Flash Player 10.1 ベータが Adobe Labs に公開されました。(Adobe Flash Player 10.1@Labs)
今回公開されたのは、Windows版、Mac版、Linux版です。ダウンロードページはこちらになります。(Flash Player 10.1@Labs download) モバイルプラットフォーム向けの Flash Player は次回以降のベータで追加される予定です。
また、Linux 向け 64 bit 版 Flash Player のアルファ版の情報も更新されています。(Flash Player 10 for 64-bit Linux@Labs) FAQ によると 64 bit 版は次のメジャーアップデートのタイミングで Windows, Mac, Linux ともにリリースを予定しているようです。
さて、10.1 をインストールする際は既存の Flash Player を事前にアンインストールする必要がありますのでご注意ください。Windows では "プログラムの追加と削除" から行えます。Mac の場合はこちらのテックノートからアンインストーラをダウンロードしてお使いください。
以前にもお伝えしていますが、主な新機能のリストです。今回のベータではまだ実装されていないものもあります。また、デスクトップ版のみのもの、モバイル版のみのものもありますがとりあえず。
- モバイルプラットフォームのサポート
Android 等デバイス向けの OS をサポートが追加されます。これにより Flash Player の全ての機能がスマートフォンなどでも利用できるようになります。 - グローバルエラーハンドラ
ランタイムエラーを一括して処理するエラーハンドラを作れるようになります。例えばユーザにエラーの状況や対応方法を知らせることができます。(この機能は今回のベータには含まれていません - AIR 2 ベータには含まれています) - マイクへのアクセス
マイクから入力されるデータストリームへのアクセス機能が追加されます。音声の加工や解析などの新しい使い方ができるようになります。 - 新しいメディア配信機能
新しい HTTP ストリーミング機能 (バッファコントロール、フレームレート最適化等) によりパフォーマンスが改善します。また、Flash Access を使った新しいコンテンツ保護機能もサポートされます。
- H.264 ハードウェアデコード (Windows のみ)
ビデオの最盛時にハードウェアの機能を利用します。これにより再生時のパフォーマンスが改善します。
Flash Player 10.1 の新機能を使うには、Flash Builder 4, Flex Builder 3 の環境で新しい playerglobal.swc を設定します。
- Player Global SWC; ZIP, 290 KB
設定手順は、
- 新規プロジェクトを作成して、"Flex ビルドパス" タブを開き、既存の playerglobal.swc を削除
- "SWC の追加" から playerglobal.swc をパスに追加
- playerglobal.swc のツリーを開き、リンクタイプを外部に変更
- "Flex コンパイラ" タブ内を開き HTML ラッパーに必要な Flash Player のバージョンを 10.1.0 に変更
です。
また、メモリ使用量のモニター用コンポーネントも公開されています。(Memory Monitoring Component; ZIP, 6.8 KB) デバイス向けのチューニング用にとのことです。
その他詳細は、リリースノート (英文) をご覧ください。
最後に、Flash Player 10.1 の正式なリリースは 2010 年の前半が予定されています。