不要になったオブジェクトへの参照が残っていると、そのオブジェクトの使用しているメモリを開放することができません。特に複数の参照を持つオブジェクトに対しては、参照の消し忘れによるメモリリークが発生しないよう注意が必要です。
イベントリスナを登録すると、イベントのターゲットになるオブジェクトとイベントリスナを持つオブジェクトの間で参照ができます。AS3 では下のような記述になります。
eventTarget.addEventLisener("type", eventHandler);
このコードを実行すると eventTarget と this の間に参照がつくられます。(eventHandler は this オブジェクトのメソッド)
ところが、これは明示的な参照の追加ではありません。そのため、参照の削除が必要な場合でも見落としてしまいそうですよね。
というわけで、今回はイベントリスナ追加時の参照の扱い方についてです。
参照の方向
参照には方向性があります。つまりオブジェクト間の参照は一方向のみ可能ということです。例えば以下のようなコードがあったとします。