ちょうど昨年末に、Apache に譲渡されることが発表された Flex ですが、今月になって正式に Apache のトップレベルプロジェクトとして承認されたようです。
これに伴い、Apache の Flex プロジェクトのサイトも、現在のインキュベータ用の URL から移行するはずです。ですが、新しい URL を探したりしなくてもよいように、便利な代用の URL が提供されています。 (http://www.adobe.com/go/apacheflex )
SDK の開発状況に関しては、Adobe Flex 4.6 の互換版として開発された、現在公開中の Apache Flex 4.8 に引き続き、Apache Flex 4.9.0 が開発中とのことで、数週間以内には、公開できる見通しのようです。
Apache Flex 4.9.0 での大きな変更点としては、Flash Player 10.2 から Flash Player 11.5 までのサポートがあります。Apache Flex 4.8 は、Flash Player 11.1 のみのサポートなので、実際のプロジェクトへの適用には大きな違いになりそうです。
また、Java 7 への対応も行われたようです。
Apache Flex 4.9.0 (とそれ以降) の新機能
新しい API としては、VectorList や VectorCollection といった Vector を便利に使うためのクラスや、各国語に対応した PostalCodeFormatter や PostalCodeValidator のようなコンポーネントが追加されます。
TLF (Text Frame Framework) は 3.0.33 にアップデートされ、Flex SDK の一部として扱われるようになりました。そのため別途ダウンロードする手間が要らなくなります。
あとは、例によってたくさんのバグ修正や細かい機能拡張が行われたとのことです。
Apache Flex 4.9.0 以降については、たくさんの新しいコンポーネントのが追加が予定されているようです。 (Spark 版の Alert, ColorPicker, HDividerGroup, VDividerGroup, Menu, MenuBar, ProgressBar などなど)
Flex のコードから HTML5 コンテンツを生成する Falcon-JS に関しては、現在、単純なプロジェクトならコンパイルできる状況で、ただし、使い物になるレベルまでは、まだまだ多くの作業が必要だということでした。
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