2008年10月アーカイブ

Adobe サイトの Flash Playerデベロッパーセンターに Flash Playe 関連の記事が 3 件公開されています。

まず、Flash Player のバージョンチェックの方法についての記事:

と、新しい Flash Player のセキュリティポリシー関連の最新記事:

です。ご活用ください。フィードバックもよろしくお願いします。

Flash Player 10 のセキュリティ関連の変更に伴う、ファイルアップロード機能に対する仕様変更について、今までの記事で抜けていた点もありますので、ごく簡単にですがまとめておきます。公開後になってしまい申し訳ありません。

大きく、以下の 4 点が変更点です。

  • FileReference.browse() はユーザのマウスかキーボードの操作に対するイベントハンドラ内で呼び出す
  • FileReference.upload() を呼び出す SWF ファイルとアップロード先のサーバのドメインが異なる場合、サーバ側にポリシーファイルが必要
  • FileReference.browse(), FileReference.upload(), FileReference.download(), FileReference.load(), FileReference.save() は同時に複数実行できない
  • ファイルアップロードには RFC1867 に定義されたフォーマットが使用される (POST の際 "filename" キーワードが指定されている場合)

RFC1867 の簡単な例が FileReference のドキュメントの最初のほうにあります。(FileReference - ActionScript 3.0 Language and Components Reference)ご参考まで。

Flash Player 10 のデバッグプレーヤのダウンロードできるページ (Archived Flash Players) とアンインストーラのダウンロードできるページ (How to uninstall the Adobe Flash Player plug-in and ActiveX control) をご紹介しておきます。それから、英語版 Flash CS4 に早速アップデータが公開されています。(Adobe Flash Player 10 Update for Flash CS4 Professional) 英語版をお使いの方はアップデートをお勧めということで。

ところで、気づいた方も多いと思いますが、今回からプレーヤのバージョンの付け方 (現行は 10.0.12.36) が変更されています。4 つの数字からなる点は同じですが、それぞれの意味が、1 つ目がメジャー、2 つ目がマイナー、3 つめがバグフィックス、4 つめがビルド番号になっています。

3 つめのバグフィックス番号は、一桁目には、開発チーム内用は 0、ベータ版は 1、RC 版とリリース版は 2、が使われます。今回リリースされたのは 10.0.12.36 ですから、一桁目はちゃんと 2 になっていますね。このバグフィックス番号は、リリースごとに 10 ずつ足されることになっています。例えば、Flash CS4 と一緒に付いてくるプレーヤのバージョンは 10.0.2 ですが、クリックジャッキングに対応した次のリリースである現在のバージョンは 10.0.12 です。

2 つめのマイナーの数値は、機能が追加されると 1 つずつ足されます。が、バグフィックスのみの新リリースの時には変わりません。仮に、今後リリースされるバージョンが 10.0.22.xx, 10.1.32.xx だったとしたら、10.0.22 はバグフィックスのみのリリース、10.1.32 は機能追加も行われたリリース、であることになります。

3 つめの数値はリリース毎常に大きくなるため、プレーヤのバージョンチェックは、今までどおり 1 つめと 3 つめの数値のみでも可能です。

Flash Player 10 が正式に公開されました。(Adobe Flash Player) ダウンロードはこちらです。(Flash Player ダウンロードセンター

 

主な新機能は既にお伝えしているとおりですが、日本語の詳細な説明ができましたのでご覧下さい。(Flash Player 10:機能

ユーザが意図しないリンクをクリックさせられてしまうクリックジャッキングの問題に対する回避策が公開されました。

この問題は 9.0.124.0 以前のほぼ全てのバージョンが対象となります。Flash Player の場合はマイクとカメラへのアクセス許可を表示するダイアログが影響を受けるため、マイクとカメラを使用しない設定にすることでこの問題を回避することができます。

設定変更には以下のリンクをクリックして、"常に拒否..." を選択します。

http://www.adobe.com/support/documentation/en/flashplayer/help/settings_manager02.html

(mms.cfg ファイル内の AVHardwareDisable を 0 から 1 に変更するという方法もあります)

このままだとマイクとカメラがまったく使えなくなってしまうので、使いたいサイトは以下のページで個々に "常に許可" として登録します。

http://www.adobe.com/support/documentation/en/flashplayer/help/settings_manager06.html

この件に対応した修正版は今月中に公開される予定とのことです。

Flash Player 10 ではシステムのクリップボードアクセスに関して以下の変更が行われます。

System.setClipboard()

まず、System.setClipboard() の使用が制限されます。いままでは任意のタイミングで呼び出すことができましたが、Flash Player 10 からはマウスクリック等のユーザインタラクションによるイベントからのみ実行することができます。

これは、最近報告されたクリップボードアタックに対応するための変更です。既存のコンテンツで System.setClipboard() を利用している場合は変更が必要になるかもしれません。ご確認ください。

Clipboard クラス

Flash Player 10 からはいままで AIR アプリケーション専用だった Clipboard クラスが使えるようになります。これにより Flash アプリケーションからもフォーマットを指定してのデータ書き込みやクリップボードからのデータ読み込みができるようになります。

Clipboard クラスを使ってシステムのクリップボードにデータを書くには Clipboard.generalClipboard.setData() や Clipboard.generalClipboard.setDataHandler() メソッドを利用します。これらのメソッドは System.setClipboard() と同様にユーザインタラクションのイベント内からのみ呼び出し可能です。

クリップボードからデータを読むには Clipboard.generalClipboard.getData() メソッドを使用します。このメソッドは flash.events.Event.PASTE のイベントハンドラからのみ呼び出すことができます。

Flash アプリケーションから Clipboard クラスを利用した場合、利用できるフォーマットは、

  • HTML_FORMAT: HTML フォーマットの文字列
  • TEXT_FORMAT: 文字列
  • RICH_TEXT_FORMAT: RTF のデータを含む ByteArray

の 3 つです。BITMAP_FORMAT、FILE_LIST_FORMAT、URL_FORMAT は利用できません。

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