Brackets Sprint 25 の公開

Adobe のコードエディタのオープンソースプロジェクト Brackets の Sprint 25 が公開されています。

最初に公開された Sprint 25 は、ややパフォーマンスが悪くなるバグがあったそうで、5 月 24 ~ 25 日あたりにダウンロードした人は、一旦システムから削除して、もう一度 Sprint 25 を再インストールした方が良いかもしれません。

Sprint 25 には派手な機能の追加は無いものの、エディタとして基本的な機能が追加されています。具体的には、ファイルナビゲーター内で右クリックすると、選択されているファイルを削除できるように (ついに!) なりました。

コンテキストメニューには、そのほかに、ファイルナビゲータが表示しているフォルダを OS のウインドウに表示したり、フォルダを再読み込みするメニューも追加されています。

次の Sprint 26 では、「名前をつけて保存」 もできるようになる予定だそうです。そろそろ Brackets を、日々の作業で使えるようになりそうな雰囲気です。

パフォーマンス関連の改善

Sprint 25 では、久しぶりにパフォーマンステストを用いた修正が行われたそうです。どんなテストかと言うと、ハイスピードカメラでタイプする様子を撮影して、キーの押下からエディタ内の描画までの時間を計るというものです。

そのデータを元に修正を行った結果が以下のように公表されています。

  • 通常のテキストの入力 : 121 ms → 105 ms (13% 高速化)
  • JavaScript コード入力 : 184 ms → 146 ms (21% 高速化)

JavaScript のコードを入力する際には、コードの構造を解析してコードヒントを表示する、という作業が裏で行われるため、通常のテキスト (コメントブロック内など) の入力に比べてパフォーマンスが低下します。

そのコード入力支援機能のペナルティとして、Sprint 24 のときは 52% も費やしていたわけですが、Sprint 25 では、それが 39% に削減されました。データを取得した環境の情報が無いので参考程度ではありますが、1 秒あたり 8 文字以上タイプできる人以外は、表示の遅れを心配する必要は無さそうです。

(Sprint 25 では、コードヒント関連のバグ修正も多数行われたそうです)

Extension Manager

Brackets 機能拡張の、インストール、一覧表示、削除、を支援する新しいパネルが追加されました。

エディタの右側にあるツールバー内のアイコンか、「ファイル」 メニューから 「Extension Manager」 を選択すると、パネルが表示されます。GitHub のリポジトリをブラウザで開くボタンも付いているので、新しい拡張機能を探すのも簡単になりました。

また、今回は、機能拡張をパッケージするフォーマットも更新されました。JSON 形式により、機能拡張に関する情報をメタデータとして追加できるようになっています。

既存の機能拡張の開発者に対しては、新しいフォーマットに対応させるよう推奨されています。 今後、機能拡張をまとめて管理するリポジトリが提供される予定で、その際、新フォーマットに対応している必要がありそうな感じです。

その他

あとは、Windows 環境におけるライブプレビュー機能の安定性向上をはじめとする、バグの修正や安定性の向上が多数行われたそうです。

現在、jQuery 2.0 への対応がコミュニティ主導で行われているとのことで、こちらも Sprint 26 あたりでは採用されることになるかもしれません。

 

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://cuaoar.jp/mt4/mt-tb.cgi/439

コメントする

2014年1月

Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
レンタルサーバー

月別 アーカイブ

Powered by Movable Type 4.261