先日の Flash OOP の時の話題からの 2 回目です。Flash Builder 4 のプロファイラで Flash Professional からパブリッシュした AS3 の SWF (Flex アプリではない) もプロファイリングできるという話です。
プロファイラはだいたい以下のような時に役に立ちます。
- 実行時のメモリ使用量を減らしたい場合
- メモリリークがあるかどうかを調べたい場合
- 実行時の速度を速くしたい場合
なので、使いこなせるようになると結構便利です。どのあたりをチューニングすれば良さそうか、オブジェクト毎のメモリ使用量やメソッド実行にかかった時間など、具体的な情報を確認しながらスクリプトの修正することが出来ます。
ちなみに現行製品の Flash Builder 3 のプロファイラも同様に使用できたりします。FB4 のプロファイラの方が使いやすいのでお勧めしたいところですが、まだバグも多いようなので FB3 の方が安心かもしれません。(どちらにせよドキュメントには Flex アプリ以外の利用については明記されていないのでサポート外にはなります ... FB4 は名前も Flash に変わったことですし、サポートするようになると良いのですが)
さて、プロファイラを使用する際の手順ですが、
- プロファイルのパースペクティブを表示 ("プロファイル" アイコンをクリック、またはメニューから "ウインドウ" → "パースペクティブ" → "プロファイル" と選択)
- メニューから、"プロファイル" → "外部アプリケーションのプロファイル" と選択してダイアログを表示
- ダイアログ内の「新規」を押して、開いたパネル内にプロファイリングしたい SWF へのパスまたは URL を入力。入力したら 「OK」 をクリックしてパネルを閉じる
- ダイアログ内のリストに上のステップで追加した SWF が表示されるので、その行をクリックして選択後 「起動」 をクリック
- 下のプロファイラ設定ダイアログが表示されたら、タイトルに "接続が確立しました" と表示されているのを確認し、適当なオプションを選択してから 「再開」 を押す
これで、プロファイリングが開始されます。プロファイラ設定ダイアログ内でチェックされている項目がプロファイリングの対象になります.
下のスクリーンショットは上のスクリーンショットの設定でプロファイリングを開始したときの一例です。
左上の "プロファイル" ウインドウ内に選択した SWF が "実行中" として表示されています。また、右上の "メモリ使用量" のウインドウには時間経過によるメモリ使用量の変化が、下の "ライブオブジェクト" ウインドウにはメモリ内に存在するオブジェクトの最新情報が刻々と表示されます。
今日はここまで。
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