Adobe AIR Linux 版ベータ公開と AIR 1.5 の情報

AIR Linux 版のベータが公開されています。(Adobe AIR 1.1 for Linux beta@Labs) 今回のリリースでは AIR 1.1 の機能がほぼ実装されていますので、既存の AIR アプリケーションはおおよそそのまま Linux 上で実行できることになります。サポートされるプラットフォームは Fedora 8, Ubuntu 7.10, Open Suse 10.3 です。

ベータ版には、以下の 2 つの制限があります。

  1. DRM 機能が実装されていない。そのため Adobe Media Player は正しく動作しない。
  2. バッジからのシームレスインストールが機能しない。AIR パッケージをダウンロードしてインストールする必要がある。

これらの制限は正式版までには修正される予定です。

正式版リリースは年内が予定されていますが、AIR 1.5 のアップデートが先になるようです。従って Linux 版は 1.5 が最初のバージョンということになりそうです。

Adobe Labs にアルファ版が公開されている Linux 用 Flex Builder (Adobe Flex Builder Linux Public Alpha) もこの機会にお試しください。

AIR 1.5 (Cosmo)

さて、上記のように年内に AIR のアップデートが予定されています。AIR 1.5 としてリリースされる予定で、主な目的は Flash Player 10 の新機能をサポートすることです。

主要な新機能をいくつか挙げると、

  • Flash Player 10 の統合
    • Pixel Bender を利用したカスタムフィルターやブレンド
    • 3D エフェクトや描画用 API
    • 新しいテキストエンジンによる高度なレイアウト機能
  • 新しいストリーミング機能、コーデック
  • SquirrelFish の Webkit への統合による JavaScript 実行速度の改善
  • SQLite データベースへのレコード単位での暗号化

などがあります。

Adobe オープンソースサイトに公開されている Flex SDK の 最近の nightly builds には AIR 1.5 SDK が含まれています。(Flex 3 SDK Downloads

これを使えば Win / Mac 環境で AIR 1.5 の一部の機能を試すことが可能です。Nightly builds はきちんとしたテストのされていないものですので、利用する場合はその旨十分ご留意ください。SDK にはコマンドラインツールやライブラリが含まれますが、インストール用の AIR ランタイムは含まれません。また、ドキュメントも AIR 1.1 のままです。

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