Test the Web Forward イベント

前回の ADC OnAir では、番組の最後のコーナーで、アドビの Web プラットフォームチームをご紹介しました。(第6回『MAX 2013 を振り返る - アドビ製品の最新情報』

Web プラットフォームチームは、Web の表現力の向上や、パフォーマンスの改善、その他 Web を安心して使える環境にするための様々な活動を行う、あまり目立たないけれど、世の役に立つ大事な仕事を担当しているチームです。来月 6 月 7 〜 8 日の 2 日間かけて、東京で開催されるイベント Test The Web Forward も、アドビの Web プラットフォームチームが関わっている活動の 1 つです。

"Test the Web Forward" は、日本語にすると、「テストで Web を前進させよう」 というような意味です。「ブラウザベンダー任せにするのではなく、自分たちで仕様をテストできるようになろう! そして、Web を前進させる力に加わろう! 」 という意図が感じられるタイトルです。

今回は、この一風変わったイベントを、アドビ Web プラットフォームチームのコメントを引用しながらご紹介します。

これまでの経緯

Web 開発者であれば、毎日のように Web の実装や互換性の問題点を苦痛に感じていることでしょう。アドビ Web プラットフォームチームは、開発者がこの問題に対処できるようになるための力になりたいと考えてきました。そして、開発者コミュニティと共によりよい Web を実現するための草の根運動を始めました。

アドビ Web プラットフォームチームが思いついたのは、教育的なハッキングのためのイベントです。そして、W3C をパートナーとして、2012 年 6 月にサンフランシスコで最初の Test the Web Forward を開催しました。世界中の W3C エキスパートが、W3C 標準とテストに関する教育を開発者に行うために集まり、参加者とチームを組み、みんなでたくさんの新しいテストを作成しました。

それ以来、北京、パリ、シドニー、シアトルなど、世界各地でイベントが開催されています。アドビ単独で開催したものだけでなく、グーグルやマイクロソフトと共同で実施したものもあります。直近に開催される東京での Test the Web Forward は、アドビとグーグルの共同開催です。

さらに、いくつものユーザーグループが、W3C と Web 標準への貢献、そして Test the Web Forward を更に学ぶための会合を計画している最中です。これらのイベントは、より短い時間で特定のトピックに焦点を当てた、そして日々直面する課題への対処に開発者と協力するという目的を同じくするものです。あなたも、集会を開催して違いを生み出せますよ!

活動参加のススメ

もし、実装や互換性の問題に苦痛を感じたことがあるなら、この活動に参加しましょう。みんなの苦痛をできるだけ早く和らげて、将来起こりうる問題を防ぐには、あなたの協力が必要です。イベントに参加し、自身でも集会を開催して他の開発者とも情報を共有すれば、より多くの人々が Web の改善に貢献できるようになります。

あなたが自分の地域で Test the Web Forward イベントを上手く開催できるよう、アドビは Test the Web Forward 開催キットを作りました。イベントの運営に役立つ様々な資料が含まれています。イベントの企画時に質問があれば、アドビの Test the Web Forward チームはいつでもどんな質問でもお答えしてあなたを支援します。

イベントに参加できない方へ

イベントに参加したり開催したりできなくても、コンピューターの前に座ったままで Web をより良いものにするために貢献するいくつかの方法があります。

  • public-testtwf に登録し、質問したり答えたりする
  • TesttheWebForward.org の資料から Web 標準を学び、 W3C のテスト仕様に貢献する
  • 貢献の手順を学んだら、周りの開発者にそれを伝え一緒に貢献活動を行う
  • TesttheWebForward.org の学習用資料に貢献し、学習や貢献をより容易に行えるようにする
  • 他の開発者が作成したテストを確認する
  • インフラの改善を支援する
  • サイトや開催キットの改善を支援する
  • 他のテストスイートからの転用を支援する
  • このムーブメントの拡散を支援する

Move the Web Forward

Test the Web Forward は、もともと Move the Web Forward にヒントを得て、その拡張として始められたものです。

Move the Web Forward サイトの一番下に並ぶアイコンの中にいる Dyvia は、先週の ADC OnAir で紹介した "Hello Japan" ビデオにも登場していた Web プラットフォームの一員です。ということで、Move the Web Forward にも、もちろんアドビは深く関与しています。

 

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