Flash Player 11.2 ベータ版と AIR 3.2 ベータ版が Adobe Labs に公開されました。どちらもデスクトップ版のみです。
バージョンが 1 つ飛んでますが、これは Flash Player 11.1 と AIR 3.1 がバグ対応のみで新機能の追加のないバージョンだからだそうです。公開時期は、Flash Player 11.1 / AIR 3.1 が年内、Flash Player 11.2 / AIR 3.2 が 2012 年の前半を予定しているようです。
ベータ版のダウンロードリンクはそれぞれ、
です。
ベータ版ですので、テスト用の環境での利用をお勧めします。
Flash Player は、インストール前のアンインストールをお忘れなく。アンインストーラーも上記リンクから入手できます。
開発環境は Flash Player 11.0 / AIR 3.0 用の開発環境があれば、今回公開されたベータ版を試すために特に変更する必要はありません。 (Flash Professional CS5.5 で Flash Player 11 と AIR 3 を使う方法)
新機能
新機能としては、以下の 2 点が利用できます。
- ビデオデコードのマルチスレッド化 (Flash Player/AIR 両方):
ビデオのデコードを専用のスレッドで実行 - Flash Player のバックグラウンドでの更新 (Windows 版 Flash Player のみ):
エンドユーザーにポップアップを表示せずにバックグラウンドで Flash Player を更新するオプションを提供
ビデオのデコード処理の専用のスレッド化に伴い、関連する様々な処理の見直しも行われました。その結果、コマ落ちが最大で 50% 改善された環境もあるそうです。またスクリプトや描画処理と別スレッドになったことで、ビデオのデコード処理が UI をブロックすることもなくなります。
なお、ビデオデコードのマルチスレッド化は、イベントの発行されるタイミングに影響を与えることが予測されます。これにより、既存のビデオを使ったコンテンツに影響が出るかもしれません。 既存のコンテンツでビデオを利用している方は、お早めに動作確認をしてみてください。
Windows 版 Flash Player の新しい更新手段について
Windows 版のみ、更新機能を試すため 11.2.202.18 のインストーラーが提供されています。
Flash Player 11.2.202.18 をインストールすると、最後に自動アップデートを確認するオプションが表示されます。これを選択した状態でインストールすると、そのうち自動的に 11.2.202.19 へのアップデートが行われているはずです。
(11.2.202.18 は 11.2.202.19 の名前を変更しただけのもので、実際には同じバージョンです)
自動アップデートの設定は、後からでも Flash Player の設定マネージャーを使って変更できます。設定マネージャーは、コントロールパネルから Flash Player を選ぶか、Flash コンテンツを右クリックして選択できます。
新しいバージョンのチェックは 1 時間に 1 度行われます。ですので、自動更新を選んで数時間後には ActiveX, Plug-in 両方の Flash Player が更新されていることと思います。更新の有無は Flash コンテンツ上でマウスを右クリックして、コンテキストメニューの一番下に表示されるバージョンを見て確認できます。
注 1 :デバッグ版の Flash Player では自動更新機能は利用できません。
注 2 :ブラウザを再起動しないと、Flash Player の更新を確認できない場合があります。
注 3 :Firefox を実行中に自動更新が行われると、システムを再起動するまで更新が有効になりません。その場合は NPSWF.dll を \Windows\Macromed\Flash, \Windows\System32\Macromed\Flash, \Windows\SysWow64\Macromed\Flash 辺りのフォルダから削除します。
注 4 :64 bit 版 Windows 7 で IE 実行中に更新が行われると警告ダイアログが表示されます。その場合は、ブラウザを再起動してください。
YouTube は、やっぱり Google さん次第なんですよね…??
Shigeru Nakagaki さん。こんにちは。
そうですね。
セキュリティ以外の理由で下位互換性に影響が出るのは実に久しぶりです。