Brackets の Sprint 22 が公開されました。ダウンロードは以下のリンクです。
このブログでは紹介を飛ばした Sprint 21 も含めると、大きな変更点は、以下の種類があります。
- コード編集機能の向上
- JavaScript コードヒント
- Node.js 組み込みを含むライブ開発機能の向上
- 拡張機能インストール手段の改善
それぞれの具体的な説明は以下の通りです。
コード編集機能
エディタにいくつかコードの表示を制御する機能が追加されました。以下の機能は、「表示」 メニューから使用を切り替えられる様になっています。
- 文字の折り返し (横スクロールバーの使用との選択)
- 編集中の行をハイライト
- 行番号の表示 (表示切り替え機能が追加された)
それから、矢印キーを使った操作が追加されました。
- 行単位のスクロール
Win: Ctrl+Up/Down, Mac: Ctrl+Alt+Up/Down - 単語単位の移動
Win: Ctrl+Left/Right, Mac: Alt+Left/Right
あとは、「編集」 メニューに 「自動閉じカッコ」 という機能が追加されました。オンにすると、), ], }, ', " といった記号が自動で挿入されるようになります。
JavaScript コードヒント
Brackets チームには最近 Adobe のコンパイラの専門家が加わったそうです。これは、JavaScript のコーディングに関しても、これまでに無いような支援機能を使いしていきたいと考えているためとのことです。今後数ヶ月を期待して待ちましょう。
ということで、とりあえず、変数や関数の引数などへのコードヒント機能が追加されました。
特徴的なのは、ヒントとして表示される項目が、それぞれ重要度に応じて色分けされるという点です。例えば、利用可能な候補の中で、その場で使そうな (安心して使えるの意) 候補は緑色で表示されます。
また、属性以外の変数の参照は、スコープによって色が変わります。ローカルスコープは緑、親のスコープなら黄色、そのまた親のスコープなら青になります。キーワードは薄い灰色、グローバルはイタリック体で表示されます。
ぱっと見るだけで、スコープが分かるのは結構嬉しい場合がありそうです。
ライブ開発機能
Brackets に Node.js が組み込まれました。これにより、ライブ開発を http://localhost 経由で行えるようになっています。外部サービスの組み込みも可能になりました。
その他に、Chrome との接続時の安定性の向上が実現されているようです。ライブ開発時に Brackets 側を更新してもブラウザ側に表示されなかったり、というケースが減りそうです。
Node.js に関しては、ライブ開発以外の利用も考えているようで、例えば Stylus のサポートなども可能になるかもしれません。既に PHP やDrupal のライブ開発を実現する拡張機能も公開されているようです。
拡張機能インストール
Sprint 22 から、ZIP ファイルか GitHub のリポジトリの URL を指定するだけで、拡張機能のインストールができるようになりました。
「ファイル」 メニューの下に、「拡張機能をインストール」 という項目が追加されています。この項目を選択すると、URL を入力するダイアログが表示されます。
これまでの、決められたディレクトリに必要なファイルを手動で保存する、という手順よりはずいぶんとわかりやすくなりました。
次の開発 Sprint 情報
次の Sprint では、以下の 2 つの点で機能追加が行われそうです。
- ライブ開発時の HTML 要素のハイライト表示
- サーバーベースの拡張機能のリポジトリ
Brackets の拡張機能の数はどんどん増えているので、ちゃんとした管理システムができるとますます便利になりそうです。
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