Edge を使って制作するアニメーションを "コンポジション" と呼びます。Flash での SWF に相当するものです。
Edge で作ったコンポジションは、そのまま既存の HTML ファイルに組み込めます。もしくは、Edge で既存の HTML ファイルを開いて、その中にコンポジションを制作するという使い方もできます。
現時点の Edge プレビュー 4 では、複数のコンポジションを同時に扱うことができません。そのため、今のところ 2 つ以上の Edge のアニメーションをページに埋め込む場合は、個々にコンポジションを作成しておいて、HTML への組み込みは Dreamwaver なりテキストエディタなりで行うことになります。
さて、Edge でコンポジションを作成すると以下のファイルが作られます。
- Edge のランタイム
- edge_includes/edge.0.1.4.min.js
- Edge が使用する jQuery ライブラリ
- edge_includes/jquery-1.6.2.min.js
- edge_includes/jquery.easing.1.3.js
- 制作したコンポジションの情報 (xxx はコンポジションの名前)
- xxx_edge.js
- xxx_edgeActions.js
プレビュー 3 までは、これらのファイルを静的に HTML ファイルに埋め込んでいましたが、プレビュー 4 からは動的に読み込むよう変更されました。そのため、プレビュー 4 では以下のファイルも作られます。
- edge_includes/yepnope.js
- xxx_edgePreload.js
xxx_edgePreload.js は yepnope.js を使って最初の 5 つのファイルをロードします。そのため、コンポジションを組み込む HTML ファイルには、以下の 1 行だけ追加すれば必要なリソースが読み込まれます。
<script type="text/javascript" charset="utf-8" src="xxx_edgePreload.js"></script>
Edge でこの HTML ファイルを開く場合は、以下のコメント行も忘れないように追加します。
<!--Adobe Edge Runtime--> <script type="text/javascript" charset="utf-8" src="xxx_edgePreload.js"></script> <!--Adobe Edge Runtime End-->
Edge が自動生成する HTML ファイルには、上のコメントが既に記述されているはずです。
あとは DIV タグを使って、コンポジションを HTML 文書内に配置するだけです。
<div id="stage" class="EDGE-101010101"></div>
このコンポジションと関連付けられた要素はステージと呼ばれます。
上のコード内で class に指定している値は、Edge がコンポジションごとに割り当てたものです。xxx_edgePreload.js ファイルの最後に書かれています。
})( "EDGE-101010101");
複数のコンポジションを表示する場合は、それぞれのコンポジションをロードして、
<script type="text/javascript" charset="utf-8" src="xxx_edgePreload.js"></script> <script type="text/javascript" charset="utf-8" src="yyy_edgePreload.js"></script>
それぞれ別の要素 (ステージ) に関連付けます。
<div id="stageX" class="EDGE-101010101"></div> <div id="stageY" class="EDGE-202020202"></div>
まだまだ、公開されるごとに仕様が変更される Edge ですが、HTML5 アニメーションはちょっと敷居が高くて ... という方は、いまのうちに是非いちどお試しください。
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