FITC Toronto 2010 3 日目

今日は晴天ながら最高気温が 11 ℃とかなり寒い一日でした。FITC Toronto 2010 の最終日はいよいよ深津さん & 新藤さんのセッションです。

深津さんは、もともと Packager for iPhone を使った開発についてのセッションが予定されていたのですが、2 週間前に変更せざるを得ない状況になったため、一般的なデバイス向けの開発についての内容に変更されていました。確かに iPhone に限らなくても、解像度や大きさの異なるスクリーン向けのインターフェースデザインを考えるのはここしばらくの大きな課題になりそうです。PhoneBook は既に申請済みで 5 月には発売されるのではないかとのことでした。iPad 版も見せて貰いましたが、かなり楽しいアプリになってます。それだけに Packager for iPhone が禁止されたのが残念です。

新藤さんからは、最近の仕事として BetweenAS3 の紹介 (他の Tween ライブラリとのパフォーマンス比較) と、それから、まだ秘密のプロジェクトですがという前置き付きで Flash Lite ベースの新しい携帯向け UI の紹介がありました。ストリーミング中継を見た方は分かると思いますが、iPhone や Andoroid 等のスマートフォンを含めても、ここまでユーザーにデザインを開放している携帯電話の UI はいまのところ無いと思うので、こういうのが広まると面白くなりそうです。実機の登場が楽しみですね。

fukatsu&shindo.jpg

2 人とも他のセッションはほとんど見ずに直前まで準備をしていたというだけあって、終わった後はかなり疲れた様子でした。本当にご苦労様です。

今回の最後のセッションは、 G-Speak を作った John Underkoffer でした。前日の Alex McDowell のセッションでは、ストーリーを元にした空間や生活環境をデザインした例として、映画 「マイノリティー・レポート」 に登場する 50 年後のワシントン D.C. を如何に作り上げたかという話があったのですが、今日のセッションでは 「マイノリティー・レポート」 に出てくるコンピューターインタラクションがどのようにデザインされたのかという説明があり、両方合わせて聞くと、未来の人と環境とのインタラクションの作りこみが先にあり、その中で展開するものとして映画のシーンが作られていたということがよく分かります。だから、「マイノリティー・レポート」 そっくりのシステムの実用化もできたわけですね。

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