AIR 3 のベータ版が Adobe Labs に公開されました。 (Adobe AIR 3 Beta@Labs)
Flash Player 11 ベータ版と同様に、今回はデスクトップ版のみの公開です。先日お伝えしたように (Adobe AIR Linux ポーティングキット) Linux 版はアドビから提供されません。
また、今回はランタイムのみの公開で、SDK は提供されていません。これは、今回の公開の目的が AIR 2.7 以前のバージョンとの互換性検証が目的のため、とのことです。
AIR 3 ランタイムのダウンロードリンクはこちらです。(AIR 3 Beta for Desktops@Labs Downloads)
サポートされる環境は以下の通りです。
- Windows XP SP3, Vista SP2, Windows 7, Windows Server 2003 & 2008
- OSX 10.6, 10.7
新機能
AIR 3 の新機能の目玉の 1 つは、「Captive Runtime」 です。これは、AIR のランタイムを AIR アプリと一緒にパッケージして配布できるという機能です。
iOS 向けには既に使われていた機能ですが、これが他の OS でも利用できるようになります。特にアプリの更新作業とかは楽になりそうです。
もう 1 つ、正式な記述はありませんが、アドビのエバンジェリストのブログなどで触れられている 「Native Extension」 も主要な新機能になりそうです。AIR アプリから OS の提供する API を直接たたけるようになるとのことなので、AIR の利用シーンが格段に広がりそうです。
それから、AIR 3 では Stage Video がサポートされます。ハードウェアを利用したビデオ再生機能で、Flash Player では既にサポートされていたものが、ようやく AIR でも利用できるようになります。 (ただし Android は 3.1 以降のみ)
その他、殆どの Flash Player 11 の新機能が利用できるようです。Stage3D を利用した 3D コンテンツや、カメラからの入力の H.264/AVC エンコーディング、ネイティブの JSON サポートなどなど盛りだくさんです。
Flash Player 11 の主な新機能はこちらの記事に紹介してありますので、ご参考まで。
コメントする