Edge プレビュー 4 が Adobe Labs に公開されました。昨年の秋にプレビュー 3 が公開されてから久しぶりの更新になります。 (Edge@Labs)
ダウンロードはこちらのリンクです。ダウンロードには Adobe ID が必要です。サポートされる OS は、以下の通りです。
- Windows 7, Windows Vista
- Mac OS X 10.6, 10.7
時間をかけただけあって、今回はいくつもの新機能の追加やユーザビリティの改善が行われています。以下がその主な項目です。
シンボル
Edge プレビュー 4 では、アセットとして再利用可能なシンボルを定義できるようになりました。Flash のムービークリップに良く似た機能です。
シンボルは独自のタイムラインを持ち、クリック時の動作などインタラクションの定義も可能です。一般的な動作は、コードスニペットが提供されているため、コードを容易に追加できます。
シンボルの追加に伴い、ライブラリパネルが新設されました。新しくシンボルを定義すると、ライブラリパネル内に表示されます。ライブラリパネル内のシンボルをクリックすると (またはステージ上のシンボルのインスタンスをクリックすると)、シンボルを編集できます。
定義済みのシンボルを利用するときは、ライブラリパネルから選択してステージ上に配置します。シンボルの属性は他のオブジェクトと同様に操作できます。
シンボルには、タイムラインの制御機能も提供されます。play や stop コマンドを使い、任意のフレームラベルから再生の開始、停止を実行できます。また、それぞれのシンボルに対して、読み込み時に自動的に再生を開始するかどうかの指定も可能です。
Web フォント
様々な Web フォントサービスとの連携が可能になりました。
定義された Web フォントは、新設されたライブラリパネル内にリスト表示されます。Web フォントの定義には、Web フォントにアクセスできない環境のためのフォールバック用フォントのリストも指定できます。
利用可能な Web フォントのサービスは以下の 3 種類です。
- パッケージをダウンロードするタイプ (例: FontSquirre)
- サービスにリンクするタイプ (例: Google Web Fonts)
- サービスの発行するトークンを利用するタイプ (例:Typekit, fonts.com)
その他
Edge プレビュー 4 では、その他にも数多くの新機能追加、操作性改善が行われました。以下は、主要な項目のリストです。
- 要素の表示
タイムライン上の任意のタイミングで、要素の表示/非表示を明示的に指定できます。これまでは、ステージ外に配置するという方法に頼る必要がありましたが、その場合、非表示の状態でも、要素は HTML の DOM 上に存在します。新しい方法では、必要なときのみリソースとして追加されます - 要素の階層化
要素間に親子関係を指定できます - 変形ツール
ステージ上のオブジェクトの角や辺をドラッグして拡大縮小できます。また、変形点を任煮の場所 (dev 外の領域含む) に指定できるようになりました - カラーパレット
ツールバーから、線と塗りの色を指定するカラーパレットを開くことができます - 複数オブジェクトの選択
属性をいっせいに変更するときなどに便利です - ファイルシステムとの連携強化
デスクトップからツール内へのアセットのドラッグ & ドロップが可能になりました - マウスのドラッグによるオブジェクトの複製
Option または Ctr キーを押しながらマウスでオブジェクトをクリックしてドラッグするとオブジェクトの複製ができます - 背景画像のクリップと位置指定の機能
画像の任意の領域を表示できます - 最新の WebKit の採用
Mac と Windows 環境での差も無くなっています
Edge は (少なくとも今のところ) Flash Professional を置き換えようというツールではありません。現在、テキストエディターで HTML5 アニメーションを作るため手間が掛かっている人に向けて開発されています。
Flash Professional 側の HTML5 対応については、昨年の MAX の時点で、CS6 の時点で何らかの機能を提供する方針である旨が発表されています。Flash ユーザの方は、こちらを楽しみに待ちましょう。
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