Flash Player 11.8 & Adobe AIR 3.8 の公開

しばらく経ってしまいましたが、Flash Plyaer 11.8 と AIR 3.8 が正式に公開されています。また、同時にセキュリティアップデートも行われました。

新しい Flash Player のバージョンは以下のようになっています。

  • Windows : 11.8.800.94
  • Mac OS X : 11.8.800.94
  • Linux : 11.2.202.297
  • Android 4.x : 11.1.115.69
  • Android 3.x と 2.x : 11.1.111.64
  • Google Chrome : 11.8.800.97

予告されていた通り、最新バージョンのサポートされない環境のために提供される Flash Player は今回からベースとなるバージョンが Flash Player 11.7 となりました。修正版のバージョンは 11.7.700.232 です。

デバッグ版や playerglobal.swc はサポートページに公開されています。

また、AIR は、今回 Win 版と Mac 版のバージョンが異なります。

  • Windows (ランタイム & SDK) : 3.8.0.870
  • Mac OS X (ランタイム & SDK) : 3.8.0.910
  • Android (ランタイムのみ) : 3.8.0.870

新機能のうち主なものは、以前の記事をご覧ください。 (Flash Player 11.8 ベータと Adobe AIR 3.8 ベータの公開

Stage3D の新機能

その他の新機能には、まず Stage3D 関連では、拡張プロファイルの追加があります。これは新しい GPU をターゲットとして、より大きいテクスチャの使用を可能にするものです。

Context3DProfile.BASELINE_EXTENDED

baselineExtended を指定すると、4096 x 4096 までのテクスチャが使用可能になります。

それから、テクスチャを扱うクラスとして、新しく RectangleTexture クラスが追加されました。従来の Texture クラスと比較した特長は以下の通りです。

  • 縦と横の長さが 2 の階乗でなくても良い
  • ミップマップを含まない
  • ストリーミングが利用できない
  • サポートされるフォーマットは BGRA, BGR_PACKED, BGRA_PACKED のみ (圧縮フォーマットは非サポート)
  • baseline もしくは baselineExtended プロフィールを指定したときのみ利用できる

URL リクエスト用の追加機能

最後に、URLRequest クラスに追加された、リダイレクトされた時に便利な機能 useRedirectedURL() メソッドです。

public function useRedirectedURL(sourceRequest:URLRequest,
  wholeURL:Boolean = false,
  pattern:* = null, replace:String = null):void
 

このメソッドは、こちらもも今回、HTTPStatusEvent クラスに追加された、redirectred 属性と一緒に使用します。

redirected:Boolean (こちらは HTTPStatusEvent の属性)

Flash Player 11.8 もしくは AIR 3.8 では、HTTPStatusEvent.redirected の値を参照することで、URLRequest による要求がリダイレクトされたかを判定できます。

そして、値が true の場合、useRedirectedURL() を使用すると、元となった URLRequest オブジェクトから、リダイレクト先を指す新しい URL を生成できます。

通常 (引数にリダイレクトの元となった URLRequest オブジェクトだけを指定した場合) 置き換えられるのはドメインのみですが、2 番目の引数に true を指定すると、URL の最後のファイル名の箇所以外全てが置き換えられます。

また、3 番目と 4 番目の引数を使ってパターンを指定した文字列の置換も行えるようです。

 

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コメント(5)

LZMA 圧縮された swf ファイルを、iOS や Android をターゲットにしてパッケージできる。
という機能を使いたいのですが、ドキュメントや使用方法が記載しているページが
ありましたら教えて頂けますか

通りすがりさん、こんにちは。

Fla をお使いの場合は Flash Pro のアップデートを待つことになると思います。

AS プロジェクトの場合は、ASC 2.0 コンパイラーの引数に -compress=true を追加すれば LZMA 圧縮されるようになると思います。

ackieさん
情報ありがとうございました。

AIR3.8でAIRアプリからファイル参照でダイアログを開いた場合、毎回ルートを参照するようになってしまいましたが、これは何か仕様が変更されたのでしょうか?それとも不具合でしょか?
AIR3.8以前では、前回参照したディレクトリを表示していました。

airUser さん、こんにちは。

調べてみた範囲では、仕様変更、バグ、どちらも関連する情報はありませんでした。
セキュリティ上の変更では、詳細が公表されないことが多いので、その手の話かもしれません。

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