2009年10月アーカイブ

Adobe AIR Day が 11 月 26 日 (木曜日) に開催されることが発表されました。

Adobe からは、先日 Los Angels で開催された MAX 2009 にて発表された AIR 2 を中心に、Flash Platform の最新情報をご紹介します。

また、AIR 2.0 の新しい機能を使ったサンプルアプリケーションの紹介や、Adobe AIR Contest 2009 で Grand Prix を獲得した飯田さんのスペシャルセッションなども予定されています。

参加費は無料ですが、事前登録が必要ですのでお早めに。登録はイベントサイトからどうぞ。(Adobe AIR Day のご案内

その他の情報は以下のとおりです。

  • 時間 : 13:00~16:00 (開場 12:30~)
  • 会場 : 大崎ゲートシティホール 東京都品川区大崎1-11-1 ゲートシティ大崎ウェストタワー B1F
  • 定員 : 200名

CS 製品の Windows 7 対応情報が US のサイトに公開されました。(Creative Suite 4 Family: FAQ) 日本のサイトもそのうち更新されると思いますが、とりあえず簡単に情報をお伝えします。

CS4 と CS3 製品については Windows 7 環境でのテストが行われていて、今のところ大きな問題点は見つかっていません。現在確認されている件はこちらのテックノート (英文) にまとめられています。(Installing and using Windows 7 with Adobe applications: technical issues) 今後新たに問題点が確認された場合には、順次テックノートとして公開される予定です。

Windows 7 へのアップグレードができない環境では、Windows 7 のクリーンインストール後に CS 製品の再インストールを行います。このときアクティベーションは不要です。

また、トライアルバージョンを利用している場合は OS のアップグレードによりトライアル期間が切れてしまうので、Windows 7 のクリーンインストール後に再インストールが必要になります。

つい先日 Adobe Reader と Acrobat 9.2 が公開されましたが、Reader/Acrobat 9.2 がインストールされた Windows 環境で、AIR アプリケーションが PDF ファイルを読み込もうとすると AIR アプリケーションが "固まる" という現象が起きることが確認されています。

この問題に対処するため、AIR の新しいバージョン 1.5.2.8900 が公開されました。PDF を開く AIR アプリケーションの開発者・利用者の方は、最新のバージョンを使用するようご対応をお願いします。(Adobe AIR ダウンロード

Windows 環境で現在インストールされているバージョンを確認するには、「プログラムの追加と削除」から Adobe AIR を選択し、「サポート情報を参照するには、個々をクリックして下さい。」をクリックします。1.5.2.8870 もしくはそれ以前のバージョンであれば更新が必要です。

例によって英文ですが、詳細はテックノートをご覧下さい。(AIR application not displaying PDF while using Adobe Reader/Acrobat 9.2 on Windows

Mac, Linux ユーザーの方はこの問題の影響を受けません。

先週の MAX で Cairngorm 3 についてのアナウンスがありました。まだ一部の情報のみですが、Adobe のオープンソースサイトにベータ版が公開されています。(Cairngorm 3@opensource.adobe.com

名前は Cairngorm 3 ですが、前のバージョンの改良版とはちょっと違って、おそらく名前を変えたほうが適当だったのでは?というくらい内容が変わっています。単なる MVC フレームワークを超えて、Adobe 社内での Flex 開発プロジェクトの経験を元に 「Flex アプリケーション開発における、一般的な問題解決を支援するパターンやベストプラクティス」 を実現するためのライブラリの集まりとして再構成されています。

現在公開されている範囲だと、対象となっているパターンライブラリとして挙げられているのは、モジュール化アプリケーション、階層化アーキテクチャ、ドメイン駆動設計、疎結合、品質ガイドライン、自動ビルド、アジャイルテスト、コードカバレッジです。また、これらのライブラリを使った実装ガイドや開発支援ツールも Cairngorm の一部として提供されます。

新しい "Cairngorm の設計に対する考え方" は以下のように説明されています。

  • Flash プラットフォーム上での "大規模な開発" の集合知を提供する
  • Cairngorm と他のフレームワーク (例えば、Parsley, Spring ActionScript, Swiz, Flicc 等の IoC フレームワーク) の組み合わせ方をガイドする

今後はより頻繁に更新を行いたいとの事で、何年もかけて検証をする代わりに、実験的に作った段階のライブラリでも公開して早期のフィードバックを得られるようにしたいと考えているそうです。

MAX では AIR の次期バージョンにあたる、Adobe AIR 2 に関するアナウンスもありました。

AIR 1.5 に対する要望を元に多くの機能拡張が予定されているとのこと。今回は以下の機能が発表されました。

  • プロセス間通信 - 同一マシン上で実行されるアプリケーションと通信を行うための API が提供 (この機能を使うには AIR アプリを .exe や .dmg で配布する必要がある)
  • 外部記憶デバイスのサポート - AIR アプリから外部記憶デバイスの接続・切断を検知できる
  • ファイルオープン - ファイルと標準で関連付けられているアプリケーションを OS から起動できる
  • パフォーマンス改善 - 従来の AIR アプリそのままでも少ないメモリと CPU で実行可能
  • マイクの使用 - AIR アプリ実行中のマシンのマイクから音声を取得するための API を提供
  • 新しい入力方法 - マルチタッチ (Windows 7) とジェスチャー入力 (Windows 7, OS X 10.6) をサポート
  • 新しい WebKit - 高速化された JavaScript エンジンや、HTML5/CSS3 のサポート
  • ソケット機能強化 - ローカルサーバとしての使用が可能に

Adobe AIR のパブリックベータは今年中に公開予定とのことです。

MAX で Flash Professional CS5 に関するアナウンスがありました。Flash Professional CS5 では ActionScript 3 のプロジェクトから iPhone アプリを直接書き出すことができるようになります。

こちらのページに、iPhone を使ったデモのビデオや、実際に Apple ストアからダウンロードできるサンプルがありますので是非ご覧ください。(Applications for iPhone@Labs

Flash Professional CS5 の主な新機能は以下の通りです。

  • AS 3 のプロジェクトから iPhone, iPod Touch 用アプリケーションの書き出し
  • Text Layout Framework (TLF) を用いた新規のテキストコントロールによる新しい表現
  • XML ベースの FLA ファイル (ソース管理システムを使ったバージョン管理が可能に)
  • コードスニペットパネル (事前に作成済みのコードをプロジェクトでそのまま利用)
  • Flash Builder の統合 (ActionScript エディタとして使用できる)
  • ActionScript エディタの改良 (コードヒントや自動補完機能など)

Flash Professional CS5 のパブリックベータは年内に公開予定です。こちらのページから事前登録が可能です。(Adobe Flash Professional CS5@Labs

なお、今回のアナウンスは、iPhone 用の Flash Player に関するものではありません。

そのため、Web 上の SWF コンテンツを iPhone で表示したり、Flash CS5 で開発した iPhone アプリに SWF を読み込むことは残念ながらできません。

Flash Catalyst ベータ 2 が Adobe Labs に公開されました。(Flash Catalyst@Labs) ベータ 2 では機能も増えて、ようやくツールとしての形が見えてきましたので、この機会に是非お試しください。

下は、ベータ版のダウンロードと、製品紹介ビデオ (6 分) への URL です。

インストール時の主な注意としては、

  • 以前のバージョンをインストールしている場合は、以前のバージョンをアンインストールしてから beta 2 をインストール
  • Mac 10.6.1 で 10.0.32.18 のデバッグプレーヤをインストールするには、Catalyst のインストールディレクトリ内の Flash Player インストーラを後で実行
  • Windows では、Flash Catalyst をダブルバイトを含むパスにインストールすると起動しない

があります。

それから、ベータ 1 のプロジェクトをベータ 2 で開くことはできません。ベータ 2 で作成したプロジェクトはベータ 2 専用になりますのでご注意ください。

サポートされる環境の目安は、

Flash Builder 4 と Flex 4 SDK のベータ 2 が Adobe Labs に公開されました。(Flash Builder 4@Labs, Flex 4 SDK@Labs

ダウンロードは以下の URL からどうぞ。SDK については Adobe オープンソースサイトからダウンロードできるものと同じです。

以前のバージョンをインストールしている場合、上書きインストールはせず、一旦アンインストールするか新しい環境にインストールする必要があります。また、ダブルバイトを含むパスにインストールすると制限を受ける機能があります。その場合は、

    1. インストールしたフォルダ内の "eclipse" and "sdks" の 2 つのフォルダををコピー
    2. 上の 2 つのフォルダを eclipse-host-distro の下の dropins フォルダにペースト
    3. dropins folder から ".link" ファイルを削除

を試してみてください。

サポートされる OS は以下のようになります。

Flash Player の次期バージョンの Flash Player 10.1 についての情報が公開されました。

PC からスマートフォンやデバイスまで一貫した実行環境を提供する始めてのバージョンです。

ブラウザ用プラグインとしての Flash Player (対象 OS は Windows, Mac, Linux に新しく Windows Moblie と Palm webOS が加わります) のパブリックベータは今年の終盤に公開予定、Android と Symbian OS 用は来年の早い時期に公開予定です。

Flash Player 10.1 の主要な新機能は:

  • GPU を利用したビデオやグラフィックの再生 (ハイパフォーマンス化と電源利用の最適化)
  • デバイス機能へのアクセス (マルチタッチスクリーン、加速度や傾きの感知、ジェスチャ入力など)
  • HTTP ストリーミングと Adobe Flash Access 2.0 によるコンテンツ保護に対応

です。

より詳細な情報は、ベータ版公開まで今しばらくお待ちください。

また、RIM と共同で Blackberry に Flash Player を搭載する計画と、Google の Open Screen Project への参加についてもアナウンスされています。

昨年から始まった Adobe AIR コンテストの結果が発表されました。今年もまた力作揃いです。

受賞作品はこちらのページをご覧ください。 (Adobe AIR コンテスト受賞者リスト

受賞者の皆様おめでとうございました。

来週は US で MAX 開催です。

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