Adobe BlazeDS オープンソースプロジェクト公開

BlazeDS は Adobe からの新しいオープンソースプロジェクトです。Remoting と Web メッセージングのソースコードが LGP v3 ライセンス下で公開されます。AMF のスペックもあわせて公開されます。

Adobe Labs から BlazeDS のパブリックベータ版がダウンロード可能です。(BlazeDS@Labs) フィードバックやバグレポートには当面パブリックバグデータベースが使用されるようです。

BlazeDS を Adobe が ビルドした LiveCycle Data Services, Community Edition も提供される予定です。こちらを利用すると Adobe からのサポートプログラムに登録できるようになるようです。従来の LCDS ES は引き続き販売されます。

さて、BlazeDS は従来 LCDS ES の一部として提供されていた機能をオープンソース化したものです。提供される機能は以下の 2 つです。

remoting

Flex や Ajax アプリケーションからサーバ側の Java オブジェクトのメソッド呼び出し(RPC モデルです)を実現することができます。データ送信のためのフォーマット変換ロジックを記述する必要が無いこと、バイナリデータフォーマットである AMF の使用によるパフォーマンス向上などの利点があります。

Web メッセージング

Flex や Ajax アプリケーションにサーバからメッセージをプッシュすることができます。クライアントは「トピック」に登録することでメッセージを受信できるようになります。クライアント間のコラボレーションを実現することも可能です。

BlazeDS の Web メッセージングは、COMET と同様のポーリングモデルか、クライアントとサーバ間に永続的なデータプッシュ用の接続を実現する新しい HTTP ストリーミングチャネルを使用します。CPU あたりおおよそ 100 から 200 程度の接続を処理することができます。(一般的なサーブレットと同様に考えられるという理解で書いています)

これに対して LCDS ES では CPU あたり数千の接続を扱うことが可能でクラスタリング機能も提供されるため、スケーラビリティの求められる環境では引き続きこちらを選択する必要があると思われます。RTMP のサポートも LCDS ES のみの機能です。

コメントする

2014年1月

Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
レンタルサーバー

月別 アーカイブ

Powered by Movable Type 4.261