Flash Player と AIR のバージョン 29 が公開されました。公開されたランタイムおよび SDK のバージョンは、それぞれの以下の通りです。
- Flash Player : 29.0.0.113
- AIR SDK & ランタイム : 29.0.0.112
新しい SWF のバージョンは 40 です。
バージョン 29 の新機能は、ベータ版の記事で紹介したものに 2 つ追加されています。どちらもデスクトップ版 AIR への機能拡張です。
表示デバイスとの同期/非同期を実行中に切り替え
AIR 28 まで、フレームバッファの描画レートはディスプレイの リフレッシュレートと同期されていました。AIR 29 からは、ディスプレイのレートとの同期と非同期を切り替える機能が追加されています。
この機能が利用可能な環境では、stage オブジェクトが発行する VsyncStateChangeAvailabilityEvent イベントの available 属性の値が true になります。stage オブジェクトの vsyncEnabled の値に true/false を設定することで、同期と非同期を切り替えられます。
Windows 7 環境では、vsyncEnabled に true を設定すると、Event.CONTEXT3D_CREATE イベントが再発行され、画面にちらつきが起きる場合があります。他の環境では、この現象は見られないとのことです。
AIR デスクトップの GPU メモリ上限の拡大
ARI 29 から、GPU メモリの上限がこれまでの 512 MB から 2048 MB に拡大されます。Stage 3D のプロファイルに、Standard_Extended または Enhanced を指定するとこの値が適用されます。
ただし、AIR 64 bit 限定です。また、この GPU メモリが利用できるのは 2D のテクスチャ (Texture, RectangleTexture) で、 CubeTexture が利用できるメモリ上限は以前と変わらず 256 MB です。
コメントする