Adobe から新しい HTML ツール Muse のプレビュー版が公開されました。今回は Adobe Labs だけでなく、専用のサイトが準備されています。 (http://muse.adobe.com)
Muse はコードを書かずに Web サイトを制作するツールという位置づけです。HTML や JavaScript はあまり詳しくないけれど Web デザインは得意、という人向けのツール、ということのようです。コードの書き方にこだわりのある人は触らない方が良いかもしれません。
ツール公開と同時に Muse のサンプルサイトが公開されています (Katie's Cafe)。 他にも Muse を使って制作されたサイトがいくつか公開されていますのでご参考まで。(Muse Showcase)
Muse プレビュー版のダウンロードには、上記のMuse 専用サイトの "Get Muse" というボタンを押します。Muse をインストールする際は Adobe AIR 2.7.1 以降が必要です。つまり Muse は Flash アプリケーションということになります。
最初に実行する際に登録を求められますが、とりあえず画面右のライセンスに同意するチェックボックスだけクリックすれば使えるようです。
動作する環境は
- Windows:
XP SP3; Windows Server 2003, 2008; Vista SP2; Windows 7 - Mac OS:
OS X v10.6 (Lion はテスト中)
です。あくまでプレビュー版ですので利用環境にはご注意ください。
上で紹介した Katie's Cafe のアセットもダウンロード用に提供されています。中を見ると muse という拡張子のファイルが含まれています。 (Katie's_Cafe_Demo_Asset)
現時点で動作確認に使用されているブラウザーは、以下の通りだそうです。
- Firefox 4.0, 5.0 (Mac/Win)
- Internet Explorer 7, 8, 9 (Win)
- Safari 5 (Mac)
- Chrome (Win)
Muse の機能
Muse では大きく 4 つのステップでサイトを制作します。
- Plan
サイトマップを制作します。トップページのアイコンだけが表示された状態から、同階層や下の階層のページを足して、サイト全体のページを定義します - Design
個々のページにテキストや画像を配置します。その際 CS 製品のようなパネルを使ってスタイルを設定できます
ナビゲーションメニューなどのウィジェットも提供されます。メニューにはサイト構成やページタイトルが自動的に反映されます。また、ツールチップやロールオーバーの動作を定義できます - Preview
Muse 内で製作中のサイトを実際に表示して、見た目や動作を確認できます
- Publish
出来上がったサイトのファイルを Business Catalyst にアップロードします。自分のサイトにファイルをホストしたい場合は、File メニューから "Export as HTML" を選択します
英語ですが、こちらのページの最後に Muse のデモビデオが掲載されています。かなり詳細な使い方まで紹介されていますのでよろしければご覧ください。(Learn Muse)
Muse 公開予定
Muse の正式な公開は 2012 年の前半が予定されています。単体での販売予定はなく、サブスクリプションでの利用のみ、になるようです。CS 製品のライセンスとはまったく別のようです。
ちなみに、アメリカでの予定価格は年間 $180 だそうです。