2009年8月アーカイブ

まず、Adobe AIR 1.5.2 の Snow Leopard 対応について、AIR チームのブログによると、いまのところは以下の問題がひとつ報告されているだけで大きな問題は見つかっていないとのことです。

  • AIR SDK の bin ディレクトリから ./adl とコマンドを起動しようとするとファイルが見つからない旨のメッセージが表示され実行できない。PATH に adl を追加する、他のディレクトリからの相対パスを使う、絶対パスを使うことでこの問題を回避できる。

(話は逸れますが、AIR チームブログに紹介されている MLB.com OnBase を MLB に興味のある方にご紹介しておきます。表示が英語なのがちょっと難ですが。)

次に CS 製品についてです。公式サイトには CS3 製品のテストはされていないと記述されていますが、いくつかの製品チーム (Flash Professional, Photoshop, Illustrator, After Effects) から動作確認を行ったとのコメントが出されています。いずれも現時点での情報との前え置き付きで CS3 固有の問題は見つかっていないとのことです。

最後に、Snow Leopard 関連のテックノートが 2 つ公開されました。内容を簡単にまとめると、

1. Files may not open in original authoring application

Adobe 製品で作成したファイルをファインダーから開いたとき、別のアプリケーションが立ち上がることがある。ファイル拡張子を省略していると起きやすい。これは、Mac OS X 10.6 からファイルの関連付けの方法が変わったためとのこと。回避方法として、ファイル拡張子を使う、ファインダーからファイルとアプリケーションを関連付けを設定する等を紹介。

2. Applications crash when saving to file servers through SMB protocol

SMB プロトコルでマウントしたボリュームにファイルを保存するとアプリケーションがクラッシュすることがある。ファイルが大きいほどクラッシュしやすい。現在 Adobe は Apple と協力して対応中だが、当面の回避策としては、AFP など他のプロトコルを使いボリュームをマウントするか、一旦ローカルに保存してからリモートのフォルダに移動することを推奨。

Adobe のサイトに Snow Leopard と Windows 7 への Adobe 製品の対応状況についてのページができています。(Mac OS X Snow Leopard (v10.6) 及びWindows 7への対応状況

今日時点での情報は、開発中の OS を用いた検証であり、正式にリリースされた OS 上では異なる動作をする可能性がある、との注意書き付きで、

  • 最新版の CS4 製品は Snow Leopard に対応しており、特別なアップデートは必要ない。
  • CS4以前のアプリケーションについては動作検証を行っていない。アップデートを提供する予定もない。
  • Snow Leopard 上で Adobe Creative Suite Infrastructure (CSI) v1.0.1 アップデートが正しく動作しない。Snow Leopard にアップデートする前に CSI をアップデートした場合は問題は起きない。この件については Adobe からアップデートが提供される予定。
  • Adobe Drive が 64 ビット版の Snow Leopard 上で動作しない。Adibe Drive と Version Cue に依存している環境では Snow Leopard に移行しないことを推奨。

といった情報が掲載されています。

Flex 3.4 SDK のマイルストーンビルドが公開されました。Adobe オープンソースサイトの SDK ダウンロードページから入手できます。(Flex 3 SDK Downloads

Flex 3.4 SDK で修正されたバグのリストはFlex のバグ管理サイトから確認することができます。(http://bugs.adobe.com/flex/) 実際に Search 画面内で条件を 3.4 & Fixed に設定して検索してみたところ 47 件がリストされました。Flex SDK に含まれる AIR SDK 及び Flash Player と AIR ランタイムも最新のものに更新されています。(ちなみに、AIR 1.5.2 SDK は Flex 3.2 SDK 以降でサポートされます)

また、今回のアップデートにはセキュリティフィックスも含まれています。Express Install のテンプレートファイル内に存在したクロスサイトスクリプティング関連の脆弱性への対応です。これは重要なアップデートという位置づけになっており、全ての Flex ユーザーに 3.4 SDK への移行が推奨されています。

一方、既に Flex 3.3 SDK 以前のバージョンを使用しているプロジェクトのためには、Express Install テンプレートをマニュアルで変更するためのガイドが提供されています。(Security Issue SDK-22303: XSS in express-install templates - 日本語版も近々公開されると思います)

作業内容は、下記の 2 つのファイルを見つけて、

  • %Flex SDK%\templates\express-installation\index.template.html
  • %Flex SDK%\templates\express-installation-with-history\index.template.html

以下の作業を行う、というものです。

  1. var MMredirectURL = window.location; と書かれた行を探す
  2. それを var MMredirectURL = encodeURI(window.location); と書き換える
  3. index.template.html ファイルを保管する

なお、SWFObject の最新版でも同様な脆弱性への対応が行われているという話ですので、SWFObject を使用しているサイトでは 2.2 への移行をご検討ください。

遅くなりましたが 7 月末のアップデート関連の情報の補足です。

Flash Player 10 のアップデートに伴い、Flash CS4 用のアップデートと新しいデバッグプレーヤーも公開されています。それぞれ Adobe のサポートサイトからダウンロードできます。(Flash Player サポートセンター/Flash Player 10 ダウンロード

また、Flash Player 9 にも、今回問題になった脆弱性に対応するためのアップデート版が公開されています。新しいバージョンは 9.0.246.0 です。Flash CS3 や Flex Builder 3 をお使いの方は、サポートページからダウンロードしてお使いください。(Flash Player サポートセンター/Flash Player 9 ダウンロード

Flash Builder 4 のプロファイラの話の続きです。

本題に入る前に、前回書き忘れた点をいくつか。

  • プロファイリングからできるだけ正確な情報を得たい場合、デバッグ用の SWF やデバッグプレーヤーは使わないようにします。余計なものまで計ってしまいますので。
  • 一方、だいたいの傾向が分かれば良い場合 (ラフチューニング中とか) は、デバッグプレーヤでも十分。
  • あと、FB、Flash Player 共にできるだけ最新のバージョンを使うことをお勧めします。
  • 最後に、Flex Builder 3 には Standard 版と Professional 版がありますが、プロファイラの機能が付いているのは Professional 版のみです。

では、続きに戻って、

下はメモリ使用量を示すウインドウです。ウインドウ内にはピークメモリと現在のメモリ使用量が表示されます。

fbmemoryusagewindow.jpg

グラフは秒単位で更新され、最新の 100 秒分が表示されます。残念ながら、ウインドウを大きくしても表示される期間は 100 秒から変わりません。

「ピークメモリ」 は見てのとおり、測定開始からのメモリ使用量の最大値です。 「現在のメモリ」 として表示される値は、実行されている SWF 内に存在するインスタンスが占めているメモリ量です。

他のメモリ測定方法との関係

ところで、Flash Player はインスタンス毎ではなく 4KB のブロック単位でメモリを獲得します。また、個々のブロックが隙間無く使われている訳では (たいていは) ないでしょう。とすると Flash Player が SWF の実行のために割り当てたメモリ量は、上のグラフで示される値 (実際にインスタンスが占めているメモリ量) より多いと考えてよさそうです。

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