Flash Builder 4.7 ベータ版の公開

Flash Builder 4.7 のベータ版が Adobe Labs に公開されました。 (Flash Builder 4.7@Labs

Apache Flex SDK のサポートをはじめ、ActionScript Worker や AIR 3.4 の新しい iOS 開発ワークフローへの対応、そして新しい ActionScript コンパイラのサポートとより充実したクイックアシストなど、新機能が盛り沢山です。

特に、新しい ActionScript プロジェクトの使い心地は新次元 (やっと他の言語並みになっただけという話もありますが) です。スクリプト書きの方はぜひお試しを。

サポートされる環境は、

  • Windows : XP SP 3、Windows 7 (32-bit, 64-bit)、Windows 8 Release Preview (64-bit)
  • OS X : 10.6、10.7、10.8

です。

ダウンロードには Adobe ID が必要です。 (Flash Builer 4.7@ Labs Download

インストール時の注意

Flash Builder 4.7 のインストールには Adobe ID が必要です。ただし、この Adobe ID には、普段使っているものが使用できません。ご注意ください。

そのため、インストール時、ウィザードから Adobe ID を尋ねられたら 「Adobe ID を作成」 するリンクをクリックして、新規に Adobe ID を作成します。既に、ベータ用の Adobe ID をお持ちの方はそれを利用できます。

なお、この作業中は、インターネットに接続されている必要があります。

シリアル番号を尋ねられたら、ダウンロードページのシリアル番号を使えますが、試用版を選択してインストールする方が楽だと思われます。

言語は日本語が選択できます。日本語環境では、ボタンのラベル等に妙な記号が余分に付いてきますが、これはバグではなくて、意図的に付けているものだそうです。

新機能の詳細

Flash Builder 4.7 の新機能は数が多いので、おいおい詳しく説明したいと思いますが、とりあえず主要な項目のリストをご紹介します。

  • Flash Player 11.4 / AIR 3.4 新機能への対応
    • ActionScript Worker 開発用のワークフロー追加、デバッガの対応
    • iOS 開発の新しいワークフローを支援、iOS シミュレータや USB デバッグに対応
  • Apache Flex 4.8 SDK への対応
    • SDK をダウンロードしてパスに追加するだけで使用できる
    • 標準では Flex SDK 4.6.23201, AIR 3.1.0.4880, Flash Player 11.1.102.55 もサポート (全ての Flex SDK 3.x と 4.x はサポート対象です)
  • 書き出しのカスタマイズ機能
    • 複数のデバイスをターゲットとする構成が可能
    • ADT や ADL の起動時のオプションを指定できるパネルを提供
  • 開発生産性の向上
    • ActionScript プロジェクトに次世代コンパイラ採用、リアルタイムでエラー表示
    • 新しいクイックアシスト機能
      • ローカル変数から引数への変更
      • キャスト指定付きのローカル変数生成
      • 無名関数から名前付き関数への変換
      • などなど
    • import 文の最適化機能の拡張

などなど盛り沢山の Flash Builder について、英語ですが既にヘルプも提供されています。 (using Flash Builder 4.7

注意点

新しいコンパイラは、Falcon というコード名で呼ばれていたものをベースに、アドビが開発したもののようです。コンパイル性能が大幅に向上したため、コーディング作業中にもエラーチェックが出来るようになりました。

一方で、既存のコンパイラとは仕様の異なる箇所があります。そのため、既存のコードをコンパイルしたらエラーが表示されたという場合もあるかもしれません。

といっても、変更されたのは、あまり使われてなくて且つ推奨されない使い方や、もともとコンパイラのバグだった箇所あたりのようなので、殆どのコードには影響は無いと思われます。

また、Flex が Apache に寄贈されたため、Falcon を Flex に対応させるのは Apache 側の作業となるようで、今回公開されたベータ版では、新しいコンパイラが使用できるのは ActionScript プロジェクトだけとなっています。

それから、Flash Builder 4.7 ではデザインビューがなくなりました。Flex SDK 4.8 に対応したデザインビューの提供が Apache 側から将来される "かも" しれませんが、いまのところアドビ側には計画は無いようです。

デザインビューが必要なプロジェクトのために、Flash Builder 4.7 は Flash Builder 4.6 と一緒にインストールできるようになっています。

 

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コメント(3)

何だかスッキリしないのですが、
・ Flash Builder 4.7 で Apache Flex SDK 4.8 を使用するこっはできる
・ Apache Flex SDK 4.8 のコンパイラーは使用できるが
Flash Builder 4.7 付属の新しいコンパイラーは利用できない

あっていますでしょうか??

Flash Builder 4.7 ベータをまだ使用していないのですが
SWC を作るライブラリ・プロジェクトはどうなるのでしょうか?
Flash Builder 4.6 では
「Flex ライブラリプロジェクト」はありますが
「ActionScript ライブラリプロジェクト」はありません。

ライブラリ・プロジェクトの作成では
指定されている Flex SDK のコンパイラが使用されるのでしょうか?

Shigeru Nakagaki さん、こんにちは。

ライブラリプロジェクトはあるっぽいです。
コンパイラに関する記述は見つかりませんでした。
現状はどうあれ、出荷時に新しいコンパイラを使わない理由は無さそうですが。

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