Adobe Open Source Media Framework (OSMF) と Text Layout Framwork (TLF) オープンソースプロジェクトの発表

Flash プラットフォーム上の 2 つの新しいオープンソースプロジェクトが発表されました。どちらも、Adobe Labs に公開されていた技術 (の一部) をオープンソース化したもので、Mozilla Public License 下で公開されます。

  • Open Source Media Framework (OSMF) : Flash 上のメディアプレーヤーを開発するためのフレームワーク
  • Text Layout Framework (TLF) : Flash の新しいテキストエンジンを利用したコンポーネントを開発するためのフレームワーク

Open Source Media Framework (OSMF)

OSMF (http://www.opensourcemediaframework.com/index.html) は、メディアプレーヤーを開発する際に必要とされる機能をオープンソースのフレームワークとして提供するものです。提供される機能には、再生/停止等のコントロールやプレイリスト作成、データストリームのバッファリングなどがあり、Flash Professional や Flex Builder を使って、これらの機能からメディアプレーヤーを組み上げることになります。

ダウンロードは上記のリンク先から Download と書かれたリンクを辿ると専用のページを表示できます。また、英語ですがオンラインのドキュメントも公開されています。(Open Source Media Framework API

現在公開されているバージョンは 0.3 です。ロードマップ (Features and Roadmap) を見ると、実装されている機能はまだごく一部のみで、バージョン 1 がリリースされるのは 2 月頃まで待つことになるようです。ちょっと先が長いので使いたい機能が揃った頃に使い始めると良いかもです。

あとは、コンテンツ配信や広告管理それからアクセス分析用のプラグインも提供される予定です。これらのプラグインは OSMF 上で商用サービスを手供する手段としての利用が想定されています。プラグインを提供予定の企業リストはこちらのページにあります。(planned plug-in providers) ページ内のタブをクリックすると各カテゴリーのパートナーが表示されます。ちなみにパートナーはまだ募集中のようです。

Text Layout Framework (TLF)

TLF は昨秋から Adobe Labs にも公開されていましたし (Text Layout Framwork@Labs) もう既にご存知の方も多いと思いますが、Flash Player 10 と AIR 1.5 から搭載された新しいテキストエンジン上に構築されたフレームワークです。

Flash Player の新しいテキスト API を直接使って拡張されたテキスト機能を使いこなすのは Flash Player 内部のデータモデルを多少なり理解する必要があったりしてちょっとハードルが高いのですが、そういったデザインには余分な知識の習得に時間を使わなくてもテキストの自由なレイアウトが行えるようにということで開発されたのが TLF です。その TLF のコードがオープンソースとして提供されるようになったというのが今回の発表です。

TLF のコードは Flex 4 SDK ベータ版の一部としてダウンロードすることが出来ます。(Gumbo downloads) もしくは、とりあえず Flash CS4 や Flex Builder 3 で使ってみたいという場合は去年の 11 月に公開されたままですが Labs から必要なファイルをダウンロードしてお使いください。(Text Layout Framework Download

実際に TLF が利用されている例としては、New York Times の TimesReader 2.0 や Boston Globe の GlobeReader 等があります。

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