Adobe の新しいオープンソースプロジェクトとして、メモリの管理状況をモニターする Web アプリの GCview が公開されました。Apache Software License 2.0 の下に公開されています。 (GCview@GitHub)
提供されているのは V8 内部のメモリ管理を分析するコードと可視化を行う Web アプリです。具体的には、以下の 3 つのパートから構成されます。
- JSON 形式で監視中のシステムの状況を記録するのデータフォーマット
- データを解析し可視化するビジュアライザー
- モニター用のデータ取得に使われる C++ コード
データフォーマットは抽象化されたものとなっていて、メモリ管理情報の監視以外にも拡張できるようです。
似たような位置付けと思われる Scout と比べると、機能的にはずいぶんと単純なもので、これだけで最適化を行うのはちょっと大変かもしれません。(もちろん、何もないよりはマシですが)
また、デザイナーが関与していないであろうことが明らかな UI のせいもあり、Scout よりも慣れるまでの敷居は高い感じです。という点も含め、ままで使うことを前提とするなら、使い手を選ぶツールという印象です。
サンプルのトレースが提供されているので、使用感を試すのは簡単です。
上のリンクからファイルをダウンロードしたら、html フォルダ内にある index.html をブラウザで開き、traces フォルダ内のファイルを選択すればアプリが使えますので、ボタンとか、プルダウンとか、一通り押してみてください。
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