AIR 2 ベータが Adobe Labs に公開されました。(Adobe AIR 2@Labs)
ランタイムおよび SDK がこちらからダウンロードできます。(Adobe AIR 2@Labs download) Windows 2000 と Mac PowerPC を除き、AIR 1.5 と同じプラットフォームが対象になっています。
AIR 1.5 と AIR 2 は同時にインストールすることができませんのでご注意ください。アンインストールする場合、Windows では "プログラムの追加と削除" から Adobe AIR を選択、Mac の場合は /Applications/Utilities フォルダ内のアンインストーラを実行します。バグでない限り、AIR 1.5 で動く AIR アプリは AIR 2 上でも動作することにはなっています。
上記ダウンロードページからは、Dreamweaver CS3, CS4 用と、Fireworks CS4 用の AIR2 拡張機能もダウンロードできます。
Flash CS4 Professional は自分で SDK を入れ替えることになります。手順は、
- Flash CS4 Professional を 10.0.2 にアップデート。Help メニューからアップデートを選択すれば更新されます
- Flash CS4 Professional を実行中の場合は終了
- Flash CS4 のインストールフォルダーを開く。 Windows は "C:\Program Files\Adobe\Adobe Flash CS4\"、 Mac OS は "/Applications/Adobe Flash CS4/"
- ここで "AIK1.5" というフォルダが無かったら最初のステップに戻ってください
- "AIK1.5" フォルダを 削除するなり、別名で保存
- 新しく "AIK1.5" という名前でフォルダを作成
- ダウンロードした Adobe AIR 2 SDK を "AIK1.5" フォルダの下に展開
- "Adobe Flash CS4/AIK1.5/frameworks/libs/air/" フォルダから "airglobal.swc" ファイルを "Adobe Flash CS4/Common/Configuration/ActionScript 3.0/AIR1.5/" フォルダにコピー
です。
Flex の場合は、既存の Flex SDK をコピーしてから、ルートフォルダで AIR 2 の SDK を展開します。
Mac 上では旧いファイルを削除しないとアプリがクラッシュすることがあります。Flex Builder のインストールフォルダ内の /sdks/3.2.0/runtimes/air/mac/Adobe AIR.framework/Versions/1.0/Resources の下にある、MainMenu.nib, AuthDialog.nib, FlashPromptDialog.nib の削除をお勧めします。
さて、AIR 2 の新機能は先の記事でお伝えした Flash Player 10.1 のものに加えて、以下のものがあります。
- マスストレージデバイスの検知
USB メモリデバイスやカメラなどの接続を検知します。ファイルのアップロード用画面を自動表示するアプリなどに利用できます - ネイティブプロセス AIP
OS のプロセスと標準入出力を使った通信ができます。これにより既存のアプリが利用できるようになります。(例えば "grep" コマンドを使ったファイル検索)
- UDP のサポート
UDP を用いたリアルタイム通信やマルチプレーヤゲームなどが開発可能です
- ソケットサーバ機能と P2P
AIR 2 を使ってローカルサーバを実現できます。これにより他のアプリケーションとネットワーク経由で通信することができます
Flash Player 10 と AIR 1.5 から追加された RTMFP と違い、この機能はサーバ無しで P2P が実現できます
AIR 2 の正式なリリースは 2010 年の前半が予定されています。
その他詳細は、リリースノート (英文) をご覧ください。