Flash Player 11.2 と AIR 3.2 ベータ 4 公開

Flash Player 11.2 と AIR 3.2 のベータ版が更新されました。

大きな変更点は、Stage3D 及び StageVideo の利用環境の拡大です。現行の Flash Player 11.1 では、2009 年以降のドライバがインストールされた環境でのみ利用できましたが、これが 2008 年まで緩和されました。より多くの環境で GPU が利用できることになります。

今回公開されたバージョンは、以下の通りです。どちらもデスクトップ版のみです。

  • Flash Player : 11.2.202.183
  • AIR : 3.2.0.1720

ベータ版のダウンロードリンクはそれぞれ以下の通りです。例によってベータ版ですので、テスト用の環境での利用をお勧めします。

Flash Professional CS5 と CS5.5 の開発環境設定用の MXP はこちらからダウンロードできます。(日本語版 Flash Professional CS5 & CS5.5 に Flash Player 11 設定を追加する MXP

新しい playerglobal.swc のインストールをお忘れなく。

(注: Flash Player 11.2 と AIR 3.2 から、現在 Labs に公開中の Alchemy の利用サポートされません。これは、既報の通り、製品版として新しい Alchemy が登場するためです。 参考: Flash Player 11 と Adobe AIR 3 (と Alchemy) の発表

ThrottleEvent イベント

今回は、特に大きな機能追加はありません。これまで公開された機能については、以前の記事をご覧ください。 (Flash Player 11.2 と AIR 3.2 ベータ 2 公開

といいつつ、いままで紹介していなかった ThrottleEvent について、以下、簡単な説明です。

Throttle は、コンテンツが非表示になった等の理由により、Flash Player がフレームレートを 0 より少し大きい程度のごく小さい値に設定する動作のことです。ThrottleEvent は、Flash Player が、Throttle の実行、あるいは再生の中断/再開を通知するイベントで、Stage から発行されます。

Throttle が実施される前に、ThrottleEvent は ThrottleEvent.state 属性に ThrottleType.THROTTLE が設定された状態でディスパッチされます。これにより、フレームレートが変わる前に、必要な処理を行うことができます。

新しく設定されるフレームレートは、ThrottleEvent.targetFrameRate 属性から知ることができます。

Flash Player が通常の再生状態に戻るときは、ThrottleEvent.state に ThrottleType.RESUME が設定されて、ThrottleEvent がディスパッチされます。このとき targetFrameRate 属性には、復帰後のフレームレートが設定されています (通常 Stage.frameRate と同じ値)。

自動更新機能について

これまで公開された Windows 版の Flash Player 11.2 ベータ版には、バックグラウンドでの自動更新機能があります。自動更新のチェックをした人は、プレリリース版の更新がこっそり行われるはずです。

自動更新機能の利用は、インストール時、または Flash Player の設定マネージャの高度な設定のパネルから変更できます。今すぐチェックするためのボタンもあります。

更新のチェックは 24 時間ごとに行われます。早い人の環境では、もう既にベータ 4 に変わっているかもしれません。セキュリティ上の理由から、自動更新機能は、10.1 以降の全ての Flash Player を更新します。 (ActiveX もプラグイン版も)

ブラウザが起動しっぱなしの場合は、次回起動時まで更新は確認できません。Windows 7 64 ビット版で IE を実行中に自動更新が開始されると、セキュリティ警告が表示されます。気にせず IE を再起動すると、更新されるようです。

Firefox が起動中に自動更新が行われた場合は、新しいバージョンが使われないようです。こちらの場合には、PC の再起動が必要です。自分でファイルを消すことでも対応はできます。削除するファイルは、NPSWF.dll です。場所は \Windows\[SysDIR]\Macromed\Flash です。64 ビット版の OS では、System32 と SysWow64 の 2 箇所から削除する必要があるかもしれません。

 

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