向けパッケージ時間の大幅な短縮
  • モバイル向け ActionScript の並列処理 (のベータ)

特に最後の 2 つは楽しみです。

 

こちらも公開からしばらく経ってしまいましたが、ランタイプのアップデートに合わせて、Gaming SDK も更新されています。AIR SDK の 3.8 への更新に伴い、ANE 等も更新されています。

Away Builder

今回の主要な変更点は、5 月に開催された MAX でも予告されていた Away Builder が追加されたことです。ですが、同梱されているのはバージョン 0.9.7 で、その後バージョン 1 が公開されているので、使用の際にはアップデートしたほうが良いかもです。

Away Builder は 3D 制作ワークフローを効率化するために作られたツールです。コードを書けないデザイナーでも、ステージ上で表示を確認しながら、背景の位置を決めたり、テクスチャを設定したり、光源を配置するなどの作業ができます。

デザイナーにとっては開発者に頼らずに作業できる範囲が広がりますし、開発者からみれば、デザイナーの意図を、実環境で表示される状態で受け取れることになるので、なかなか便利そうです。

先日公開された AIR 3.4 の一部改良版が 2 種類、テクノロジープレビューという位置づけで公開されました。 (Adobe AIR Technology Previews@Labs

具体的には、以下の 2 種類の SDK が公開されています。

  1. 新しい ActionScript コンパイラ (ASC 2.0) プレビュー版を同梱したバージョン
  2. iOS 6 に対応したバージョン

どちらも同じページからダウンロードできます。(Adobe AIR Technology Previews@Labs Downloads

まだ正式に公開されたものでは無い点にご注意ください。例えば、上のリンクからダウンロードした SDK で開発した iOS 6 の機能を使った AIR アプリを公開することは出来ません。

今後の Flash Player および AIR のロードマップが更新されました。 (Adobe roadmap for the Flash runtimes

今回修正されたのは 4 点です。

  1. Added new feature information to Flash "Cyril" release
  2. Moved LZMA ByteArray compression from the "Cyril" to the "Dolores" release
  3. Moved Release outside mouse event API from the "Dolores" to the "Cyril" release
  4. Added information on Windows 8 support

以下、簡単に説明します。

AIR のネイティブ拡張を利用することにした場合、ActionScript のデバッグは AIR の SDK を使って行えますが、ネイティブコードのデバッグはネイティブのツールを利用することになるでしょう。

iOS 用の ANE を XCode を使ってデバッグする方法が公開されていましたので、その内容をご紹介します。元のブログ記事はこちらです。 (Debugging Native Extensions for AIR iOS

---- ここから ----

ANE を含む IPA を ADT で生成する際、IPA と同じディレクトリに dSYM ファイルが生成されます。dSYM ファイルの名前は、アプリケーションバンドル名に .dSYM を付けたものになります。(アプリ名が MyApp.app ならば、MyApp.app.dSYM)

StageText は OS ネイティブのテキスト入力を呼び出すクラスです。AIR 3 から利用可能で、Android や iOS で提供されている、便利機能付きの入力フィールドがそのまま使えるようになります。

先日の記事 (Adobe AIR と ActionScript Native Extensions) でも触れたように、ネイティブアプリとの差を埋めることが AIR 3 の主要なゴールであることが伺えます。

一見良さげな StageText ですが、表示オブジェクトではないため、特殊な扱いが要求されたり、フィールド内の描画を OS が行うため、埋め込みフォントが使えない、などの制限があります。

それから、StageText は、AIR アプリが実行されるプラットフォームによって (当然ながら) その振る舞いが異なります。特定の機能を利用する場合は、各プラットフォームでの動作確認が必要になることもありそうです。

ベータ版の ASDoc によると、StageText はデスクトップ環境でも利用できるものの、OS のテキストフィールドではなく Flash のテキストフィールドを使った実装になるようです。おそらく、デスクトップ上ではネイティブのテキストフィールドを利用する利点があまり無いから、ということでしょう。

ANE (ActionScript Native Extensions) は、AIR アプリケーションと OS ネイティブコードの連携を実現する AIR 3 の新しい機能です。

AIR 3 が正式に公開されれば、デバイス環境 (Andoid、iOS、BlackBerry Tablet OS) でも、デスクトップ環境 (OS X、Windows) でも ANE を利用できるようになります。

そこで、ANE があると何ができて、何が嬉しいのか、どんな仕組みになっているのか、といった辺りを簡単にまとめてみます。具体的な API の使い方はまたそのうち、ということで...

昨日の発表によると、アドビから提供される Linux 向けの AIR は 2.6 が最後になります。今後アドビは Linux 向けの AIR SDK を開発する代わりに、Linux 用 AIR ポーティングキットを提供するそうです。

このポーティングキットは、Open Screen Project パートナーが Linux 環境に AIR を移植するためのものです。アドビからは OSP パートナーに対する実装サポートが提供されます。この変更により、より様々な Linux ベースの環境で AIR が利用できるようになることが期待されています。

今後、Linux 系システムに関しては、AIR 2.6 よりも新しいバージョンをターゲットにした場合、OSP パートナーから公開されるランタイムが必要になります。AIR 2.7 SDK を使う場合はご注意ください。

ただ、現在までにダウンロードされたデスクトップ Linux 向けの AIR ランタイムのダウンロード数は、全体の 0.5% 以下という数字もあります。通常は、あまり心配しなくてもよいかもしれません。

 

先週行われた Flash Camp Brazil で、Flash ランタイムの方向性についていくつか情報が公開されました。そのときの資料はこちらからダウンロードできます。

まず、大きなニュースはこれです。

Flash ランタイムの公開時期

今後は Flash ランタイムの公開が定期的に行われるようになります。更新間隔は、3 ヶ月で、大きな機能追加が行われるバージョンは 1 回おきになります。

実は、Flash Player 10.2 (冬バージョン) から既にこのサイクルは始まっていて、なので、早くも Flash Player 10.3 (春バージョン) のベータも公開されている、という訳です。この流れだと、夏バージョンは大きな機能追加があるバージョンということになります。

Flash ランタイムの新しい機能

機能強化の方向性については、以下のようなトピックが話されました。

昨年秋の MAX2010 のときに、AIR for TV 用に公開されていたパフォーマンス測定アプリをご存知でしょうか? Android も機種増えてきたし、性能が見えるとうれしいよね、ということで AIR for Android 用にポーティングしてみました。

近日中に Adobe Developer Connection 経由で紹介予定ですが、その前にテストしていただける有志の方に、ベータ版を公開します。

実行環境には、先日公開された AIR 2.6 が必要です。インストールちょっと面倒で申し訳ありません。

全部で 58 種類のテストがあります。ほぼ全てが描画性能を測定するテストです。今回は CPU 描画の性能を測定してます。

起動すると画面が出るまでにしばらく待たされますが、そういうアプリですので、我慢して使ってください。使い勝手は折りをみて改善していく予定です。バグ、要望など、よろしければコメントください。

ちなみに、AIR 2.5 と比べると、AIR 2.6 はちゃんと早くなっているようでした。

 

Adobe Labs に Pixel Bender 3D のプレリリースが公開されました。(Pixel Bender 3D@Labs

Pixel Bender 3D は Pixel Bender に 3D 描画用の機能を持たせたバージョンです。先日公開された Flash Player 11 インキュベーターリリースの 3D API "Molehill" を利用するプログラムを記述できます。

ダウンロードはこちらです。(Pixel Bender 3D@Labs Downloads

プレリリース版がサポートする環境は、以下の通りです.

  • Windows: Windows XP SP2, Windows Vista, Windows 7
    (DirectX 9 に対応したカードが必要)
  • Mac OS: OS X 10.6

Flash Player の 3D API "Molehill" を使った 3D 描画をするには、頂点及びフラグメントシェーダ作成してそれを Molehill に渡します。このとき、シェーダを記述するのに使われるのは AGAL と呼ばれるアセンブラ言語です。

これに対して、Pixel Bender 3D を使えば、より "高級" な言語を使って Molehill 用のシェーダを開発できるようになります。

Pixel Bender 3D を記述する文法は、従来の Pixel Bender と同じです。Pixel Bender 3D で記述したプログラムは、コマンドを使って Molehill API で読み込める形に変換します。必要なコマンドはダウンロードファイルに含まれています。

具体的な開発方法や API は、ダウンロードファイルの docs ディレクトリ下に含まれています(英語ですが)。加えて、サンプルコードも提供されています。

 

今年も Adobe AIR Contest が行われます。

優秀作品には、Adobe MAX 2010 (2010 年 10 月/米国ロサンゼルス)へのご招待や Adobe Creative Suite 製品の贈呈などあるそうです。審査対象は、2009 年 9 月 1 日 ~ 2010 年 8 月 31 日までに Adobe AIR Gallery に登録された AIR アプリケーションです。あと 2 ヶ月ほどありますので、まだの方は奮って応募してください。AIR Gallery への登録申し込みフォームはこちらです。

審査には AIR Gallery の人気度や閲覧数などのユーザ評価 (閲覧数は掲載期間を考慮) も加味されるそうです。 ユーザ評価は2010年9月5日までですので、どんなアプリがあるのか興味のある方は AIR Gallery を覗いてみて下さい。

参考までに、最近正式に公開された AIR 2 の新機能はこちらです。(Adobe AIRの機能

flash.sensors は Flash Player 10.1 から追加された新しいパッケージです。

このパッケージには、デバイスのセンサーから情報を取得するためのクラスが定義されています。今のところ以下の 2 つがあります。

今週の Google I/O で Flash 関連の発表がいくつか行われました。以下、簡単なまとめです。

Android 向け Flash Player 10.1 パブリックベータ

Android 2.2 公開後に、Android マーケットから Flash Player 10.1 のベータ版がダウンロード可能になります。ブラウザ内で Web サイトを閲覧する際、デスクトップと同様に Flash コンテンツを表示可能です。既に発表されていた通り、Flash Player が対応するのは Android 2.2 以降の OS です。

環境をお持ちの方は、動作確認はもちろんパフォーマンスやバッテリーの消費具合なども確認してみてください。過去のブログに書いたように、デバイス向け Flash Player にはパフォーマンス向上のため、デスクトップ版には無い機能がいくつも実装されています。

Android 向け AIR プレリリースプログラム

AIR for Android の開発者向けプレリリースプログラムが始まりました。(Adobe AIR for Android@Labs) このプログラムに参加すると誰でもベータ版の AIR SDK を入手することができます。

ただし、このプログラム内で入手できる情報を一般に公開することはできません。誰でも参加はできますが、プライベートなプログラムのため、情報共有は参加者間のみに限定されます。この点 Flash Player パブリックベータとは異なりますのでご注意ください。また、このプログラムは英語のみでの提供になります。

プレリリースプログラムへの参加はこちらからどうぞ。(Adobe AIR - Android Developer Prerelease

プリリリースプログラムでは、Flash Professional CS5 から直接 Android 用にパブリッシュする環境を追加する機能拡張も提供されます。

VP8 のサポート

Google I/O で WevM プロジェクトの開始と VP8 ビデオコーデックのオープンソース化についての発表がありました。これに対し、同じく Google I/O のキーノートで、将来の Flash Player での VP8 対応について Kevin Lynch からポジティブな発言がされています。

Vorbis や Matroska については特に言及されていませんが、サウンドもライセンスフリーに向かうのでしょうか?あと、個人的には、VP8 ベースのエンコーダーが Flash Player に載ったりすると嬉しいのですが。(比較的軽いという噂なので)

Google TV の Flash Player 10.1 対応

Google I/O では Android ベースの家電である Google TV が発表されましたが、Google TV でも Flash Player がサポートされます。Google TV には Chrome がブラウザとしてインストールされており、Chrome には Flash Player が含まれることになっているため、Google TV では Flash Player が利用できるということのようです。これにより Google TV では殆ど全ての Web コンテンツが再生できることになります。 (Chrome に Flash Player を統合したのはむしろこっちのためではないかとちょっと勘ぐってしまったり)

下は、実際のデモで Flash Player 10.1 が Google TV 上で実行されている場面です。


ともあれ、Flash Player 10.1 から H.264 ビデオの再生にハードウェアの機能を利用できるようになったことで、映像を扱う家電やデバイスで採用しやすくなったことは確かのようです。Flash ユーザーにとってはより活躍できる場が増えそうですね。

 

既に Flash で制作された iPhone アプリケーションを目にした事のある人も多いかと思いますが、昨年秋に MAX2009 で発表された Packager for iPhone の仕組みについての説明を少しばかり。

Packager for iPhone は Flash の出力を iPhone 用に変換する機能を持っています。少し紛らわしいですが、Flash CS5 に iPhone アプリの書き出し機能がある訳ではなくて、Flash CS5 には "iPhone アプリの書き出しができる Packager for iPhone" との連携機能がある、が正しい理解です。

これは賢い選択だったのではないかと思います。というのは、iPhone OS のアップデートがあっても、Packager for iPhone だけが対応すればよいからです。

AIR 書き出しの仕組み

まずは、AIR アプリケーション開発の流れの確認から話を始めます。下が AIR アプリ開発の大まかなステップです。

  1. Flash Professional でアプリケーション開発
  2. SWF, application.xml, その他必要なリソースを生成
  3. 上記を一つにパッケージ
  4. パッケージに署名
  5. .air ファイルとして配布

AIR アプリを iPhone にインストールできないかと考えたときに、一番楽そうな方法は iPhone 用の AIR ランタイムを開発して配布、なのですが、これはできません。一番の問題は、iPhone ライセンスが、JIT (Just in Time) コンパイラーやインタープリターの使用を禁じていることです。そのため、SWF 内のバイトコードを VM が実行時に解釈するという AIR の実行モデル自体が許可されないのです。

だったら SWF を ARM 向けに事前コンパイルするしかないですね、というのは簡単な結論ではありますが、それにより、どのプラットフォーム上でも実行できるという AIR アプリケーションの持つ利点を放棄する事になってしまいます (EXE ファイルに変換すると、iPhone 専用モジュールになってしまうからです)。にもかかわらず英断が行われて、SWF 用の AOT (Ahead of Time) コンパイラーとして開発されたのが Packager for iPhone ということになります。

これも良い選択だったのではないかと思います。実行モジュールとして配布することにすれば、今のアプリケーション流通モデルにそのまま乗っける事ができますし、どのプラットフォーム用にも作れるという Flash オーサリング環境の優位性はまだ残ってているわけですし。

バルセロナで開催中の Mobile World Congress で Adobe からデバイス向け Flash Player 10.1 及び AIR に関する公式なアナウンスがありました。(Adobe Unveils AIR on Mobile Devices; Readies Flash Player 10.1 for Launch

Flash Player 10.1 と AIR 2.0 はデスクトップだけでなくデバイス上でも一貫した体験を提供するプラットフォームとして開発されています。Flash CS5 と Flash Player 10.1 / AIR が揃うと携帯やデバイス向けコンテンツ制作もずいぶん変わりそうですね。

デバイス向けは、まずは Android 用 からリリースされるようで、2010 年の後半までには Flash Player, AIR 共に正式版を公開予定との事です。とりあえずは、ベータ版を使った Android 上の AIR アプリデモがこちらのページからご覧になれます。(Flash Player 10.1 and AIR 2 mobile preview videos) 最初の 3 つくらいが Android です。iPhone アプリのビデオも載っています。

ちなみに iPhone 用アプリは Adobe Labs に公開されている Packager for iPhone を使ってiPhone 向けアプリとしてパッケージングします。このページ (Preview of AIR on Android) の下のほうにも新しい iPhone アプリがいくつかリストアップされています。

Packager for iPhone の方が Android 用 Flash Player より先に出るようなので、まずは iPhone アプリで新しい Flash Player の API を試してみるのがよさそうです。

Flash Player と AIR のセキュリティアップデートが公開されました。重要な更新ということで、以前のバージョンをお使いの方は速やかにアップデートを行うことが推奨されています。

最新版のダウンロード URL はそれぞれ、

になります。

今回修正された箇所は、JPEG 読み込み時の問題点など全 7 件あります。詳細はこちらのドキュメント (英語です) をご覧ください。(Security updates available for Adobe Flash Player

あわせて、次のリリースになる Flash Player 10.1 が Mac PPC G3 をサポートする最後のバージョンになる予定であること、Flash Player 10.1 リリース後は G3 用のアップデートが行われない予定であることも発表されています。これは最新のパフォーマンス向上のための仕様が旧い PowerPC のアーキテクチャではサポートされないからとのことです。

つい先日 Adobe Reader と Acrobat 9.2 が公開されましたが、Reader/Acrobat 9.2 がインストールされた Windows 環境で、AIR アプリケーションが PDF ファイルを読み込もうとすると AIR アプリケーションが "固まる" という現象が起きることが確認されています。

この問題に対処するため、AIR の新しいバージョン 1.5.2.8900 が公開されました。PDF を開く AIR アプリケーションの開発者・利用者の方は、最新のバージョンを使用するようご対応をお願いします。(Adobe AIR ダウンロード

Windows 環境で現在インストールされているバージョンを確認するには、「プログラムの追加と削除」から Adobe AIR を選択し、「サポート情報を参照するには、個々をクリックして下さい。」をクリックします。1.5.2.8870 もしくはそれ以前のバージョンであれば更新が必要です。

例によって英文ですが、詳細はテックノートをご覧下さい。(AIR application not displaying PDF while using Adobe Reader/Acrobat 9.2 on Windows

Mac, Linux ユーザーの方はこの問題の影響を受けません。

まず、Adobe AIR 1.5.2 の Snow Leopard 対応について、AIR チームのブログによると、いまのところは以下の問題がひとつ報告されているだけで大きな問題は見つかっていないとのことです。

  • AIR SDK の bin ディレクトリから ./adl とコマンドを起動しようとするとファイルが見つからない旨のメッセージが表示され実行できない。PATH に adl を追加する、他のディレクトリからの相対パスを使う、絶対パスを使うことでこの問題を回避できる。

(話は逸れますが、AIR チームブログに紹介されている MLB.com OnBase を MLB に興味のある方にご紹介しておきます。表示が英語なのがちょっと難ですが。)

次に CS 製品についてです。公式サイトには CS3 製品のテストはされていないと記述されていますが、いくつかの製品チーム (Flash Professional, Photoshop, Illustrator, After Effects) から動作確認を行ったとのコメントが出されています。いずれも現時点での情報との前え置き付きで CS3 固有の問題は見つかっていないとのことです。

最後に、Snow Leopard 関連のテックノートが 2 つ公開されました。内容を簡単にまとめると、

1. Files may not open in original authoring application

Adobe 製品で作成したファイルをファインダーから開いたとき、別のアプリケーションが立ち上がることがある。ファイル拡張子を省略していると起きやすい。これは、Mac OS X 10.6 からファイルの関連付けの方法が変わったためとのこと。回避方法として、ファイル拡張子を使う、ファインダーからファイルとアプリケーションを関連付けを設定する等を紹介。

2. Applications crash when saving to file servers through SMB protocol

SMB プロトコルでマウントしたボリュームにファイルを保存するとアプリケーションがクラッシュすることがある。ファイルが大きいほどクラッシュしやすい。現在 Adobe は Apple と協力して対応中だが、当面の回避策としては、AFP など他のプロトコルを使いボリュームをマウントするか、一旦ローカルに保存してからリモートのフォルダに移動することを推奨。

Flash player 10.0.32.18 と Adobe AIR 1.5.2 が公開されました。どちらも、既知の脆弱性への対応及び主要なバグの修正を目的としたアップデートです。

脆弱性に関しては、今週お伝えした 2 点に対応がされています。詳細は、とりあえず英語ですが、こちらに記述されています。(Security updates available for Adobe Flash Player

最新版のダウンロード URL はそれぞれ、

です。

AIR の仕様の追加変更をいくつかご紹介します。新しい機能を使用する場合は、1.5.2 のネームスペース (xmlns="http://ns.adobe.com/air/application/1.5.2" ) を宣言します。

  • インタラクティブフルスクリーンモード (フルスクリーン表示状態でのキーボード入力をサポートするモード) で、エスケープキーを押してもフルスクリーンモードが終了しない設定を可能にするため KEY_DOWN イベントへの preventDefault をサポート
  • transparent=true が設定されたウインドウ内の HTML に読み込まれた SWF が表示されないという制限の改善
  • Capabilities.supports32BitProcesses と Capabilities.supports64BitProcesse によるシステム機能の確認
  • LocalConnection.isPerUser を使った LocalConnection に接続可能なユーザの設定。true の場合ログイン中のユーザのみ、false の場合誰でもアクセス可能。設定は Mac OS X のみで可能で、デフォルトは false。LocalConnection 使用時は常に true に設定することを推奨。他の OS では常に true になる。
  • System.disposeXML(xml:XML) メソッドの追加により、不要になった XML オブジェクトを直ぐにガーベッジコレクションの対象とすることが可能に
  • インストール画面の変更
  • Windows と Mac OS 上のネットワークタイムアウト時間が 60分に

その他の詳細情報はリリースノートがもうすぐ公開されると思いますので、そちらをご覧ください。以下の URL に公開される予定です。

Flash Player リリースノート (PDF)

Adobe AIR リリースノート

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