先週の記事で Flash ランタイムのロードマップが更新されたことはお伝えしたとおりです。
その件に関連して、MSDN のブログに Flash Player の Windows 8 対応情報を含む記事が投稿されていたのでご紹介します。 (Touch-friendly Adobe Flash in Metro style Internet Explorer 10)
記事の執筆は、Dean Hachamovitch, Corporate Vice President, Internet Explorer という方です。役職から、Microsoft を代表したコメントかと思われますが、他の資料とのチェック等は行っていませんので、あくまでご参考ということで、以下ご覧ください。
- Windows 8 Release Preview には、消費電力の削減と、タッチ操作への最適化が行われた Flash Player が含まれている
- Metro スタイルのブラウザでサイトがそのまま表示されることで、一般ユーザとビジネスどちらのユーザ体験も向上する
- 特に、普段主に持ち歩くデバイスでは、普段使用するサイトは表示できるべき
- 現在、いくつかの主要なサイトは Flash コンテンツを必要とし、代わりの HTML5 コンテンツを提供していない
- デスクトップ環境と Metro スタイルの IE は同じ Flash Player を使用する
- デスクトップ環境の IE10 は、従来どおり Flash Player や他のプラグインをサポート
- Metro スタイル IE では、他の ActiveX コントロールやプラグインはサポートなし
- デスクトップ環境の IE10 は、どのサイトの Flash コンテンツも再生できるが、Metro スタイルの IE では、互換表示一覧 (CV リスト) 上のサイトの Flash コンテンツのみを再生する
- 最適なユーザ体験を提供する Flash コンテンツのサイトであれば CV リストに追加する
- タッチによる操作性
- オンスクリーンキーボードとの相性
- バッテリー消費への影響
- Metro スタイルガイドラインへの準拠
- Metro スタイルで提供されない機能 (ロールオーバー、P2P等) に依存するサイトはデスクトップ環境の Flash を使用すべき
- Metro スタイルでは HTML5 コンテンツを表示する、ユーザにサイトをデスクトップ環境で表示するように促す、という対応が可能
- 最適なユーザ体験を提供する Flash コンテンツのサイトであれば CV リストに追加する
- 優れた Flash コンテンツの体験は、タッチデバイスも含めた全ての形状の PC 上でそのまま通用する
- HTML5 と Flash で一貫性のあるタッチジェスチャーのサポートを実現した
- ダブルタップやピンチズームの追加
- ロールオーバー機能の無効化
- バッテリー消費量の改善も行った
- Process Lifetime Manager (PLM) のサポート
- ビデオ関連処理の一部を専用ハードウェアで実行
- セキュリティや信頼性に関しても、Adobe と Microsoft は緊密に協業した
- Flash Player の Windows アップデートによる更新 (訳注:IE 向けのみと思われる)
- アクセシビリティ、プライバシー、管理のしやすさ等についても協業
- Windows 8 に含まれる Flash Player は、PC 向けの全機能が利用できる
- x86/64 だけでなく ARM もサポートする
- Metro スタイルの Flash は、既存のサイトから HTML5 への移行の間を埋めるもの
- 何週間か後に、ADC や MSDN に技術情報を地供する予定
- 自サイトの Flash コンテンツを Metro スタイルの IE でテストする方法
- CV リスト審査への申し込み方法
- 制作者向けのベストプラクティス (提供済みの、タッチ向け HTML5 サイト制作用の推奨事項を保管するもの)
上の文章内に登場する CV リストは、Flash コンテンツ用に追加された新機能というわけではなく、もともと HTML5 対応サイトを選別するために使われていた機能の再利用のようです。
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