このところ 2 週間のペースでアップデートされていた Brackets ですが、今回は 1 ヶ月ぶりの更新です。
間が空いたのは Edge Code の発表があった影響もあるとは思われますが、時間をかけたおかげか、今回は追加された機能も多い感じです。
Win 版、Mac 版、それぞれ以下のリンクからダウンロードできます。
- brackets-sprint-15-WINDOWS.msi (21.6MB)
- brackets-sprint-15-MAC.dmg (23.9MB)
現時点で (つまりプレビュー版の間) は、Edge Code は Brackets と同じペースでアップデートされる予定は無いそうですので、当面は、最新の機能を試したければ Brackets、Creative Cloud との連携が重要な場合は Edge Code という使い分けになりそうです。
主な新機能 - HTML ライブ更新
既に Brackets は CSS の "ライブ開発" をサポートしています。エディタ内の編集内容が即座にブラウザに反映されるため、ファイルを保存する手間も無ければ、ブラウザの再読み込みを行う必要もありません。
当然、次は HTML でも同様の機能を、と期待されるわけですが、HTML の場合は、CSS と違って、単純にブラウザ内の DOM をエディタ内の DOM と入れ替えるだけでは不十分です。そのため、実装の必要な機能は多くなり、実現には時間がかかります。
とはいえ、いつまでも 「保存して再読み込み」 を繰り返すのは続けたくなかったということで、中間的な解決方法として、"ライブ更新" の機能が追加されました。
Sprint 15 では、ライブ開発中に HTML が変更されて、それがブラウザの表示と同期されていない場合、右上のアイコンの表示が変化します。そして、ファイルを保存すると、自動的にブラウザの表示が更新されます。
一旦保存という作業は必要ですが、ブラウザの再読み込みが不要な分、使いやすくなった感じです。
主な新機能 - タブとスペースの切り替え
コードのインデントにタグを使うかスペースを使うかは、人によって好みの分かれるところだと思います。
そこで、今回の Sprint では、どちらを使用するか指定する機能が追加されました。スペースを選択した場合は、いくつ使うかも指定できます。
この設定は、現在は、ユーザごとの属性として管理されているため、編集する全てのファイルに対して同じになります。将来は、ファイルごとに設定を変えられるようにする予定だそうです。
また、ファイル内で使用されているインデントの種類を自動判別する機能も、将来追加の予定とのことです。
主な新機能 - ステータスバー
Sprint 15 の Brackets は画面の下部にステータスバーが追加されました。
これはユーザからのプルリクエストにより実現されたものだそうで、編集中のドキュメントの種類や行数、カーソルの位置などが表示されます。それから、上で説明した、タブとスペースの切り替えの情報も表示されます。
また、JSLint のアイコンも表示されて、問題が見つかると赤くなるようです。JSLint を無効にしている場合は、常に薄い灰色の表示です。
その他の新機能
その他いくつかの細かな修正が行われました。
目に付くところでは、エディタ内の振る舞いの改善があります。
- HTML タグを自動的に閉じる
- HTML の HTML href/src 属性のコードヒント
- Ctrl/Cmd + SHIFT + D で、現在の行、あるいは選択した複数行を削除 (Ctrl/Cmd + D は行の複製)
- CodeMirror 3 の機能統合のプロトタイプ
それ以外にも、検索時のインクリメンタルサーチ、ファイル操作機能の強化、パフォーマンス改善などが行われました。コミュニティからの貢献も大きかったようです。
次の Sprint は、HTML ライブ開発実現のための URL マップ機能や、新しいカラーセレクターの統合などが行われて、11 月の第 2 週に公開が予定されているそうです。
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