Adobe Labs に Adobe Edge のプレビュー版が公開されました。Edge は HTML5, JavaScript, CSS3 ベースのアニメーションやインタラクションを、描画ツールやタイムラインを使って制作できるオーサリングツールです。昨年秋の MAX でプロトタイプが紹介されて以来の更新となりました。 (Adobe Edge@Labs)
Edge は、本格的なオーサリングツールというよりは、Dreamweaver や Flash Professional を補完する、軽量かつ高速なツールと位置づけられているようです。比較的単純なアニメーションの制作に特化したツールです。
実際に Edge プレビュー版を使って制作したサンプルがいくつか公開されています。
その他にも、Edge のソース付きでこちらのページに紹介されています。 (Adobe Edge Preview Sample Files)
Edge プレビュー版の動作する環境は、
- Mac OS X 10.6, 10.7
- Windows Vista SP1, Windows 7
です。ダウンロードはこちらからです。(Adobe Edge@Labs Downloads)
あくまでプレビュー版ですので、テスト環境でお試しください。
Edge の機能
Edge の主な機能は以下の通りです。
- CSS でレイアウトされた HTML ページにそのまま組み込めるリッチコンテンツの作成
- 標準的な描画ツールを用いたコンテンツ作成、それを HTML/CSS として書き出し
- PNG, JPG, GIF, SVG を読み込み、CSS を使ってスタイル設定
- WebKit を利用して、ステージ上でコンテンツのデザイン、プレビュー、操作が可能
- タイムラインを使ってアニメーションを作成、位置・大きさ・色などの HTML 要素を設定
- 25 の事前に定義されたエフェクトを利用可能
今回の公開は、まだベータ版にもなっていない開発初期段階のもの、です。この段階でツールを公開した理由は、
- オープンな開発プロセスの採用により、HTML5 を取り巻く環境の急速な変化に適応しやすく
- より多くのフィードバックを得て、最終的な製品の方向性に反映
とのことです。
残念ながら日本語でのフィードバック先は無いのですが、何か意見を伝えたいという方は、ぜひお試しください。
ADC Meetup Round 02
ところで、タイミングよく、今週 8/3 日 (水) の ADC Meetup Round02 でも、最後のセッションで Edge が紹介される予定です。もう申し込み受付は終了していますが、UStream によるライブ中継があるそうですので、デモをご覧になりたい方はチャンスです。
また、イベント後には Adobe TV からオンデマンド配信も行われる予定だそうです。当日見れない方、復習したい方は、こちらもご利用ください。