最新の CreateJS には MovieClip クラスが追加されています。
とは言っても、機能的には、既に以前からあった EaselJS の Container に TweenJS の Timeline を組み合せて、多少の API を追加した程度です。
その割に複雑なコードになっているので、開発者のためというよりは、Toolkit for CreateJS による Flash アセットの変換のために追加された、というのが近そうです。実際、EaselJS とは別パッケージで配布されているようです。
それから、現バージョンの MovieClip は tick ベースのアニメーションのみをサポートしています。Toolkit for CreateJS から書き出されたコードを、後から人手で修正する場合、この点には注意が必要そうです。
ということで、あまり MovieClip を使ったコーディングをする機会は無さそうですが、ご参考までに、MovieClip のコンストラクタです。
MovieClip(mode, startPosition, loop, labels)
最初の引数には、以下の 3 種類の値のどれかが指定されます。
- MovieClip.INDEPENDENT;親とは独立してタイムラインを再生。親がポーズ時でも再生は継続される。デフォルト値
- MovieClip.SINGLE_FRAME;タイムラインにフレームを 1 つだけ持つ
- MovieClip.SYNCHED;親と再生を同期する。複数のパーツから構成されるアニメーションの再生時に使用
2 つ目以降の引数は、それぞれ、再生開始位置、再生の繰り返し、タイムライン上のラベル、を指定するのに使います。
インスタンスが生成されたら、タイムラインに Tween を追加します。この操作は、インスタンスの timeline 属性に対して行います。(基本的な Timeline の機能は、TweenJS の概要をご覧下さい)
this.timeline.addTween(Tween.get(this.child).to({x:0,y:0},20).wait(1));
この後、再生を開始すると、MovieClip 内の要素の属性が指定されたとおりに変化します。
再生の制御にはお馴染みの関数が用意されています。
gotoAndPlay( positionOrLabel ) gotoAndStop( positionOrLabel ) void play() void stop()
gotoAndPlay() と gotoAndStop() の引数は、フレームの番号か、タイムライン上のラベル名のどちらかを指定できます。