Flash Player 11.2 と AIR 3.2 正式に公開

Flash Player 11.2 と AIR 3.2 が正式に公開されました。新しい Flash Player のバージョンは 11.2.202.228です。

先日発表された脆弱性の件もあり、速やかに最新版に更新することが推奨されています。

主な新機能は以下の通りです。デバイス環境での Stage3D サポート (AIR) や、GPU に対する制限の緩和など、大きな変更が行われました。

  • Stage3D hardware accelerated GPU rendering (iOS and Android) -- AIR 3.2 introduces the Stage3D API to iOS and Android. These
    low-level APIs enable fluid, high-performance 2D and 3D graphics with full GPU acceleration across devices.
  • ビデオデコード処理のマルチスレッド化
    ビデオデータの処理を専用のスレッドで実行。デコードや描画処理をハードウェアで実行することにより、高ビットレートのビデオ再生時でも、UI が固まったり ActionScript の実行をブロックすることがない
  • GPU ドライバに対する制限の緩和
    Stage3D や StageVideo を利用したコンテンツが再生できる環境を 2008 年 1 月 1 日以降のドライバまで拡張 (以前は 2009 年 1 月 1 日以降)
  • Windows 版の自動更新
    Windows 環境では Flash Player の更新がバックグラウンドで自動的に行われる。この機能は、設定マネージャを通して利用するしないの選択ができる (デバッグ版 Flash Player では機能しない)
  • マウス機能の拡張
    マウスのロック (使用できない状態にすること)、マウスの相対座標 (前回のイベント時の位置が基準) の取得、右クリックtと中クリックのサポートが追加。右クリックイベント利用時は、独自のコンテキストメニューが利用できる (参考
  • ThrottleEvent イベントの導入
    フレームレートが変更されたことを通知するイベントが追加。バックグラウンド再生に移行、再生停止、再生再開に対応する処理のトリガーとして利用できる

デバイス環境で Stage3D を使うときの注意点は、こちらの記事をご覧ください。

なお、今回のバージョンから、Flash Player 11 と AIR 3 をターゲットとしたコンテンツでは Alchemy のプレビュー版の利用ができません。この件が発表された時点 (関連記事) ではまだ明確な発表はありませんでしたが、今後は Flash Plyer 10 向けのコンテンツのみ Alchemy プレビュー版を使用できる、という結論になったようです。

Flash Player のデバッグ版および新しい playerglobal.swc はサポートセンターから入手できるようになるはずです。 (Flash Player サポートセンター

AIR の SDK のダウンロードもまだ更新されていませんが。 (Download AIR SDK

 

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