昨年末に Apache への提供が発表された Flex の大きな節目となる、Apache からの最初のバージョンが公開されました。 (Apache Flex Incubating)
Apache Flex のバージョンは 4.8 となっていますが、実質的には Adobe Flex 4.6 と互換と考えてよいようです。ライセンス上の依存を取り除くための書き直しと、バグ修正が主な変更点となるようです。
ソースコードとコンパイル済みのバイナリのどちらもダウンロードが可能です。それぞれ、Win 版と Mac 版があります。 (Download Apache Flex)
いくつかのコンポーネントは、ライセンス上の問題で、上記のダウンロードには含まれません。Apache Flex 4.8 の時点では、以下のコンポーネントは別途入手が必要です。
- Open Source Media Framework (OSMF)
- Text Layout Framework (TLF)
どちらも Mozilla の MPL ライセンスでの提供となります。
その他、いくつかのコンポーネントも含まれません。以下のコンポーネントは、Adobe Flex 4.6 SDK から抽出して利用することになります。 (ライセンス)
- BlazeDS 関連
- flex-messaging-common.jar
- 埋め込みフォント関連
- flex-fontkit.jar
- afe.jar
- adt.jar
- rideau.jar
ANT コマンドを使うと、これらをまとめてダウンロードできます。
cd <flex.dir>/frameworks ant thirdparty-downloads
それから、Flash Builder に Apache Flex を対応させるプロジェクトも行われているようです。 (MakeApacheFlexForFlashBuilder)
今後も、Adobe Flex 4.6 は継続して提供されます。Adobe からのサポートも継続して提供されます。
しかし、昨年末の発表時に Adobe からの対応は重要なバグに限定される予定であることが伝えられていること、Apache 側にはより多くの開発者が関わっていることから、Apache 版の方がより速くより多くのバグ修正が行われることが予想されます。
新規プロジェクトに関しては、Apache Flex の採用の検討が可能な状況ができつつあるようです。
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