2012年11月アーカイブ

先日公開された Flash Pro CS6 のアップデート 2 では、CreateJS の最新版に対応したことになっていましたが、実際には CreateJS に含まれる EaselJS の最新版 (0.5.0) とは動作しないことが報告されていました。これは、EaselJS フレームワークが変更されたために発生していた問題とのことです。

この問題に対応するため、新しい EaselJS プラグインが公開されました。利用するには、ダウンロードしてから手動でファイルを置き換える必要があります。

上の ZIP ファイルを展開すると JSFL ファイルが含まれています。これを以下の場所にある同名のファイルと置き換えます。

  • Windows :
    C:\Program Files (x86)\Adobe\Adobe Flash CS6\Common\Configuration\Sprite Sheet Plugins
  • Mac : /Applications/Adobe Flash CS6/Common/Configuration/Sprite Sheet Plugins/

 

前回は、単一の ByteArray オブジェクトを複数の Worker から共有する方法を紹介しました。 (ActionScript Woker 間での ByteArray オブジェクトの共有

その中で触れたように、共有 ByteArray 機能を使うときは、複数の Worker が同時に ByteArray オブジェクトを更新しないように、注意を払う必要があります。

そのためには、

  • アドミックなメソッドを利用する
  • Worker 間で、共有リソースの使用に対する占有権のコーディネートを行う

といった手段を用います。このうち前者のアトミックなメソッドは前回の記事の後半に紹介しました。

占有権のコーディネートに関しては、Flash Player 11.5 から Mutex というクラスが追加されました。この Mutex が今回のテーマです。

Flash Player 11.5 から、ActionScript Woker 間で ByteArray のオブジェクトを共有する機能が追加されました。

既に使用可能だった MessageChannel や SharedProperty を使ったオブジェクトの共有機能では、個々の Worker がそれぞれオブジェクトのコピーを保持します。そうすると、サイズの大きなデータ、例えばテクスチャなどを共有する場合、コピー用オブジェクト生成のための CPU 負荷やその保持に必要なメモリ量など、パフォーマンスに少なからず影響が出ることもありそうです。

一方、新しく追加された ByteArray の共有機能は、単一の ByteArray のオブジェクトを、複数の Worker から参照するというものです。そのため、データのコピー用に新たなオブジェクトの生成は不要ですし、当然、複製されたオブジェクトがメモリ領域を占めることもありません。

また、同一の ByteArray のオブジェクトを皆が参照するということで、ある Worker が ByteArray 内のデータを変更すると、それを共有する他の Worker にとっても値が変更されることになります。

先週末に Brackets の Sprint 16 が公開されました。今回から日本語のサポートが追加されています。白石俊平さん提供のプルリクエストが反映されたものです。

起動しても日本語表示にならない場合は、「Debug」 → 「Switch Language」 により表示される言語のリストから ja を選択して、Brackets を再起動してみてください。

その他の主な変更点には、ライブ HTML コーディングのための URL マッピング機能、エディタコアの CodeMirror 3 へのアップグレードがあります。さらに、数多くのバグ修正も行われたようです。

今回もコミュニティによる開発や修正がいくつも行われていて、白石さんによる日本語化のほかにも、Linux 対応や、ブラウザ内で利用できる Brackets の開発などが進められています。

AIR 3.4 では一旦 ELS の仕様が変更されました。 (Adobe AIR 3.4 の ELS の仕様変更とランタイム自動更新の中止

AIR 3.4.0.2540 で提供されていた新しい仕様の ELS は、データを保管する物理的なファイルが、以前の仕様の ELS とは異なります。そのため、AIR 3.4 のランタイムに更新すると、ELS のデータが見れなくなるという状況が起きていました。という理由で、AIR 3.4 ランタイムの自動更新は一旦中止されました。

先日公開された AIR 3.5 では、AIR 3.3 以前の ELS の仕様に戻されているため、AIR 3.3 で使用していた ELS をそのまま利用できます。

一方、AIR 3.4.0.2540 の ELS を使用していた場合、データが消されたり壊れたりするわけではないものの、AIR 3.5 にアップデートするとアクセスできなくなります。

Edge Inspect の iOS アプリの新しいバージョンが公開されました。主要な変更点は、iOS6 への最適化と、iPhone 5 の新しい画面サイズへの対応です。

今回から、Adobe Shadow から Edge Inspect へと名前が変更されています。ついでに、対応する OS のバージョンが iOS 4.3 以降に変更されました。まだ Edge Inspect アプリをインストールしてなかった iOS 4.3 より前の環境は、iOS 4.3 以降のバージョンにアップデートする必要があります。

iOS 4.x 且つ iOS 4.3 より前の環境では、今後アップデートの対象とはならないものの、旧バージョンの Adobe Shadow アプリを引き続き利用できます。

Edge Inspect アプリの古いバージョンはもう入手できないので、iOS 4.3 より前の環境でテストしたい場合、既に Adobe Shadow を導入済みのデバイスがあるなら、そのままにしておいた方が良さそうです。iOS のアップデートの速度は比較的早いので、あまりそんな心配は要らないかもですが。

 

Flash Player 11.5 と Adobe AIR 3.5 が公開されました。同時に、セキュリティアップデートも公開されています。

新しいバージョンは以下の通りです。Flash Player 11.5 と AIR 3.5 には脆弱性の対応も含まれます。

主要な新機能はベータ 3 の時点から変更は無いようです。主な新機能は以下の 通りです。

  • iOS 6 のサポート (AIR 3.5)
  • 共有メモリのサポート
  • InvokeEvent の拡張
  • サードパーティのライブラリの ANE へのバンドル
  • 通常の Flash Player からスタックトレースの取得

既にご存知の方も多いと思いますが、今回は Feathers という Starling フレームワーク上で利用が可能な 2D の UI コンポーネントの話です。

Feathers は、もともと Foxhole という名前のオープンソースのプロジェクトとして公開されていたものです。

それが、少し前に Feathers と名前を変えて、Staring の wiki にも専用ページが追加されました。つまり、Staring や Away3D と同様に、アドビが後方支援するフレームワーク群の 1 つになった、ということのようです。

Feathers で提供されるのは、基本的な UI コンポーネントが一通りと、それらのコンポーネントをレイアウトする機能です。下のページでは、それぞれ、Feathers のコンポーネントとレイアウト機能の一覧を実際に確認することができます。

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