AIR 2.6 の Android 版が Android Marketplace に公開されました。
AIR 2.6 for Android は Android 3.0 をサポートします。これにより、Motorola Xoom など、最新の Android タブレットでも AIR アプリが実行できるようになります。既存の AIR 2.5 SDK を使って開発されたアプリケーションは、そのまま AIR 2.6 上で実行できます。
Android Marketplace から AIR 2.6 for Android をダウンロードできるのは、以下のバージョンの OS がインストールされているデバイスです。
- Android 2.2 (FroYo)
- Android 2.3 (Gingerbread)
- Android 3.0 (Honeycomb)
ちなみに、Adobe が Flash Player の動作を検証済みのデバイスリストが、US のサイト (Adobe Flash Platform/Certified Devices) に掲載されています。未検証のデバイスだから動かないというわけでもないですが、ご参考まで。
AIR 2.6 for Android の変更点
AIR 2.6 では、パフォーマンスや機能の改善が行われています。
パフォーマンスについては、
- スクロール時のパフォーマンスを最大 20% 高速化
- 30 fps で H.264 ビデオのデコード (Stage Video ではありません)
- 最大 50 fps での GPU 描画によるアニメーションやゲームの実現
機能面の改善としては、
- 最新の Android システムジェスチャーのサポート
- StageWebView (AIR アプリ内に HTML コンテンツを表示する) をビットマップとしてキャプチャー
- ビットマップのデコードを非同期に実行 (イメージを多用するアプリケーション実行が効率化される)
などがあります。
AIR 2.6 の SDK の公開は、今年の上半期中が予定されています。
電子書籍を Android デバイス上で表示する Content Viewer for Android のベースとして使われているのも、この AIR 2.6 です。Contents Viewer は、Adobe Digital Publishing Suite の一部として提供されています。