AIR テクノロジープレビューの一部として公開されている、新しい ActionScript コンパイラの ASC 2.0 が更新されました。 (Adobe AIR Technology Previews@Labs)
ASC 2.0 は AIR SDK の一部として配布されているため、単体での入手はできません。AIRテクノロジープレビューのダウンロードページから SDK ごとダウンロードします。 (AIR テクノロジープレビューについては以前の記事をご覧下さい)
プレビュー 2 は、基本的にバグ修正版という位置づけのようですが、いくつか仕様変更もあるようです。とりあえず [Embed] メタデータのサポートが復活 (追加?) しています。
これにより、Embed メタタグを使ってフォントを埋め込んでいるコードを、ASC2.0 でもコンパイルできることになります。但し、mxmlc では利用可能な language-range オプションのサポートは無いので、文字セットの一部だけを埋め込みたい場合は、メタタグ内で unicodeRange を使って指定します。
下は Embed タグを使ったフォント埋め込みの例です。
[Embed(source='../assets/MyriadWebPro.ttf', fontName='myMyriadFont', mimeType='application/x-font', unicodeRange='U+0041-005A', embedAsCFF='true' )]
と、少し便利にはなりましたが、Embed メタタグを使うとコンパイルする度にフォント変換の負荷がかかるため、事前に SWF ファイルに変換したものを読み込む方法が推奨されています。
その他では、final 宣言されたクラスのメンバーは自動的にインライン化される (ゲッター等に個々に inline を指定しなくて良い) という改善がありました。インライン関連では、void 型の関数もインライン化できるようになったという修正もあるようです。
それから、Alchemy の SWC 読み込みものサポートも追加されました。
従来のコンパイラとの違いについては、こちらの記事にまとめてあります。(ActionScript の新しいコンパイラ ASC 2.0 の変更点一覧)
Flash Builder 4.7 ベータ版の更新はまだのようなので、ASC 2.0 プレビュー 2 を使うには SDK の更新を手動で行う必要がありそうです。
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