2011年2月アーカイブ

AIR 2.6 の Android 版が Android Marketplace に公開されました。

AIR 2.6 for Android は Android 3.0 をサポートします。これにより、Motorola Xoom など、最新の Android タブレットでも AIR アプリが実行できるようになります。既存の AIR 2.5 SDK を使って開発されたアプリケーションは、そのまま AIR 2.6 上で実行できます。

Android Marketplace から AIR 2.6 for Android をダウンロードできるのは、以下のバージョンの OS がインストールされているデバイスです。

  • Android 2.2 (FroYo)
  • Android 2.3 (Gingerbread)
  • Android 3.0 (Honeycomb)

ちなみに、Adobe が Flash Player の動作を検証済みのデバイスリストが、US のサイト (Adobe Flash Platform/Certified Devices) に掲載されています。未検証のデバイスだから動かないというわけでもないですが、ご参考まで。

AIR 2.6 for Android の変更点

AIR 2.6 では、パフォーマンスや機能の改善が行われています。

パフォーマンスについては、

  • スクロール時のパフォーマンスを最大 20% 高速化
  • 30 fps で H.264 ビデオのデコード (Stage Video ではありません)
  • 最大 50 fps での GPU 描画によるアニメーションやゲームの実現

機能面の改善としては、

  • 最新の Android システムジェスチャーのサポート
  • StageWebView (AIR アプリ内に HTML コンテンツを表示する) をビットマップとしてキャプチャー
  • ビットマップのデコードを非同期に実行 (イメージを多用するアプリケーション実行が効率化される)

などがあります。

AIR 2.6 の SDK の公開は、今年の上半期中が予定されています。

電子書籍を Android デバイス上で表示する Content Viewer for Android のベースとして使われているのも、この AIR 2.6 です。Contents Viewer は、Adobe Digital Publishing Suite の一部として提供されています。

 

Flash Player 10.2 から追加された新しい機能の一つに、「ネイティブマウスカーソル」 があります。これは、ビットマップデータを OS レベルのマウスカーソルとして使うことができる機能です。

従来の Flash Player 内の表示オブジェクトを利用する方法と比べると、格段にスムースに動作し、ステージの端で隠れてしまうこともありません。ネイティブカーソルを使うと、今までよりも表現の範囲を広げられそうですね。

MouseCursorData クラスと Mouse クラス

ネイティブマウスカーソルを実現するため、Flash Player 10.2 から flash.ui パッケージに MouseCursorData クラスが追加されました。このクラスは、カーソルとして表示するオブジェクトの情報を管理します。以下の 3 つの属性を持っています。

data: Vector.<BitmapData> カーソルとして表示するビットマップデータ
frameRate: Number         カーソルをアニメーション表示するときのフレームレート
hotSpot: Point            カーソルの基準点となる座標
 

data 属性に指定するビットマップデータの大きさは 32 x 32 ピクセル以下になります。これは OS 側の制限です。これより大きなビットマップを指定するとエラーは発生しませんが、表示もされません。

さて、Mouse クラスにも以下の 2 つのメソッドが追加されています。どちらも static なメソッドです。

registerCursor(name:String, cursor:MouseCursorData):void
ネイティブカーソルのデータを登録
 
unregisterCursor(name:String):void
指定されたネイティブカーソルの登録を削除
 

これらは、ネイティブマウスカーソルのデータ登録に関連するメソッドです。登録時には、データに固有の名前を指定します。

一旦データを登録したら、データの登録名を Mouse クラスの cursor 属性に設定します。これで、ネイティブマウスカーソルが使えるようになります。

下は、ネイティブマウスカーソルを表示するサンプルです。

Flash Player 10.2 が正式に公開されました。アドビのサイトからダウンロードできます。

http://www.adobe.com/go/getflashplayer_jp

以前の記事でも紹介してますが、以下、Flash Player 10.2 の新機能です。

Youtube は既に Stage Video に対応しているようです。(Accelerating YouTube Playback

Flash Player 10.2 のデバッグプレーヤー及びスタンドアローンプレーヤは US のサポートセンターからダウンロードできます。日本のサイトもそのうち更新されると思いますがとりあえず。(Adobe Flash Player Support Center Downloads

Adobe Labs に公開されていたベータ版あるいはリリース候補版をインストールした場合は、一旦アンインストールしてから正式版をインストールします。アンインストーラーは以下のリンクから入手できます。

その他、詳しくはそれぞれの製品紹介ページをご覧ください。(Adobe Flash Player

 

2014年1月

Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
レンタルサーバー

月別 アーカイブ

Powered by Movable Type 4.261