Adobe Labs に Flash Player 11 と AIR 3 の Release Candidate (ほぼそのままリリースされるバージョン) が公開されました。デスクトップ向けだけなのは、相変わらずです。
というわけで、わりと直ぐに Flash Player 11 と AIR 3 が公開されることが予測されます。 (来月は大きなイベントもありますしね)
Flash Player の 64bit 版など、現バージョンから大きな変更があるので、既存のコンテンツの動作確認とフィードバックは急いだ方がよさそうです。
ダウンロード用のリンクはそれぞれ、
です。
Flash Player は、インストール前のアンインストールをお忘れなく。アンインストーラーも上記リンクから提供されます。
新機能関連の情報
今回は、playerglobal.swc に加えて、AIR の SDK が提供されたため、全ての新機能を試すことができるようになりました。ASDoc も公開されています。 (BETA ActionScript 3.0 Reference)
新機能については、ほぼ以前の記事
でカバーしていますのでよろしければご覧下さい。
加えて、今回ようやく、以前から噂になっていた AIR の Native Extension が正式に発表されました。これは、AIR アプリケーションと OS ネイティブのライブラリを連携させる機能です。(Extending Adobe AIR)
これまでの、AIR がサポートしない OS の機能は使えない、という暗黙の制約がなくなって、AIR 3 からは Native Extension を使えば、最新の OS 機能の利用、パフォーマンスの最適化、既存のコードの再利用などが可能になります。詳細は別記事で紹介する予定です。
その他、デバイス向けに以下の AIR 3 の新機能が発表されています。
- iOS でのオーディオ再生をバックグラウンドで実行-- iOS4 のマルチタスク機能に対応し、バックグラウンドで実行中に音声や音楽を再生するアプリを開発可能
- Android ライセンスサービスのサポート-- Android Market のライセンスサービスが利用可能に。Android Market から配布されたアプリのライセンスを的確に管理できる
- Android フロントカメラのサポート-- Android でもフロンとカメラを利用可能に (iOS と BlackBerry Tablet OS では既に利用可能)
- モバイル向け Encrypted Local Store-- モバイルデバイスでも Encrypted local store が利用可能に。重要な情報を暗号化して保存できる
最後に、前回公開されたベータ版からの細かな変更点は、
- 16bit/32bit 設定
renderMode が cpu/auto 時の Android 上の色深度をアプリケーション記述に指定できる。AIR 2.7 以前では 16bit が AIR 3.0 以降では 32bit がデフォルト - Stage3D Mac OS パフォーマンス
Mac OS 上での Stage3D のパフォーマンスが改善された。最大 2 倍程度のパフォーマンスを達成 - Stage3D.transparent 属性の削除
将来の Flash Player と AIR で再度追加される予定 - Matrix3D.copyRowFrom, copyRowTo, copyColumnTo, copyRowFrom
正しく振舞うように修正
の 4 点です。