今回の変更は大きく 2 点です。
まず、Mac 版に、ハードウェアを利用した H.264 ビデオの再生機能が追加されました。この機能は、OS X 10.6.3 以降の Apple Video Decode Acceleration framework がサポートされる Mac 上で利用可能です。より詳しい機種情報は、以前の記事をご参照ください。
それから、セキュリティ関連の修正が行われました。
修正された問題は 6 つで、重要度は非常に高いため、すみやかに最新版へのアップデートが推奨されています。対象となるのは、全てのプラットフォーム (Android 版を除く) の Flash Player 10.1.53.64 以前の全てのバージョンと、Adobe AIR 2.0.2.12610 以前の全てのバージョンです。
Flash Player 10 のサポートされない環境 (Windows 98, Windows ME, OSX 10.1-10.3, RHEL 3 & 4) 用に、Flash Player 9.0.280 もあわせて公開されています。
ダウンロードページは、
- Flash Player 10.1
http://www.adobe.com/go/getflashplayer_jp - Adobe AIR 2
http://www.adobe.com/go/getair_jp - Flash Player 9
Flash Player 9 for older operating systems (Safari は正しく表示されない場合があります)
です。
デバッグ版とスタンドアローン版は、Flash Player Support Center からダウンロードできます。Flash CS3 Professional と Flex 3 用に、Flash Player 9.0.280 も同じページにあります。
追記:
AIR 2.0.3 には 2 点の機能追加があります。また、幾つかのバグ修正が行われています。
- Windows での HTTP 応答圧縮のサポート
Windows 上の AIR アプリケーションで GZIP または Deflate を使用して圧縮された HTTP 応答を受け付けられるようになりました。Mac および Linux では、この機能は AIR 2.0.2 から使えます。(名前空間に AIR 2 以降を指定したアプリケーションのみ) - タイマーの動作の変更
タイマーが指定された間隔で実行されるようになりました。AIR 2.0.3 より前は、タイマーが実行したコードが終わってから、次のタイマー計測が始まっていました。そのため、指定した間隔よりも長めの間隔でタイマーイベントが発生していました。AIR 2.0.3 上で実行される全ての AIR アプリケーションが、この影響を受けます。(Flash Player 10.1 も同様の振る舞いに変更されています)
AIR 2.0.3 は実行環境のみのリリースです。SDK は引き続き AIR 2.0.2 SDK を使用します。バグ修正の件など、その他詳細はリリースノートをご覧ください。(Adobe AIR 2.0.3 開発者向けリリースノート)
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